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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784041007945
作品紹介・あらすじ
ウェスト・ヴァージニアの片田舎でT字型のエジプト十字架を模して道標に磔にされた首なし死体が発見される。全てが“T”ずくめの奇怪な連続殺人の真相とは!? スリリングな展開に一気読み必至の名作!
みんなの感想まとめ
スリリングな展開と緻密なミステリー構成が魅力の作品で、特に終盤の迫力ある追いかけっこは読者を引き込む要素となっています。エラリーの論理的な推理や、意外な小物から犯人を見抜く展開には驚かされること間違い...
感想・レビュー・書評
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例によって順不同で読むクイーンの国名シリーズ。エラリーの論理の積み重ねや、ある小物から犯人決め手とする所は痺れた。だがあれは時空的に犯行可能?と思う点も‥。私の頭がついていってないのかも。他の国名シリーズも読んでいきたい。
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エラリー・クイーン国名シリーズ五作目。今回は今までと色々違っていました。
一作目の設定では「エラリー・クイーンは妻子と、引退したリチャード・クイーン警視と共にイタリアに移住している。友人の作家がエラリーを訪ねて、彼らがかつて解決した事件を発表する」と言った感じ。それがシリーズ化するようになり、引退も結婚も何気なくないことにしようとしていて、さらにエラリーが自分で小説として発表するみたい。
いやー別に完全に隠居・結婚自体を無かったことにしなくても、そのうち年齢重ねたら隠居して妻子と穏やかに暮らしてくれて良いんですけどねー。
作風も四作目までとちょっと違う。四作目までの舞台はリチャード警視の勤務先であるNYで、登場人物もNYの捜査関係者や市長たちなど、ちょっとずつお馴染になってきた人々。五作目では別の都市で起きた事件にエラリーが関わるのでアメリカのあっちこっちを移動する。さらに完全頭脳派だったエラリーが小屋に忍び込んだり愛車かっ飛ばしたり飛行機乗ったり活動的です。終盤は「まさか銃撃戦やらないよね!?」とちょっと心配してしまった(勝てないだろうから・笑)
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ウエスト・ヴァージニアの田舎町で死体が見つかった。それはT字路に設置されているT字型の道標に、首を切られTの字の形になった死体がくくりつけられるというもので、さらに近くの小屋のドアには「T」の血文字があるというTづくしだった。
父リチャード・クイーンNY警視とともにヴァージニアに来ていたエラリー・クイーンは事件に興味を持つ。「T」とは、エジプト十字架やタウ十字架を表しているのではないか?
ちょうど町には「太陽神ホルアクティ」を名乗る移動興行者が来ていて、彼と共にいた足の不自由な男に殺人の容疑がかかる。
だが事件は解決せず、エラリーはNYに戻るしかなかった。
半年後、ロングアイランドからエラリーに大学時代の古代史教授ヤードリーから手紙が来た。「こちらでも首を切り取られてTの形になった死体が、T形にくくりつけられる事件がおきた」という知らせだった。エラリーは早速ロングアイランドに向かい、捜査陣に加わるのだった。
この時のエラリーの移動が、まずリチャード父さんが関係諸部署に「うちの、有名な自慢の息子が捜査に協力するからよろしく!」と連絡しまくり、そのためエラリーは「警察の特別許可を持ってるんだ!」と愛車をかっ飛ばしまくりという、あなた達代五作目にしてずいぶんやりたい放題になったわね・笑
そしてリチャード父さんはほぼ出番はなく、代わりにヤードリー教授がエラリーの相棒のような感じに。この教授、見かけはエイブラハム・リンカーン大統領のような顎髭をはやした大柄で不細工な男で、古代史には細かく口うるさく、しかし終盤では犯人大捕物にかなり活動的でこれも読んでいて「頭脳派が動くと碌なことにならないんじゃない!?」と心配してしまった(^_^;)
