栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック (角川文庫)

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本棚登録 : 1296
感想 : 101
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008270

作品紹介・あらすじ

「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ(アスキー・メディアワークス刊)のオフィシャルブック。店主・栞子さんが触れている世界を、ほんのり感じられます。巻末に、作家・三上延氏の書き下ろしエッセイ付。

感想・レビュー・書評

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  • 本編をきっかけに、なかなか手に取ることのない名作に出会えるのが面白い。

    「たんぽぽ娘」は本編で印象に残っていて、なるほど名作かなと感じた。50年も前に発行されたタイムマシンもの。美しい世界表現、余韻を残したエンディングで登場人物の心のうちを想像してみたり。

    宮沢賢治は、昔読んでもよく分からなかったが、改めて読んでみると、何かを理解するというより、その世界、美しい文、というところに興味を持った。

    太宰治、難解というのか、自己陶酔、自己愛が強いというか、他の作品もこんな感じ?こういう世界、難しい心の中を表現しているところにファンが多いのか?初めて触れてみたが、これだけでは分からず。

    「フローテ公園の殺人」「せどり男爵数奇譚」は、フルで読んでみたくなった。

    ほかに本編で印象に残っているのは、「時計じかけのオレンジ」、確か結末の異なる複数のバージョンがあったとか、読んでみよう。

  •  外出自粛期間に安値で買った本。「ビブリア古書堂」に出てくる小説をまとめたもの。長編はさわりの部分だけなので、もやもやする人もいるかも。
     
    *「ジュリアとバズーカ」
     「しんどいなあ」と思ったし、最後に浄化されればいいなとお天気な事を考えたりもする。この後に「晩年」が来たら、私しんどかった。
    *「落穂拾い」
     そのまんまだ!と目からうろこ。なんだかいいなあって最後思った。
    *「せどり男爵数奇譚」
     わー気になって仕方がない!!!と思ったので、後日読むことにする。
    *「クラクラ日記」
     実はこれが一番の目当てで買った。ここに収録されているのは「闇市にて」のみになるけれど、安吾が優しすぎか!!!と思わず叫びたくなった。今まで坂口安吾の作品はいくつも読んできたけれど、苦しかったろうけれど、優しい姿は新鮮過ぎてよかった。これも全部読みたいので、引き続き探す。
    *「たんぽぽ娘」
     2度読んで震えた。間違えてたらどうしようという不安が一気に消えた瞬間が良すぎた……。2人のこの先も幸せでありますように。
    *「春と修羅」
     言葉と世界が独特すぎて、不思議な感。少々かみ砕くのに時間がかかった。
    *「晩年」
     「道化の華」が収録されている。ちょうど同時進行で読んでいた「人間失格」を再読し終えた後に読んだ。ここが「人間失格」への始まりだと思う。津島修治の人生はこの作品の完成形を作り出すことを主目的としていたのかもしれないと思うと、あのタイミングで死んでしまったのは彼にとって良いことであったのだろう……。

  • 『ビブリア古書堂』シリーズに登場した「物語」がまとめられています。
    個人的には「タンポポ娘」が読みたくて購入しました。

    ラインナップは、それから、落穂拾い、クラクラ日記、春と修羅などなど。
    といっても、一部長編の作品は冒頭の抜粋にとどまっています。

    古いものも多く、大概は図書館に行けば手に入ると思いますので、
    興味があるものは、ちょっと探してみようかなぁ、、と。

    ちなみに、「タンポポ娘」はつい先日に復刻版が出ていました。
    内容は今で言うライトノベルな印象で、糖分補給にいい感じかな、とも。

  • ほとんどの作品が抜粋の形をとっている中で、読みたくて仕方なかった「たんぽぽ娘」が全編収録されていて嬉しかった(o^^o)
    栞子さんのお母さんが旦那さんに贈った理由がわかる気します☆
    たんぽぽ娘が読めるだけでも買う価値あると思います!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「たんぽぽ娘が読めるだけでも」
      一番リーズナブルに読めるのが良いですね。「ビブリア古書堂」のお陰で一度に3冊も出る。河出書房新社の「奇想コレ...
      「たんぽぽ娘が読めるだけでも」
      一番リーズナブルに読めるのが良いですね。「ビブリア古書堂」のお陰で一度に3冊も出る。河出書房新社の「奇想コレクション」は改訳決定版らしい・・・そんな訳で3冊とも買いそうな勢いの猫でした。。。
      2013/05/31
  • 太宰や夏目あたりの作品よりも、読んだことのない作家の作品がとてもおもしろい。
    夏目漱石の「それから」は、全く本題に入らなかったところが残念。仕方ないが。
    流行りの作家ばかり読んでいるので、隠れた名作に出会えた喜びがあります。

