魔女の宅急便 (角川文庫)

著者 : 角野栄子
  • 角川書店 (2013年4月25日発売)
3.98
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041007914

作品紹介

ひとり立ちするために初めての街にやってきた13歳の魔女キキが、新しい街で始めた商売宅急便屋さん。相棒の黒猫ジジと喜び哀しみをともにしながら街の人たちに受け入れられるようになるまでの1年を描く。

魔女の宅急便 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 母である正真正銘の魔女のコキリと
    父である民俗学者で
    普通の人間のオキノの間に生まれた
    もうすぐ13歳になる一人娘のキキ。

    キキは満月の夜、
    独り立ちという魔女の風習に倣い
    相棒の黒猫のジジと赤いラジオと共に自分の家を離れ
    魔女のいない町を探して
    ほうきで飛び立っていく…


    うん、やっぱいいわ〜魔女宅!

    ジブリ映画の中では
    「耳をすませば」「天空の城ラピュタ」に次いで好きな作品だったけど、
    改めて原作を読んで
    心惹かれました。


    好きな場面を挙げると
    コリコという大きな町に降り立ち
    作り笑顔で町行く人たちに
    自己紹介するところと、
    (魔女を見たこともない町の人々の冷たい視線…)

    ジジが無くしたぬいぐるみの代わりに
    鳥かごに入って
    ぬいぐるみのフリをするところ、
    (笑えます)

    そして、
    キキがジジのために編んだ青い腹巻きに大喜びして
    ぐるぐるまわりを始めるジジのシーンには
    誰もが胸キュン必至でしょう(笑)
    (ジジは嬉しいと同じ場所をぐるぐるまわり始めるのです笑)


    それにしても
    キキを居候させてくれる
    「グーチョキパン屋」の
    肝っ玉母さんのおソノさんが
    ホンマいいキャラしてます。


    おソノさんの好意で
    魔女の宅急便屋を開業するキキ。

    海で子供を助けたり
    絵を運んだり
    ビスケットを届けたり
    秘密の贈り物を頼まれたり
    少しずつ町の人々との信用を築いていくキキ。

    そして
    魔女を研究する
    とんぼ少年への淡い恋心。


    特に疾走感溢れる
    走る急行列車の中から
    楽器をとって来る依頼には
    手に汗握ったなぁ(笑)
    (実は映画「スピード」がパクったのは
    魔女宅だったりして〜笑)


    魔女が人間を
    人間が魔女を
    お互いがお互いを分かり合おうとする姿を描いた物語は
    大人にもハッとした気づきをくれるし、

    キキという少女の自分探しの物語は
    知識を頭に入れるだけでは
    人間は絶対に変わらない。

    人が変われるのは
    立って何かをした時だけだということを
    西へ東へ奔走するキキの姿を借りて
    教えられたような気がします。

    いまさらながら
    今後文庫で全6巻刊行予定とのことなので
    いやぁ〜続きが楽しみ♪

  • ジブリの魔女の宅急便は何度も何度も観たことがあるのに、原作の存在は最近まで知らなかった。
    原作はキキが大人になるまであると知って、これは読まねば!と今更ながら手にとった。

    新しい街へのわくわくと不安。
    13歳にして独り立ちすることになったキキは、新しい街に向けて旅立つ。
    頭の中ではテーマ曲が流れ、色彩鮮やかな街が見え、キキのスカートがぶわりと翻り。
    映画の世界もよかったけれど、映画を読んだあとで味わう原作の世界も素敵で。
    映画では、キキのほうき乗りが上手い印象なかったけれど、実はとても得意だったらしい(笑)

    お茶目でおしゃまで、一生懸命なキキが可愛い。
    そして黒猫のジジも可愛い。
    たった一人と一匹で暮らしていかないといけないという絆の強さが感じられた。
    この子たちがどう成長していくのか、とても楽しみだ。

  • 13歳のキキとジジがひとり立ちして1年目のお話。
    新しい環境に期待もいっぱい、不安もいっぱいの日々。
    キキとジジがあんまり可愛くてにこにこしてしまう。
    顔がゆるみっぱなしです。

    キキが始めた魔女の宅急便の仕事のお礼は、少しのおすそ分け。
    お互いに得意なことをして、助け合って暮らしていく。
    そこには勝ち負けはない。
    ついつい他の人と自分を比べてしまうし、あれもこれもほしい!なんて思ってしまう時もある。
    でも、キキの言葉には、そんな欲はつまらないと気付かせてくれる力があった。
    もう一度初心に帰ろう。
    気付かせてくれたキキに感謝。

  • 単行本で集めてました。
    1巻を買ったときはまだ子供だったのに。
    気付いたら、自分の働いたお金で続きを買っていました。

    文庫化にあたって、一番心配だったのは挿絵のことで。
    私は林さんの絵が一番好きで、でも佐竹さんのファンでもあるのでどっちかがいいなと思っていたんですが、違いました。
    ちょっと『いまふう』というか。少し苦手なタイプの絵でしたが、綺麗だし、何より挿画のジジが可愛いのでとりあえず全然許容範囲でした。