今回の死体はかなり血生臭い。首を切り取られてくくりつけですよ。
事件の背景にはモンテネグロの「血の復讐」があると分かる。
「血の復讐」についてはイスマイル・カダレ『砕かれた四月』
https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/456004578X#comment
で読んだのでは「誰かが殺されたら、殺された家族は、殺した男の家族を殺さなければいけない。こうして何世代にも渡ってお互いに殺し合う」というもの。
この風習で、片方の家の最後の一人が、家族を殺された復讐に回っているのか!?というのが本書の根底にある。これを知ったエラリーが「文明社会の人々の話とは思えない」というが、少なくとも2016年ではあるみたいですよ…
https://www.afpbb.com/articles/watchespress/3099282
そんなこんなで最後は、ヤードリー教授、エラリーの頭脳派が、金(後払い)と権力(警察のもの)に物を言わせて、暴走運転に飛行機チャーターしてアメリカ中を犯人を追いかける!最後にたどり着いたのはシカゴ。そこにはリチャード父さんも駆けつけていた。こうしてオールスターキャストで犯人を逮捕し、異常殺人の裏にあった真相も暴く。残った問題は、アメリカ横断の費用は誰が負担するんだ?ここはエラリーが「じゃあ僕がこの事件を本に書くので出版料で払いましょう」で解決解決☆-
2026/03/30
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犯人が好みだった!!!
こうゆう異常者好き!!!
前作のギリシャ棺はそこそこ面白かったものの、それ以前の国名作品は正直そこまで面白みを感じなかったのだが、この本は読んでよかった!!
終盤は怒涛のEQ長距離追いかけっこで笑った。
これはまた読みたい。 -
内容は面白いんだろうけど、どうしてもエラリーのキャラについていけない。
断っておくが、物語としてはとても面白い。ミステリー構成は魅力に富んでいて、さらにラストの活劇ばりの描写が本を手放せなくする。
だから余計にキャラが邪魔する。
喋りたがりで、独善的で、理屈ばかり自慢したがる。なのに、大切な事は曖昧にしていてちっとも事件は解決しそうにない。
他人から指摘されると皮肉を交えて言い返す。
そのくせ結構間違えていて、気づいた時はさも大ごとに自らが発見したようなことを口走る。
周りをずいぶん混乱させているだけのような……これはわざと?
原因が「読者への挑戦」にあるのだろう、だからそのかたちは好きになれない。
久しぶりに毒を吐いたが、あくまで個人的な意見です。 -
エラリー・クイーンのいわゆる“国名シリーズ”の第5作、1932年刊行。角川文庫2013年出版の、越前敏弥・佐藤桂による新訳版。
国名シリーズは、2010年代に二つの出版社から異なる翻訳家による新訳版が出ていてどっちを読むか迷ってしまう(贅沢な悩み!)のだが、越前敏弥さんがエラリー・クイーンについて語るオンラインイベントのアーカイブ動画など見てしまってとても楽しかったので、基本路線はこっちでいく所存。
以下備忘メモ。
・ハリウッド映画みたい。猟奇的な殺人現場、裸体主義者たち、カルト宗教、複雑なトリック、派手な追跡劇。
・エラリーの愛車はデューセンバーグ。画像検索して、ああこういうやつかと。これまた映える。
・好きなシーン。
①プールではしゃぐエラリー。
②捜査が進まず、弱音を吐くエラリー。
③とある人でなしを懲らしめにぶん殴りにいくヴォーン警視。
④大詰め、父と再会してはしゃぐエラリー。
・解説も楽しい。人気が出て思ったよりエラリーの活躍期間が長くなったため、初期作品で語られた設定に無理が出てきてじわじわ設定変更していることとか。デューセンバーグがどんな良い味出してるかとか。-
こんにちは!
引退・結婚・友人の作家による発表設定が無かったことになりましたね(^。^;)
今回は血生臭いし、エラリーはかなり動くしと事...こんにちは!
