あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2013年6月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (640ページ) / ISBN・EAN: 9784041008225

作品紹介・あらすじ

ある日おちかは、空き屋敷にまつわる不思議な話を聞く。人を恋いながら、人のそばでは生きられない<くろすけ>とは……。 宮部みゆきの江戸怪奇譚連作集「三島屋変調百物語」第2弾、待望の文庫化。

みんなの感想まとめ

不思議な物語が織りなす江戸の怪奇譚が魅力の作品で、主人公のおちかが成長するにつれ、彼女を取り巻く環境が複雑になっていきます。物語は、旱様の話や双子の姉妹にまつわる不気味なエピソード、屋敷の想いが生んだ...

感想・レビュー・書評

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  • 三島屋変調百物語シリーズの2巻です。
    おちかがたくましくなるにつれ、危うくなっていく。
    味方が増えれば面倒ごとも増え、オカルティックな部分が強くなれば現実から遠退く。塩梅加減の難しさは現世と隠世の境界を曖昧にする。おちかを応援したい。

    話は変わるが、善人長屋の舞台とかなり時代と地域が近いみたいだ。全然違う話だから接点はないけれど。

  • 三島屋の百物語シリーズ第二弾。以下の4編を収録。まわりを干からびさせてしまう旱様の話。双子の姉妹の人形に針が刺される話(これが一番不気味だった)。屋敷が人を恋しく思う想いが生み出した『くろすけ』。隠れ里の住民が信仰によって破滅していく話。全622ページ。

  • 黒白の間でおちかが聞く百物語。
    だんだんメンバーが増えて嬉しい。
    お旱様はかわいらしく、藪から千本と叫ぶ仏は背筋がすっとするような怖さ。
    そして表題作あんじゅうは、なんて切ない。
    続編ぜひ読みたい。出会えてよかった!

  • ストリーテラー宮部みゆきのうまさを堪能しました。
    妖の旱やくろすけのなんて愛らしいこと。
    情がわくキャラクターの描き方の素晴らしさ。さらに新たな仲間たちがぞくぞく現れ、満足のいくシリーズ2作目でした。

  • シリーズ第二弾。

    訪れる人の不思議な話を聞くうちに徐々に心が溶け始めた おちか。
    どんな不思議話とおちかの心が絡んでくるのか、今作もじっくり黒白の間での語りに耳を傾けた。

    前作同様、人の心の奥深くに巣食う、負のものを描き出す世界。そしてそれ以上に人が誰かを想う気持ち、温かさがにじみ出ていた世界にほっこり。
    特に紫陽花屋敷の くろすけにはせつないながらも思いやりの温かさを感じた。
    おちかの心もまた少し動き出す予感。それをそっと見守る三島屋メンバーの温かさはもちろん、明るさもたまらない。

    • あいさん
      こんにちは(^-^)/

      2冊目読んだんだね。
      おちかさんもみんなも変わりないね。
      おちかさんとちょっといい感じの人も出てくるのか...
      こんにちは(^-^)/

      2冊目読んだんだね。
      おちかさんもみんなも変わりないね。
      おちかさんとちょっといい感じの人も出てくるのかな?
      2019/10/23
    • くるたんさん
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪
      うん、一番シリーズの中で評判が良いときいて読んだよ♪
      可愛らしさとせつなさと温かさが良かったよーー♪♪
      三島...
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪
      うん、一番シリーズの中で評判が良いときいて読んだよ♪
      可愛らしさとせつなさと温かさが良かったよーー♪♪
      三島屋メンバー、みんな元気だよ(笑)

      あ、おちかには一巻とはまた別の殿方が…♡
      そちらも気になる(* ॑ ॑* )ドキドキ ♡
      2019/10/23
  • '24年11月9日、AmazonAudibleで、聴き終えました。「三島屋変調百物語」、シリーズ2作目。

    とても、面白かったです!前作よりも、こちらが好きです。特に、「暗獣」が、良かった!なんだか、泣けましたಥ⁠‿⁠ಥ

    ただ…長い!本屋で見かける文庫が、かなり厚みがあったのを、思い出しました(⁠ ⁠・ั⁠﹏⁠・ั⁠)もう少し、短くまとめてくれたら…もっと好きかも。

  • とても可愛い生き物。
    お互いが想い合っているのに一緒にいる事はできない。お互いの身を守るには一緒にいてはいけない。
    人間と人間でないもの。ただそれだけで、こんなにも切ない。

