意地悪な食卓 (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2013年4月25日発売)
3.15
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感想 : 47
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041007990

作品紹介・あらすじ

老人介護施設で働く純子は、一生忘れたくても忘れられない女性の担当になった。かつて自分の担任で、給食を無理に自分の口に押し込んだ女の――(「給食」)。「食」と「女」がテーマの傑作ホラー短編集!

みんなの感想まとめ

食と女性の心理をテーマにした短編集で、日常の中に潜む不穏な要素が巧みに描かれています。全8篇から成るこの作品は、家庭や人間関係の微妙な歪みを通じて、食事をめぐる女性たちの心理戦を展開。特に印象的なエピ...

感想・レビュー・書評

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  • 食べ物関連の短編集。
    すごい怖いというわけではなく、じんわり怖い感じ。
    『珍味』『お裾分け』『手作り』あたりが個人的に良かった。
    ホラー好きの私にとっては少し怖さが足りなかった。

  • 家庭や日常のなかに歪みを潜ませ、人間関係のいやらしさを描いてきた新津きよみさん。
    『意地悪な食卓』は、食事をめぐる女性たちの心理戦をテーマにした短編集で、全8篇が収録されています。書店でも手に取りやすい位置に並んでいて、新津さんの陰湿な心理劇を求めるファンがまだまだ健在なのだと感じました。私もやはり好きです。しかもほんのりとミステリ色が漂うところも面白い。

    8篇どれもキリッと小気持ち悪さがありましたが、とりわけ「手作り」が印象的でした。人が作った食事を受けつけない恋人を持つ女性の物語。食べる/食べさせるという営みをめぐる執念のぶつかり合いが、短編ならではの凝縮感で描かれています。

    日常的な「食卓」にこんなにも不穏を仕込めるのかと感心させられる一冊でした。

    • おびのりさん
      昔は食べたんだどねー
      添加物豊富のコンビニおにぎりの方が食べれる
      昔は食べたんだどねー
      添加物豊富のコンビニおにぎりの方が食べれる
      2025/11/04
    • みんみんさん
      お店や売り物は食べられるのにね〜
      わたしは何が出てくるかわからない妻のご飯を
      黙って毎日食べる旦那ってすごいなって思うわ笑
      お店や売り物は食べられるのにね〜
      わたしは何が出てくるかわからない妻のご飯を
      黙って毎日食べる旦那ってすごいなって思うわ笑
      2025/11/04
    • おびのりさん
      私は逆だと疑うね
      手を洗ってだろうか?って
      私は逆だと疑うね
      手を洗ってだろうか?って
      2025/11/04
  • 面白かった。
    食にまつわるホラー短編集。
    怖いよりも物悲しさや切なさが多めに感じた。

  • 「給食」「珍味」「お裾分け」「弁当箱」など食に関する心理ホラー&サスペンスの短編集。 確かに食べる物を取り上げてあれこれ言い始めればコワい話って出てくるよね。.



    ひとつひとつのお話がもうちょっと長い方がよかったかな、という感じはあるけれど、
    おっとぉ~~といったコワい話がさらっと楽しめる短編集でした。(#^.^#)

    冒頭の「嗅覚」が一番好きだったかな。

    「料理なんて、バカな女のすることよ」
    それが、わたしの母の口癖でした。

    から始まる食の話。

    優秀な研究者の母は、料理よりも仕事に時間を割きたいという、それはわかりますよ、それぞれ得意不得意というものがありますからね、くらいの“迷惑キャラ”をちょっと超えていて、そこが面白いとも、おいおい、それは子どもがあまりに可哀想でしょう、とも。

    ただ、料理が好きではない上に添加物や加工食品を唾棄するという(だからお惣菜や外食もダメ)、困りもの(大汗)だったものだから、母の作るものは素材をただ茹でたり、蒸したり、というシンプルなものになり、そのために主人公の娘の嗅覚や味覚が発達してしまった、という展開が出てくるという…。

    ひとりで晩御飯を食べていた時に停電になり、真っ暗な中で食事をすすめる彼女はもちろん可哀想でならないのだけど、見えないものを食べる=味わいや匂いが際立つという発見につながり、そこが妙にリアルで面白かった。