引退・結婚・友人の作家による発表設定が無かったことになりましたね(^。^;)
今回は血生臭いし、エラリーはかなり動くしと事件の雰囲気も変わってました。終盤のヤードリー教授とエラリーがあまりに活動的で「あなたたち無理しないで、明日筋肉痛になるよ」とか思いながら読みました・笑2026/03/29 -
淳水堂さん、こんにちは♪
筋肉痛(笑)
このあたりからは、エンタメ度あげてきたな〜って感じですよね。引退、結婚、悠々自適の生活もどこへやらで...淳水堂さん、こんにちは♪
筋肉痛(笑)
このあたりからは、エンタメ度あげてきたな〜って感じですよね。引退、結婚、悠々自適の生活もどこへやらですね。2026/03/29
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首を切断され、十字架のように磔にされた遺体。ギリシャを「穏」とするなら、エジプトは「激」の要素が濃い作品。なんと豪華な舞台装置・・・。謎めいた宗教団体に、異様な状態の遺体、姿なき復讐者。たまらんですなぁ。何回か読んでおりなかなかに派手めな作品にも関わらず、不思議と飽きず展開の一つ一つに感心しながら読んでしまいます。目まぐるしい捕り物帳の末、意外な犯人が示されまして、なんと気の利いたラストシーン。いや、もう大好き(笑)そして、デューセンバーグで法定速度外でぶっ飛ばすエラリーのかっこよさ(≧∇≦)惚れる。
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古い作品だから……などと油断していると足元を掬われます。そこはやはりクイーン。一筋縄で行くわけがありませんでした。
第一の殺人において、ミステリを読んできた読者なら思い浮かぶ疑惑を、とある一幕を差し込むことで、巧みに誤導している部分がすばらしい。
やがて第二、第三の事件がおきても事件は混迷を極めるばかり。
ここでもキーポイントとなってくるのはやはり頭の無い「T」に準えられた死体。
そして、スリリングなエアーチェイス(?)の末、解決編が訪れます。
そこで明かされる真相は、今までミステリを読んできたのに、なぜ気付けなかったのかと自分を殴りたくなるようなものでした。しかし、振り返ってみるとそれを隠すために、沢山の目眩ましを用意し、構造を複雑なものにしていることに気付きました。
ここら辺が、傑作と現代まで伝えられている由縁なのかなと。
越前氏の訳も読みやすくオススメです。 -
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エラリークイーンの国名シリーズ、5作目。
角川文庫版、勝手にエラリーイケメン表紙シリーズと名づけてます。
クイーンのミステリはまだほんの数作しか読んでないけど、パズルみたいに端正だなぁと思います。特別な知識は要しない本当に些細な引っ掛かりからパタパタとピースがはまって行くのが快感でした。後半のスピード感溢れる犯人大追跡は地理が分かってたらもっと楽しめたかも。
犯人については途中までは疑ってた人物だったけど、まんまと作者の術中にはまって欺かれた。惜しい。やっぱり犯人当てのあるミステリって楽しい。
困ったときは金で解決エラリー坊ちゃま最高です。 -
ホームであるニューヨークを離れ、広大なアメリカをデューセンバーグを颯爽と乗りこなす若きクイーン。それだけでも絵になるのに、首のない死体が十字架に・・・そして散りばめられる『T』の文字・・・
なんて脳内映像に訴えかける内容なのでしょう。
古典とはいえエラリークイーンはやっぱり素晴らしい!の一言に尽きますね。 -
初めてのエラリー・クイーンでした。
シンプルな猟奇殺人が、絡み合う謎によって
知恵の輪になっていくのを論理的に
解いていくエラリー・クイーン。そして、
登場人物たちもどこかおもしろくまた機会があれば
読みたいミステリ作品でした。 -
推理小説の最高峰。さすがエラリー・クイーン、地味で長いが、論理の積み重ねで衝撃の真実に辿り着く。この本格さと衝撃を超える作品はこの先ないのではと思うほど。
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本作は、重厚な論理展開によって謎解きが進み、推理小説の醍醐味が感じられる。。そのせいもあってか、読書ペースがなかなか上がらない。細かいところまで、かなり論理的説明を加えているのも、その原因か?
著者プロフィール
エラリー・クイーンの作品
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