  • 『暗獣』だけでもこの本を読む価値がある。暗獣と老夫婦の心の交流とどうしても近づきあってはならない世の理が切なくて胸を締め付けられました。第二巻はユーモアのあるものからゾッとするものまで色々な話を読むことができます。一巻の『おそろし』のようなまとまりはないのですが、とにかく『暗獣』にやられました。

  • 本のカバーの くろすけが
    可愛くってねぇ
    ふすまから ちょんぼり覗いてる愛らしさ
    塾の師匠、青野利一郎が
    いい味出して
    おちかちゃんと いい線いきそう
    塾のやんちゃ坊主たちも
    これからも出てきてくれるといいなぁ
    賑やかで楽しい怪異譚
    宮部先生お得意の
    生き生きした少年たちも
    活躍します

  • 感想を書いたのだが
    少しブフログの不具合?
    同じものが出てくる、単行本と文庫
    同じものがあるから。

  • 読むのを楽しみにしていたシリーズ第二弾。
    おもしろかったぁ。
    1巻よりもさらに登場人物が増えたし話の内容も面白かった。

    この巻を読んだ人はほとんどみんな好きになったであろう、第三話「暗獣」くろすけ。
    なんて…なんて可愛いの…。
    可愛すぎて読みながら微笑んでいた。
    この話では出てくる人物も皆好きだし2,3回流し読みで読み返してしまった。
    あわわぁ、おああ。

    解説にもあるように、この巻では奇数話がほっこりするような、偶数話が少し怖ろしいような話になっている。
    ほっこり話はもちろん、怖ろしい話も楽しかった。
    久しぶりに楽しい!と思える読書だった。
    続きシリーズも楽しみ!

  • 『おそろし』に続く、三島屋変調百物語の2冊目です。今回も三島屋の姪おちかさんが不思議な物語を聞き集めます。

    『逃げ水』
    ある男の子の周りでは甕や花器の中の水が消えてしまい、、、この子のその後が気になるな。

    『藪から千本』
    とあるおうちの長男夫婦に双子の姉妹が生まれたけれど、姑は縁起が悪いと嫌がり、、、。 

    『暗獣』
    暗闇を好む妖怪?幽霊?の話。
    この先も登場しそうなキャラクター達が出てきます。

    『吼える仏』
    実際にあったんじゃないかと思えるような民間伝承のようなお話し。

     今回も神様だったり、仏様だったり、幽霊だったり、妖怪だったり、人の怨念や執念や思い込みだったりと面白かったです。

     おちかさんの縁談も気になります。

  • 緊迫感も悲壮感も漂う一作目から一転して、前向きな明るさを取り戻したおちかさんと愉快な仲間たち。
    新たな仲間を迎えて、美しく四季が移ろいゆく。
    人情ものとしても、怪談としても、江戸風俗史としても楽しめる。一噛みで何度も美味しい。
    あんじゅう、くろすけの話が切なくも面白かった。

  • あんじゅう…「じゅう」というには、可愛すぎる

    今回も、濃密で闇深いお話が聞けました
    いくつになっても、考え方は変えられる。たまたま、前日に見た映画も、偏屈頑固じいさんが、だんだんほぐれて、考え方が変わったこともあり、本当にしみじみとお話を聞きました

    だんだんキャラも増えてきて、にぎやかで楽しい雰囲気になってきた
    百話まで続くのかな。続いてほしい。

  • 「とりわけ深い理由もなく、私が師匠に尋ねたのです。先生はどういうきっかけで手習所を始められたのですか、と」
    その返答のために、加登新左衛門は〈くろすけ〉のことを語った。
    ー昔、儂は人嫌いでな。偏屈で孤独を好み、ひたすら学問に打ち込もうとすることを、胸の奥で誇っておった。この世には愚か者ばかりが多い。儂は己の貴重な時をさき、愚か者が泳ぐ俗世という池につかる気はない、と。
    とんでもない思い上がりであった。
    「世間に交じり、良きにつけ悪しきにつけ人の情に触れなくては、何の学問ぞ、何の知識ぞ。くろすけはそれを教えてくれた。人を恋ながら人のそばでは生きることのできぬあの奇矯な命が、儂の傲慢を諌めてくれたのだよ」
    だから加登新左衛門は、子どもたちに交じって暮らす晩年を選んだのだ。
    人は変わる。いくつになっても変わることができる。おちかは強く、心に思った。(502p)

