パラダイス・ロスト (角川文庫)

著者 :
制作 : 森 美夏 
  • 角川書店
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レビュー : 268
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008263

感想・レビュー・書評

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  • 今回は個人的には、今までの「小気味いい」部分がだいぶ減っちゃったかなあ、という感じでした。
    時代も、前回で真珠湾攻撃が起こっていよいよか!と思ったら、どうやらちょっと戻った?
    それにしても、ちょくちょく出てくるD機関のメンバーに選ばれるための試験(階段の数とか)。あんなの、現実に答えられる人ってホントーにいるのだろうか……。ごく少数だけど、いるんだろうなあ。

  • 魔王の過去を追う「追跡」は〝追跡〟されていたのは誰なのか、立場の逆転・結城中佐の強さに感服。

    とらわれるな…慢心や思い込みが、命取り。

  • 2019年、13冊目は、「今さら」感シリーズ(?)、柳広司の出世作、『ジョーカー・ゲーム』シリーズの第3弾。

    「D機関」。帝国陸軍内に極秘裏に設けられた、スパイ養成機関。それを統べる、スパイ・マスターは、魔王の異名を持つ男、結城中佐である。

    シリーズ、3作目。4編目は、前、後編からなる、シリーズ初の中編。2作目の最後で、時計の針を進めてきたか?と思ったが、ココで描かれているのは、ドイツ占領下のフランス、英国領シンガポール、日英同盟破棄後の日本、大西洋航路封鎖時の太平洋上。やはり、1941以前の話し。1941以降を少し期待した自分には、いささか肩透かし感が否めず。

    しかし、今回も、D機関のスパイの活躍{暗躍)や、結城中佐の冷徹さを軸にした、スパイ・ミステリーに仕立ててある。

    全体的に悪くないし、細かい部分も好みではあるが、個人的に「コレは」と唸らせられる一編がなかったのも評価伸び悩みの要因。

  • ジョーカーゲームシリーズ第三段
    これも楽しめました。

    5編が収められています。最後の暗号名ケルベロスは前編、後編となっています。連作短編集なのに、なぜわける?(笑)
    なので、物語としては4つ。

    ■誤算
    フランスのレジスタンスに絡む物語。
    どこまでが想定の範囲でどこからが想定外(誤算)なのか?
    引っ張ります(笑)

    ■失楽園
    シンガポールのラッフルズホテルで起きた事件をめぐる物語

    誰が英国人実業家の宿泊客を殺したのか?
    単純に探偵役がそれを解決したのでは、スパイものになりません。その背景に動いていたところがポイントです
    そんなにうまくいくか?って思いますが、この設定はすごい

    ■追跡
    D機関を立ち上げた結城中佐の生い立ちに迫る物語。結局、結城中佐の過去は明らかになるのか?それを追っていた人物はスパイとして拘束されます。
    結局、踊らされていただけなのか?
    これまた面白い設定、展開でした。

    ■暗号名ケロべロス(前、後編)
    エニグマの暗号が絡んだ物語
    太平洋のハワイ海域で、朱鷺丸の船上の摘発した英国スパイ。しかし、突如イギリスの軍艦が表れて朱鷺丸への停船命令が。立場が逆転した英国スパイでしたが、突然、謎の死を遂げます。
    なぜ、彼は殺されたのか?
    それとも自殺なのか?
    殺されたとしたら、犯人は誰か?
    どちらかと言うとミステリー色の強い物語でした。

    ということで、今回も楽しめました。
    まだまだシリーズは続く様です。

  • シリーズ三作目。旧日本軍にD機関というスパイ組織があったという設定で、彼らの謀調活動を描く。3冊目なので、そろそろネタが苦しくなると思いきや、中心人物である結城少佐の出自に迫るエピソードなどもあり、読ませる。やはり、この作者さんは、このシリーズがよく合う。

  • “D機関”シリーズの第3弾。
    3作目まで引っ張ったせいなのか、D機関のメンバー達の無敵ぶりと謎解きの方がメインとなり、結城中佐の妖気のような独特の雰囲気が失われているのが少し残念でした。
    作中に漂うあの雰囲気が好きだったんだけどなぁ。
    とはいえ、楽しく読めたことは間違いありません。

  • 大日本帝国陸軍内に創設されたスパイ養成組織“D機関”の暗躍を描く「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第3弾。異能の精鋭スパイたちと、彼らを統べる元締めである結城中佐を主人公としたクールなスパイ物の、今作は短編集となっております。全5篇は、結城中佐の生い立ちに迫ろうとする英国タイムズ紙極東特派員の物語や、ハワイ沖の豪華客船を舞台にした中編など。相変わらず超人的な駆け引きや頭脳戦が繰り広げられていてハラハラスイスイ楽しめるものの、そろそろ一本調子に飽きてきた感じが…。

  • 結城中佐の過去を追う記者の目線で読者もつられてのどをゴクリとしてしまう位引き込まれてしまう。。。結局見事な結末というか、へ?ってなるんだけどw
    最後のケルベロスはUボートとか、エニグマとかいろんな世界史上の暗号の件とか出てきて、世界戦争感があります。日本の戦争物はどうしても、特攻とか南方戦線の悲惨な戦いや、空爆のことなどの視点になりがちなので、海外っぽい目線で日本の戦争を見るのは新しいですね。まあ。。。フィクションですけどもw

  • 柳広司は、大藪春彦が好きなんではないか?
    「暗号名ケルベロス」は、あまりできが良くなさそうだが、「伊達邦彦」シリーズ後期の同じような「書き飛ばし」に似ているような気がする。超人的な能力を持つ主人公と、それを無駄遣いしてどうでもよい謎を解こうとするストーリー。

  • d機関シリーズ三作目。テレビで見た回が含まれていた。なんでこいつらがいて負けたんだ、我が国はw

著者プロフィール

一九六七年生まれ。二○○一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。○九年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編及び連作短編部門を受賞。同年刊行の『ダブル・ジョーカー』は、『ジョーカー・ゲーム』に続き二年連続で「このミステリーがすごい!」の二位に選ばれる。主著に「ジョーカーゲーム」シリーズ、『ロマンス』『楽園の蝶』『象は忘れない』などがある。

「2017年 『風神雷神 雷の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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