    ジブリ映画のような盛り上がりはないですが、映画と同じようにキキは頑張って、映画よりもゆったりと毎日がすぎてゆく感じです。
    つい映画と比べてしまいますが、それはなんか違うかもしれません。かといって、別ものというわけでもない気がします。
    一人の女の子が、親元を離れ別の町に来て、悩んだり喜んだり困ったりしながら一歩ずつ進んでいくのは変わらないので。

    実は久しぶりに読みましたが、やっぱり好きだなぁと思いました。
    働く女の子とか、知らない町に一人でやってきて仕事を始める女の子とか、それを支える老若男女とか同世代の男の子との淡い恋とか、そういうの大好物なんですが。そういえば、これが原点かもしれない。と、ふと思いました。

    ちなみに、他のそういう作品の代表格は『エリーのアトリエ』と『アニーのアトリエ』です。あと竹本泉さんの魔女話にもそういうのあったな…
    魔女に弱い。今も昔も。

  • 角野栄子さんの絵本もジブリの魔女宅も大好きなのに、
    まだ読んだことがなかった原作。

    ちょうど読もうと思っていたところに文庫版で発売されると
    知ったけど、挿絵も捨てがたいし…と悩みつつ…。
    でも、発表された装画を見るとあまりにステキで文庫版を買うことに♡

    魔女と言っても、すべての魔法がみんな使えるわけじゃなく
    少しずつ消えていく魔法があったり、古くからの魔女と同じく
    キキも黒いお洋服を着ているけど、とんがり帽子や長いマントは
    今では着なくなっていたり、魔法の世界もただただファンタジーではなく
    時間の流れも生活もリアルな感じで存在しているところも新鮮。

    映画と同じく、おおらかで優しくてあったかい空気を持った
    おソノさんとグーチョキパン屋さん。
    時に挫けそうになりながら、なかなか受け入れてもらえない現実を
    ジジと一緒にがんばるキキの姿を応援したり励まされたり。

    配達の後にみんなから受け取るささやかなお礼もステキ!
    すみれさんの焼いた星くずビスケット食べたいなぁ~♡

    小さな恋のヒミツを運んだり、町のみんなにお正月や春の音を
    運んだり。配達するものもいろんな人のいろんな想いが込められていて
    1つ1つのエピソードにわくわくしたりにっこりしたり。

    かわいいとんぼさんとの恋の進展は次の巻では
    いっぱい出てくるのかな?楽しみっ♡

    帰る場所が入れ替わる瞬間。
    その先の景色をもう知っている大人、これから見る子どもたち。
    それぞれの目線でうれしさも喜びも切なさも感じることができる
    大切な想いがたくさん詰まったステキなお話。
    ここからの恋も成長もとっても楽しみ!

  • 祝文庫化、祝実写映画化!
    koyoriの表紙イラストが素敵過ぎる。。。

    角川書店のPR
    「世界中で愛される不朽の名作、待望の文庫化!

    キキ、13歳。
    あたし、一人前の魔女になります――

    お母さんは魔女、お父さんは普通の人、そのあいだに生まれた一人娘のキキ。魔女の世界には、十三歳になるとひとり立ちをする決まりがありました。満月の夜、黒猫のジジを相棒にほうきで空に飛びたったキキは、不安と期待に胸ふくらませ、コリコという海辺の町で「魔女の宅急便」屋さんを開きます。落ち込んだり励まされたりしながら、町にとけこみ、健やかに成長していく少女の様子を描いた不朽の名作、待望の文庫化!」

  • 新しい生活はいいことばかりじゃないけど、悪いことばかりでもない。とにかく一歩踏み出してみよう、そう語りかけてくるような本です。キキは魔女ですがたくさんのことができるわけではありません。そこが読者には身近に感じられると思います。

  • ずっと読みたいと思っていた原作。
    文庫のカバーイラストが素敵で、可愛くて◎

    知らない街で、自分の居場所を作って生きてゆくこと。
    人との出会いや、宅急便の仕事を通して、少しずつ成長してゆくキキとジジの1年間のお話。
    色んな感情がやさしく詰まっている。
    新しい環境に飛び込んだ時の自分に重ね合わせては、キュンとくるのでした。

    1つ1つのお話が、もう本当にキュートでたまらない。
    お正月や春の音も運んできてくれるなんて*
    どのお話にも好きな場面があって、
    全体の雰囲気やほのぼのとしたこの世界に流れる時間が、好きだなぁ○

    生まれ育った街、自分で居場所を作った街。
    自分が「帰る場所」が変わったと感じた瞬間は、
    ひとり立ちが出来た証拠なのかもしれない。

  • ほっこりした気持ちになりました。
    「いいないしょは3倍うれしい」
    2014.1.11

  • 面白かったです。
    きっかけは表紙の絵が素敵で手に取りました。
    数年前ならこうゆう一人の女の子の成長物語って苦手で、今回も合わない事を覚悟で手にしたんですが、魔女の宅急便ってこんなに面白いんだ!
    キキもジジも魅力的ですごく可愛いいです。
    最後のお話はグッときました。

    こうゆう作品を読めるようになったのは私が大人になったからか、キキとジジが素敵だからかなー?どっちだろう。
    どちらにしろとてもいい気分です。

    早く続き読みたいな。

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