    いわゆる長屋怪談小説第二弾である。とはいっても、ほとんど怖くはない。人の心が1番怖い、という基本点は守りながらも、かなり人情味あふれる小説である。ましてや、くろすけ(暗獣)は「切なく可愛い」生き物だ。

    基本設定はほとんど「となりのトトロ」の真っ黒クロスケの親玉版みたいである。むしろ、あの暗闇を好み家に巣食う「不思議な生き物」の正体を突き詰めようとしてこの物語が出来たようにさえ思う。

    そういう意味では、第四話の「吼える仏」は「指輪物語」のゴクリを江戸時代に蘇らせようとしているかのように思えた。しかも、ゴクリが指輪を存分に使えばどうなるか、ということまで描いてしまった。

    宮部みゆきはホラーも好きなのだが、ファンタジーも好きなのだ。今回はかなりその色が濃かった。

    2013年6月28日読了

  • シリーズ二作目。
    人間の欲や身勝手さが先なのか、怪奇が起こるから人間が心惑わされるのか…。
    ホラーであるけれど、ファンタジーでもあるし、ミステリーでもある。さらにそこに人々の人情話もあわさった時代物に仕上げてしまうなんて!
    江戸の人々の生き生きとした暮らしを想像しながら読んでいます。
    心強い仲間も増えて、次回作も楽しみです。


  • 三島屋百物語の2巻目。
    三島屋の姪っ子、おちかの周りにレギュラーメンバーのお勝が増えます。疱瘡で顔が痘痕になってるもののおちかを支える優しく強い女性。
    また、恋の気配が漂うところも良いですね。
    今後が楽しみです。

  • もうこのシリーズを読むと決めたらこれが一番の展開だと思う。
    今風に言ったらファンタジー?もっとおどろおどろしく言ったら怪談?
    おちかの素直で可愛い人となりと叔父さん叔母さんの人間性などキャラクターに癒される

  • 563ページ
    1800円
    5月9日〜5月10日

    三島屋のおちかのもとに6つめの物語をもってきたのは平太という子どもだった。平太には白子様 (しろこさま)がついており、いく先々で水が枯れるという。7つめの物語は、お隣の住吉屋のお路さん。双子の姪
    の片割れを引き取ったが、双方のお家に起きた人形に針が立つという不思議で悲しい話。8つめの物語は、紫陽花屋敷にいる暗獣、くろすけと夫婦の楽しくも悲しいお話。9つめの物語は、偽坊主の行年坊が語る館形 (たてなり)での木仏にまつわる話。おちかのもとには清太郎や青野の若先生と気になる存在も現れる。

    平太と白子様の話は、最後に船頭になるというところから、あの話につながるのか!となんだか嬉しくなった。暗獣のくろすけは、人恋しいけど人に触れると病んでしまうというなんとも悲しい話だった。妖怪なんだろうけど、なんだかかわいらしい獣の話で別れのシーンでは涙してしまった。同じ孤独でも、今までとは違う。離れたところにいても、お前の事を思ってるという別れの言葉がなんとも切なかった。

  • 三島屋変に第二作品集。一つ目と三つ目の話がかわいらしいさあり(お旱りさん、あんじゅう)、二つ目と四つ目は結構怖い。二つ目の『藪から千本』が好き。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ・みゆき):一九六〇年東京都生まれ。八七年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『火車』で山本周五郎賞、『理由』で直木三十五賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞、ほか多数の文学賞を受賞。『霊験お初捕物控』『ぼんくら』『三島屋変調百物語』シリーズ、『きたきた捕物帖』シリーズなど著書多数。


「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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