- 本 ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041008201
作品紹介・あらすじ
老舗薬問屋の元祖と本家争いに端を発した惨事が大事件に発展するなか、若き名探偵・金田一耕助は雀の巣頭を掻き毟りながら真相究明に挑む。豪華二大名探偵による夢の共演、パスティーシュワールド!
感想・レビュー・書評
-
明智小五郎VS金田一耕助という、乱歩&横溝ファンにはたまらない作品!
もう、いちいちツボで、どの作品も楽しめました。
芦辺さんの、両者への愛がとても感じられる小説でした。
さりげなく、某作家の作品を契機にして、社会派に流れていった事への批判(という程のものでもないけれど)や、それに伴う、金田一シリーズの中断等も書かれているのも面白いです。
本格ミステリ、万歳!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろかった!いわゆる、オマージュ⁇パスティーシュ⁇なんだけど、なかなかよく出来てます☆短編集ですが、明智小五郎や金田一耕助はもちろん、江戸川乱歩先生や横溝正史先生も出てきます☆時代もちゃんと明治時代や昭和初期を描いていて、最後までその世界観は続きます。江戸川乱歩や横溝正史が好きなかたはぜひぜひご一読を❗️オススメです❀.(*´◡`*)❀.
-
表題作だけでなく、すべてに金田一耕助と明智小五郎に対する愛がいっぱい詰まっていて、作者自身が本当に楽しんで書いているのが伝わってきました。パロディではなくパスティーシュなんですね。上手く原作の言葉や時間をつかんではめ込まれているようで感心しました。特に≪ホテル・ミカド≫は楽しかったです。「少年は怪人を〜」も意表を突かれ好みでした。表紙絵もいいですね。二つの元シリーズどちらにもまだ読んでいない作品がたくさんあるので早く読みたくなりました。
-
芦部拓 金田一耕助vs明智小五郎
芦部拓さん初めまして、読了しました。
背表紙から表紙のイラストまで横溝正史の本風で、題名も題名だったし初見で欲しくなりました。
短編中編7作品
江戸川乱歩.横溝正史は読んでいますが、まだまだ読んでないもの多くあり、この本から2人の世界をもっと知りたく思いました。
もちろん、芦部拓さんのおすすめを入手したいと思っております。 -
金田一耕助シリーズと明智小五郎シリーズのパスティーシュ。
名前だけですが、古今の名探偵も友情出演しておるようですが、私あまり知らなくて残念無念。
表題だけ見ると、まるで二人が推理合戦をするようではありますが、そういうわけでもなく。
むしろタッグを組んでいるようであります。
もうちょっとこの二人の探偵のシリーズを読めばもっと面白かっただろうなぁと、自分の読書遍歴を悲しんでみたり。 -
図書館にて借りる。
-
芦辺拓の『金田一耕助vs明智小五郎』を読了。
7つの短篇が収録された短篇集で、何れも金田一耕助や明智小五郎に関する話。
ドラマ化された話や『本陣殺人事件』以前の事件(金田一耕助が麻薬常習者だった頃)、それに怪人二十面相のエピソードなど、バラエティに富んでいる。
二人の探偵が扱った事件についても色々と触れられており、読んだことのある読者には懐かしく、また、これから読もうと思っている読者には俄然興味がわくこと請け合い。
ただ、純粋にミステリとして見た場合、特に驚くようなトリックなどは無い。この点は少し残念だった。しかしそれでも、日本で有名すぎる二人の探偵のファンにとっては必読すべき一冊と言えるだろう。
余談だが、続編の『金田一耕助vs明智小五郎ふたたび』も発売されている。こちらもこないだドラマ化されたので記憶に新しいだろう。ドラマ鑑賞後に芦辺先生に面白かった旨をツイートしたところ、御礼のリプライを頂いた。原作も勧められたので、必ずいつか読もうと決心した次第である。 -
日本で、最も有名な名探偵である、明智小五郎と金田一耕助が夢のコラボ!山下智久と伊藤英明主演で、二度にわたってドラマ化もされた。作品自体に両シリーズの作者である横溝正史と江戸川乱歩の特徴である、怪奇趣味とミステリーが盛り込まれていて、両作家のことを知らなくても十分に楽しめる作品に仕上がっている。金田一シリーズ及び明智シリーズの入門編にぴったりな一作。
著者プロフィール
芦辺拓の作品





