ストロベリー・ブルー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 88
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041007747

作品紹介・あらすじ

友情、憧れ、片想い、失恋……誰もが通る中学という大人への階段。児童文芸新人賞受賞の実力派が、5人の男女を通して思春期の1ページを鮮やかに切り取った、まったく新しい青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛したくなった。

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  • いちばんのお気に入りはロスト・パラダイス。少年期へ別れを告げ、大人への一歩を踏み出したような喪失感。人生って、変わるときは本当に一瞬。1週間前と今とで起きていることも感じていることも、色々なことが変わっているなんてことばかり。変化は突然訪れるんだよな。
    ふと昔を振り返った時、戻りたいたくないに関わらず戻れないところまで、ずいぶん遠いところに自分は来たなあと思うので、大介の気持ちにはとても共感できてしまった。

  • 普通の中学生。普通の片思い。物語だけどドラマティックになりすぎないところが好きです。正体不明のモヤモヤした気持ちだとかいつも心にある小さな片思いだとか。やわらかくて素直な文章が心地よく感じました。表題作と書き下ろしの2つが特にお気に入りです。「だれかをだいじに思ってると、ベテルギウスなんてちっとも怖くないのかもしれない」って台詞がすごく好き。

  • 予想できなかった良い小説。まさか、48歳にもなって、中学2年生の頃、あの煩悶とした生活をリアルに思いだすことになるとは!その追体験をさせてもらっただけでも、この小説値千金の値打ちあり。

    読み始めた時は「あちゃー、選択間違ったわ。これジャリ向け恋愛小説や、コバルト文庫のB級的なアレや」と後悔したんだが、1つめの短編読み終わってびっくり。
    「ちゃう、これコバルト文庫のB級的なアレ手法でスゲーとこに入り込もうとしてる小説や」と感じ出す。

    そして、残り4つの短編をのめり込むように読む。中学2年生の恋愛友情沙汰を、もうすぐ50になるおっさんがのめり込むように読むって、キショいやろ。でもキショなってまうくらい、読めんねん。

    なんでか分かるか?記憶の奥底に埃かぶって沈んでた30年以上も前の経験・体験がブルブルよみがえってくるねん。気持ちが分かるねん。たった250Pほどの薄い文庫本のスカスカの活字が、そんな作用もってるねんぞ。スゲーと思わんか?

    中学2年生を経験したことのある、男女全員にお勧め!
    熟して腐りかけの加齢臭的すっぱさじゃなく、若くて青いすっぱさ、わずかな時間とはいえ取り戻せますよ!気分だけでも…やけど。

  • 甘酸っぱい。
    好きです。

  • 理科準備室はやわらかな日ざしに包まれて、とても静かだった。中学校になじめない私にとって、昼休みの秘密の勉強会は大海原に浮かぶ小島のような存在だ。物静かな横山くん、元気いっぱいの野田さん、マフラーを編みに来ている芝原さん、そして陸上部の三田村くん。「ひとり好き」だったはずの私は、いつしか三田村くんに恋していた―。中学2年生の男女がおりなす、甘ずっぱくてちょっぴりブルーな青春小説。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    電子書籍で表紙買い!
    なかなか面白かった。
    短編集でキャラクターは同じ学校のこが色々でてくるんだけど、最初の子はなんかちょっと腹立つ感じだった。

  • 絶賛らしい

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著者プロフィール

香坂 直
『走れ、セナ!』で、2004年第45回講談社児童文学新人賞佳作、2006年第16回椋鳩十児童文学賞を受賞。2007年『トモ、ぼくは元気です』で、第36回児童文芸新人賞を受賞。『みさき食堂へようこそ』などの作品がある。

「2013年 『YA! アンソロジー エール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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