    「せどり男爵数奇譚」は途中までで、これから本題に入ろうというところで終わってしまったので、おそらく買ってでも読んでしまうでしょう。「クラクラ日記」の男女関係のあり方は、とてもあっさりしつつも愛情を感じて、もっと読みたくなった。

    「落穂拾い」と「たんぽぽ娘」はとてもほっとする優しさと温かさがあった。どちらの作家さんも素敵な雰囲気をつくるので、今後本を求めたいです。

    ビブリア自体がかなり簡素な読みやすい文章だから、ビブリアは好きだけど本は読まない人には辛いみたい。
    気になった作品だけ拾い読みするだけでもかなりお得な一冊だと思う。なかなか読めない小説も収録されているし…。

    個人的には多様な文体が楽しめた。こんなに雑多な小説群は他にないかも。

  • 「たんぽぽ娘」を読みたかった。正直、他の収録作品にはあまり興味がなかった。
    でも、「ジュリアスとバズーカ」「せどり男爵数奇譚」「フローテ公園の殺人」など、続きが読みたくなった。
    どれもみずみずしい話ばかり。抜粋の仕方がうまいのだろうか。それとも、作品そのものにパワーがあるのだろうか。はたまた、栞子さんの本棚だから読みたくなるのだろうか。
    何でもいい、私はますます本が読みたくなった。

    「たんぽぽ娘」…絶版本だったから、どうすれば読めるかずっと調べ続けていた。こうして読む機会を与えてもらえてうれしく思う。物語は予想以上にきらきらしていて、透明感があって、素敵な恋物語だ。読み返すほどに伏線に気づく。

    「ジュリアスとバズーカ」…臨床家として思うところは色々あった。なんと生き生きした病なのかと思った。

    「せどり男爵数奇譚」…気になる気になる気になる!これは早く続きを読まなければ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私はますます本が読みたくなった。」
      ビブリア効果?
      短編は全て、長編は一部収録で、読みたくさせるとは巧いですよね!
      「私はますます本が読みたくなった。」
      ビブリア効果?
      短編は全て、長編は一部収録で、読みたくさせるとは巧いですよね!
      2013/06/10
    • sayakatodaさん
      nyancomaruさん
      コメントありがとうございます。
      本当に上手い収録内容ですよね。本を読んで更に本を読みたくなるなんて、なんて素敵な連...
      nyancomaruさん
      コメントありがとうございます。
      本当に上手い収録内容ですよね。本を読んで更に本を読みたくなるなんて、なんて素敵な連鎖なのでしょう。
      2013/06/23
  • なかなか有り難い本だった。
    ビブリアに出てくる本は興味を惹かれるものの、入手が難しいものが多い。

    ほとんどが一部抜粋という形で収録されているが、どんな物語なのか雰囲気を掴むには申し分ない。

    個人的に良いなぁ〜と思ったのは、
    『落穂拾い』
    『せどり男爵数奇譚』
    『クラクラ日記』
    『たんぽぽ娘』

    『落穂拾い』の著者、小山清は太宰治を敬愛していたようだが、作風に太宰っぽさは感じられない。太宰よりも清らかで健康的で、読んでいてほっこりする。著者の他の作品も読んでみたい。

    『せどり男爵数奇譚』には、古書狂いのキャラクターが登場する。彼は何者!?と気になるところで話が終わっているので、続きを読んでみようと思う。

    『クラクラ日記』は、著者が夫である坂口安吾からとても愛されたことが伝わってくるエッセイだ。全然自慢気な感じとか、のろけた感じではなく、むしろどことなく客観的に観察して語っている。夫が奇人なだけに、興味深いものがある。こちらも読んでみようと思う。

    『たんぽぽ娘』はエンターテイメントとして普通に面白かった。とてもロマンチックな素敵な物語だ。恋愛ものは好きではないが、短編だし、古典だし、SFだしで、さらさらと読めて、ほっこりできた。

  • 正直、読むのを中断してしまった。
    読み慣れない作者の作品はなかなか読み進めない。
    ただ、「クラクラ日記」は読んでみたいと思った。

  • 本編のシリーズを読んでないのに買ってみた
    教科書みたいで楽しい
    世の中にはいろんな物語があるんだなぁとワクワクする

  • ふたり物語の続きが読みたい。
    宮沢賢治の永訣の朝が良かった。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石⑥-3 吾輩は猫である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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