レッドライト (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041007761

作品紹介・あらすじ

自分をゴミのように切り捨てた上司を撲殺した桑崎。逃走中、玉突き事後に遭遇しつつも帰宅した翌日、ニュースでは上司が殺害現場近くの路上で「轢き逃げされた」と、あり得ない報道が……。長編ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 情熱を傾け、全能力を振り絞った仕事も所詮会社の仕事。会社を辞めると同時に、生き甲斐であった仕事の成果は、すべて会社に返還させられる。歯車の一個として組織の中に埋没し、組織の一コマとして担当してきたにすぎない仕事は、決して自立することはない。会社を辞め会社という掌から解放され、はじめてフロントガラスしか見ていなかったこれまでの半生に気付く。高速で突っ走り、狭められていた視野に、スピードダウンをして初めて入ってくる沿道の風景が広がる。視野の大部分を埋めていた仕事は、自分の人生の本来の目的とは違う幻影にすぎなかった。会社からリタイヤして、初めて個人に目覚める主人公。大地を踏みしめて自分の足で歩くようになった感触は、自分の存在とは何なのかを静かに問いかけてくる。

  • 昔なつかしの甘い味が口に広がる

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著者プロフィール

一九三三年、埼玉県熊谷市に生まれる。五八年、青山学院大学英米文学科卒業。ホテル・ニューオータニに勤務し、六七年退社。六九年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、七三年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞、七六年『人間の証明』で角川小説賞、二〇〇三年に日本ミステリー文学大賞、〇八年『小説道場』で加藤郁乎賞、一一年『悪道』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『運命の花びら』『棟居刑事のガラスの密室』『棟居刑事の黙示録』『戦友たちの祭典』など多数。公式ホームページのアドレスは、http://www.morimuraseiichi.com/

「2018年 『棟居刑事の追跡 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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