県庁おもてなし課 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041007846

感想・レビュー・書評

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  • 諦める前に、手段を選ばなかったらどこまでできるのかを考える。
    遠くの成功者よりも、身近な専門家を頼る。
    思考停止せず、目的(原点)を行動基準にする。

    忘れがちなので、本作を目の届くところに置いて、思い出せるようにしたい。

  • 最近若手社会人ものが好きなので、グッときました。
    地域振興のためお役所仕事の進みの遅さを地元出身著名人に指摘され、一般の目線を取り入れ苦闘する様子がよかった。

  • 家にあった本をなんとなく手に取った。
    高知の観光振興に取り組む公務員っていうと固いけど、固い県庁を打破していこうとする描きっぷりは面白い。
    だが、どうもなー、最初の2回くらい見てしまった連ドラがどう進んでいくのかなんとなく興味あるから、家事をやりながら流し見する、くらいな感じの本だった。長かった。いい感じに終わるの分かってるんだもん、でもせっかく読んじゃったから最後まで読むしかないよなー。仕事も恋も一生懸命!みたいな・・・、完全に月9の世界・・・。
    ただ、高知にとっても興味が湧いた。全然縁のない土地だし、行ったこともない。高知の自然を体験しにいつかのんびり行ってみたい。高知ってところが自然が豊かで素晴らしそうだ、行ったら楽しそうだということを知れた、という意味で、この本は良かった。高知にとって、この本こそ観光振興に大きな効果を上げているんじゃないかと思う。

    ちなみに、池井戸潤とかが書いたら、また全然温度感の違う小説になりそうだなと思った。

  • 有川浩さんの作品、これまで読んだことがなかったんだけど、僕の有川浩体験で最初の作品がこれだったというのはある意味とても良かったように思いました。巻末の対談だとか、様々な作者背景がよくわかる素敵な作品でした。有川作品、これからも機会があればもっと読みたいなと思いました。

  • 勉強のために小説を読むというのは、正しい態度ではないと思います。
    ただ、観光は仕事上、大事なテーマ。
    そのお勉強にもなるしと、ちょっと不純な動機もあって本書を手に取りました。
    本書は高知県に実在する「おもてなし課」の若手職員・掛水が観光振興に奮闘する物語。
    掛水の前には、内向き、前例主義、事なかれ主義の役所の論理が立ちはだかります。
    読んでいて本当にもどかしくなるくらいですが、同時に何度も既視感を覚えました。
    こんな例はいくらもあるのでしょう。
    高知県出身で観光大使を任された人気作家の吉門がまた的確なアドバイスをするんですね。
    元高知県職員で、かつて「パンダ誘致論」を熱心に唱え、閑職に追い込まれて退職した観光コンサルタントの清遠の存在も貴重。
    この2人がいなければ、「おもてなし課」は空中分解していたことでしょう。
    民間の視点というのは必要なんですね。
    物語を通じて、掛水自身も生まれ育った高知の魅力に気づくことになります。
    海があり、山があり、川がある。
    それに300年以上続く街路市の「日曜市」。
    ただ、地元住民にとっては当たり前すぎて、その価値が分かりません。
    掛水自身も「わざわざ休みを潰してまで」行こうとは思わない。
    ところが、清遠から「どこかアジアの南のほうにでも来たようなイメージは持てんか」と指摘され、日曜市に対する見方が変わります。
    「見飽きた市の光景が、熱いアジアの空気を帯びた」
    本書には、こんなシーンがたくさん出てきます。
    新たに施設を作ったり、イベントを仕掛けたりすることも観光では大切でしょう。
    ただ、もっと大切なのは足元にある資源の価値に気付き、磨き上げ、発信することではないでしょうか。
    観光に関わる方だけでなく、「自分のまちって面白くないなー」と感じている一般ピーポーにぜひ読んでほしい。
    暗くて湿気たまちが、ポツポツと灯りが灯るように輝き始めること請け合いです。
    掛水と多紀の初々しい恋の行方も気になって、ぐいぐい読まさることでしょう。
    「読まさる」なんて標準語じゃない、北海道弁でしょ、ですと?
    いいんです。
    標準じゃないことこそ、観光では優れた価値なのです。

  • 田舎で生まれ、田舎で育ち、都内の大学に通い、今は田舎に住んでいる自分だけど、何故自分が都内ではなく田舎の生活を選んだのか、その理由を漠然とは分かっているつもりでいたが、こん本を読んでその理由が明確になった。良本です。

  • 地域創生てどうしたらいいんだろう。この質問はこの本を読めばヒントが貰える。行政の不自由さ、それを崩すのではなく、柔軟に対応していこうとする主人公の掛水はかっこいい。久しぶりに良い本に出会えた

  • 土佐弁ていいなぁと感じた。
    また、吉門と佐和、掛水と多紀の関係が微笑ましくて、30代後半にしてキュンキュンする感じを味わえた。

  • ぼくの読書感を変えた運命の3冊のひとつ。

  • 映画化している作品なので、キャストが頭にちらほら浮かぶかな、
    と思っていたけど、まったくだった。

    読みながら、メインの二人が画面の中で小説の中のようなふるまいをしているのが全然想像できなかった。
    それはつまり、どういうことだろ。

    多紀ちゃんのはつらつとした感じを堀北真希では想像できない。
    掛水くんも、錦戸くんでは、ないような…。

    いつか映画を観てみようと思う。


    借りた相手の感想があまりいいものではなかったからか、まったく期待せずに読んだからか、すごく面白かった。
    高知に興味がわいたし、(近々行くからなおのこと)
    地元がこいいう風に活性化していくのっていいよなーと漠然と思ったりした。

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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