- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041007846
感想・レビュー・書評
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高知県に実在した「おもてなし課」を題材にした小説。最近地方創生が強く叫ばれていますが、その先駆けとも言える作品です。
とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員・掛水は、地方振興企画の手始めに、人気作家に観光特使を依頼する! お役所仕事と民間感覚の狭間で揺れる掛水の奮闘が始まります!地方を復興させるために時には喜び、時には挫折しながら前進する姿は感動です。
映画化もされた本作をぜひ、読んでみてください!
中央館3F/913.6/A71
OPAC:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB05267993詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高知県庁内に新設された「おもてなし課」。
民間感覚の欠けたグダグダ集団が敏腕サポーターとの出会いによって成長していくお話は、「シアター」とよく似ていました。
ですが高知県が有する豊かな自然についてだとか、お役所仕事の内情などにも触れている為ノンフィクション小説っぽく楽しめたし、やはり登場人物達が魅力的。
掛水が社会人としてどんどんカッコ良くなっていく過程は、多紀でなくとも惚れ惚れしました。 恋愛要素は必要なかった気もしますが、吉門のツンデレを拝む為には不可欠でしたね。 -
高知には自然しかないと言い切っているが何故か行ってみたくなる。けど直ぐに行動できる時間もお金もないので取り敢えずカツオとゆずポンを買ってきた。自宅で高知の気分を味わってみたい。
そして高知県庁にはおもてなし課ってもう無いという事実を知る。フィクションなのに物語と重ね合わせ何故か残念に思う。目標が達成され、活性化が上手いき課がなくても県全体でおもてなしが出来るようになったのだと思いたい。 -
有川浩で一番好き!自分も一緒に企画に入って一生懸命働いてやりがいを感じてる気分になれた!
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この本を読む前から高知県は、行ってみたいと思っていた地です。私の高知県に行きたい欲望は、おもてなし課の高知県PRのおかげでしょうか。この本読んでさらに行きたい欲望が高まりました。
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こんなふうに仕事に打ち込んでいけるってステキだなぁと、そして観光学や地域創生がとても興味深く気になってくる内容だった。
単純に物語を楽しむだけでなくいろいろと考え気付かされる本だった。
そして、高知に行きたくなる。
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地元言葉で書かれており戸惑ったけど、高知を観光した頃のことを懐かしみながら一気に読み進めた。最初のグダグダからの掛水たちの成長、吉門の不器用な優しさに惹きつけられる。
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朝ドラを見ているようなかんじで最後まで読みました笑笑
ポンコツ(庶民感覚とズレた)公務員が奮闘し、少しずつ周りの仲間の考えも変わっていくところが印象的でした。行政のバカ真面目さというか、手続きの多さにこっちもイライラしましたが笑笑
この本を読んだ後、馬路村と高知県庁調べました!笑 -
正直自分の中では、全く行きたい旅行先に思い浮かばなかった高知県。
そんな高知県庁に観光誘致のための「おもてなし課」ができる。
しかし、お役所仕事、頭が固い、前例のないものは却下…と、なかなか進まない。
都道府県庁あるある、ですね。
そこに民間の考え方、アイデアが入るとどうなるか。
おもてなし課の職員たちの考え方が少しずつ変わっていき、プロジェクトを成功させるために駆け回り、実現に近づいていく様子に心躍りました。
物語はフィクションでありながらも、実際に高知県庁に『おもてなし課』は存在するそうです。。
おもてなし課が観光大使として、高知県出身の著者を任命し、そこでのエピソードも話の中に盛り込まれているところに、ちょっとリアルを感じました。
最後に物語の主人公の掛水さんが語っていた夢が現実の日本社会でも実現したら面白いだろうな、と思いました。
そうなってほしい。 -
小さいときに読んで、それ以来初めて読んだ。
地方創生などに興味がある今読むと、教科書かと思うほどの情報量が、スルスルと入っていく素晴らしい作品。
もちろん恋模様などもあって、人間の複雑な心も表し、役所という場所の難しさを書き、観光にとって大切なことを説き…勉強にもなって、純粋に楽しめるというのは究極の贅沢。
こんな教科書ばっかりだったらいいのに…笑