    でも、成人後のお話はちょっと物足りないかも。
    お母さんのその後もあっさりだったし。

  • おもしろかったー‼ やはり新津さんの作品は裏切らない*\( ˊ̱˂˃ˋ̱ )/*

  • 帯に煽られて購入しましたが、8つの短編が集まった薄い本なのであっという間に読めてしまいした。食事にまつわるちょっと怖い話を集めましたというところでしょうか。角川ホラーから出てますがホラー感はありません。あえて言うならサイコホラーかなと思います。
    個人的に面白かったのは「遺品」「弁当箱」「お裾分け」あたりです。
    「遺品」は故人を偲んで故人が漬けた梅酒を縁ある人たちで味わいながら思い出話に花を咲かせるお別れ会なんて粋だなぁと思いました。ジャンルはホラーなのでウワー…という展開ではありますが、自分が死んだ後にこっくりした色の梅酒をロックで飲みながらこんなことあったよねーって楽しい思い出を話してくれたら良いなとは思うんです。梅酒なんて飲む専門なので漬けたりしませんが。
    「弁当箱」は1年後に弁当箱を開けたらどんな風になるんだろうと思うとヒヤリとしました。ちょっとした小さな悪意に叩きのめされるんでしょうか。
    「お裾分け」は叙述トリックとは言いませんが、旦那さんの正体が判明した時はナルホド…と思いました。確かに食べ物の好みが合わないのは一緒に暮らしていく上でモヤることもありますよね。好きなものを否定されてもイラッとしますし。食は基本です。

  • 初新津きよみ。雰囲気は好き。あともうひとひねりあればさらに良かった。

  • 全然怖くなくて拍子抜け。「珍味」と「お裾分け」くらいかなあ。それもたいして怖くないし、ホラー文庫にする必要性を感じなかった。
    話はどれも短くて読みやすいので、暇つぶしにはなるけどその程度…。

  • 梅酒に何か入れられてたというオチかと思った。

  • 怖い話ばかりです。女は怖い、と決まり文句のようにいわれますが、そう思う。
    新津きよみはこういう女の怖さ書くのが本当に上手。

  • 文章がしっかりしてるのと、女性作家らしい表現はわりとすき。読んでいて安心はするけど、内容自体は微妙。

  • 「食」と「女性」にまつわる心理ホラー という謳いですが、
    ホラーというのはちょっと言いすぎかも。
    女性が主人公で、「食」の側に在るピリリとシニカルな短編集。

  • ホラーというほど怖くもなかったけど、意地悪な話。
    手作りが面白かった。
    続きはどうなるのだろうと思った。
    はっきりと終わらずに、続きがあるような終わり方だと、とても面白いと思う。
    そういう話が結構入ってたと思う。

  • 意地悪で怖い話。でもってホラーだからあり得ない展開をしても許されるという。だってホラーだもの。素材よりも調理がうまい。心理ホラーが好きだから甘口になっちゃうのかも。読後感が嫌な感じになるところが評価できると思う。

  • 主人公は女性。テーマは食。短編集だ。

     「嗅覚」「珍味」 「遺品」 とミステリータッチが連続。オチの切れ勝負でなこか軽快。

     不思議な「弁当箱」とオカルチックな「給食」に、これまた不可解な「手作り」と続く。

     ほんわかムードの「お裾分け」に、なんかあまりおもしろくないけどいやにリアルな「怖い食卓」で終わり。

     サクッと読める軽いタッチの短編集だ。まぁまぁかな。

  • 毒を含んだ短編集。食べ物の恨みは怖いな。

  • 食にまつわる短編集。

    短編は、物足りなく感じるので、長編の方が好きなのですが、
    これは程よい短編集でした。

    食、という、誰もが関心のある題材を、
    気色悪いものにしているあたり、
    実は、本質をついている気がしました。

    そもそも、何かを食べるという行為自体が、気色悪いものなんですから。

    ホラーではないけど、いやーな気分になる、好みの読後でした。

  • 分厚くないし、短編なので、電車の中とか、ちょっとした待ち時間などですぐ読み終えました。
    ▼「嗅覚」「珍味」は楽しめました。「遺品」もまぁまぁ。あとは惰性で読んだって感じで、ごめんなさい。心理ホラーだそうですが、ちょっと物足りなかったかも・・・。
    ▼みんな食に関して、それぞれ大なり小なり”こだわり”を持っているじゃないですか。
    「あ〜わかる!」と共感する部分や「別に気にならないけど?」と思える部分も人によって違うだろうし・・・。もっと食の”こだわり”の部分にこだわった話ばっかり集めたものを読んでみたくなりました。

  • 初、新津作品。ホラー感は全くありませんでした。イヤミスですかね。とても読みやすかったので次回は長編を読んでみたいです。

  • 食べ物にまつわるホラーやサスペンス話の短編集。「珍味」が最も怖かった。怖い話ばかりかと思いきや、切ない話も。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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