金田一耕助VS明智小五郎 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008201

作品紹介・あらすじ

老舗薬問屋の元祖と本家争いに端を発した惨事が大事件に発展するなか、若き名探偵・金田一耕助は雀の巣頭を掻き毟りながら真相究明に挑む。豪華二大名探偵による夢の共演、パスティーシュワールド!

感想・レビュー・書評

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  • 明智小五郎VS金田一耕助という、乱歩&横溝ファンにはたまらない作品!
    もう、いちいちツボで、どの作品も楽しめました。
    芦辺さんの、両者への愛がとても感じられる小説でした。

    さりげなく、某作家の作品を契機にして、社会派に流れていった事への批判(という程のものでもないけれど)や、それに伴う、金田一シリーズの中断等も書かれているのも面白いです。

    本格ミステリ、万歳!

  • おもしろかった!いわゆる、オマージュ⁇パスティーシュ⁇なんだけど、なかなかよく出来てます☆短編集ですが、明智小五郎や金田一耕助はもちろん、江戸川乱歩先生や横溝正史先生も出てきます☆時代もちゃんと明治時代や昭和初期を描いていて、最後までその世界観は続きます。江戸川乱歩や横溝正史が好きなかたはぜひぜひご一読を❗️オススメです❀.(*´◡`*)❀.

  • この表紙にまずコーフン!
    背表紙が緑の文字だったらよかったのにな。
    ちょっと前にこの本と間違えて読んだ本と重複しているお話もありましたが、とにかく明智くんと金田一さんにまた会えたという気分で幸せ。
    渡米中の金田一さん。
    小林少年の赤い頬。
    怪人二十面相が殺人?
    仇敵との対決再び!
    サーカスの道化師
    新世界の雑踏
    岡山県の旧家
    「そう君の名は二十面相、怪人二十面相こそ、君の正体なのだ!」
    懐かしくて、でも未読の事件にドキドキする。
    楽しい時間だった。

    明智小五郎対金田一耕助
    《ホテル・ミカド》の殺人
    少年は怪人を夢見る
    黄昏の怪人たち
    天幕と銀幕の見える場所
    屋根裏の乱歩者
    金田一耕助対明智小五郎

  • 表題作だけでなく、すべてに金田一耕助と明智小五郎に対する愛がいっぱい詰まっていて、作者自身が本当に楽しんで書いているのが伝わってきました。パロディではなくパスティーシュなんですね。上手く原作の言葉や時間をつかんではめ込まれているようで感心しました。特に≪ホテル・ミカド≫は楽しかったです。「少年は怪人を〜」も意表を突かれ好みでした。表紙絵もいいですね。二つの元シリーズどちらにもまだ読んでいない作品がたくさんあるので早く読みたくなりました。

  • 金田一耕助シリーズと明智小五郎シリーズのパスティーシュ。
    名前だけですが、古今の名探偵も友情出演しておるようですが、私あまり知らなくて残念無念。

    表題だけ見ると、まるで二人が推理合戦をするようではありますが、そういうわけでもなく。
    むしろタッグを組んでいるようであります。

    もうちょっとこの二人の探偵のシリーズを読めばもっと面白かっただろうなぁと、自分の読書遍歴を悲しんでみたり。

  • 図書館にて借りる。

  • 芦辺拓の『金田一耕助vs明智小五郎』を読了。

    7つの短篇が収録された短篇集で、何れも金田一耕助や明智小五郎に関する話。

    ドラマ化された話や『本陣殺人事件』以前の事件(金田一耕助が麻薬常習者だった頃)、それに怪人二十面相のエピソードなど、バラエティに富んでいる。

    二人の探偵が扱った事件についても色々と触れられており、読んだことのある読者には懐かしく、また、これから読もうと思っている読者には俄然興味がわくこと請け合い。

    ただ、純粋にミステリとして見た場合、特に驚くようなトリックなどは無い。この点は少し残念だった。しかしそれでも、日本で有名すぎる二人の探偵のファンにとっては必読すべき一冊と言えるだろう。

    余談だが、続編の『金田一耕助vs明智小五郎ふたたび』も発売されている。こちらもこないだドラマ化されたので記憶に新しいだろう。ドラマ鑑賞後に芦辺先生に面白かった旨をツイートしたところ、御礼のリプライを頂いた。原作も勧められたので、必ずいつか読もうと決心した次第である。

  • 日本で、最も有名な名探偵である、明智小五郎と金田一耕助が夢のコラボ!山下智久と伊藤英明主演で、二度にわたってドラマ化もされた。作品自体に両シリーズの作者である横溝正史と江戸川乱歩の特徴である、怪奇趣味とミステリーが盛り込まれていて、両作家のことを知らなくても十分に楽しめる作品に仕上がっている。金田一シリーズ及び明智シリーズの入門編にぴったりな一作。

  • 明智小五郎 金田一一耕助』

    『ホテルミカドの殺人』
    ホテルミカドで腹を切って死んでいたタツギ大尉。同じ部屋で死んでいた娼婦。娼婦に打ち込まれた弾丸は死後に撃ち込まれた物だった。チャン警部、サム・スペードの推理。ホテル支配人、日本の役人、日本人会の重鎮の行動。コフスキーと呼ばれる日本人青年の推理。

    『少年は怪人を夢見る』


    『黄昏の怪人たち』
    少年が黄昏時に聞いた物語。怪人二十面相が草小路家のバブルクントの宝剣を盗むと予告状を出した。予告日当日盗み出された宝剣。警官に追い込まれた二十面相。路地で殺害れた男と気を失っていた二十面相。二十面相の依頼で事件の真相を暴く明智小五郎。

    『天幕と銀幕の見える場所』

    『屋根裏の乱歩者』

    『金田一耕助対明智小五郎』

  • 【収録作品】明智小五郎対金田一耕助/ 《ホテル・ミカド》の殺人/少年は怪人を夢見る/黄昏の怪人たち/天幕と銀幕の見える場所/屋根裏の乱歩者 /金田一耕助対明智小五郎

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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