栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック (角川文庫)

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レビュー : 96
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008270

感想・レビュー・書評

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  • 『ビブリア古書堂』シリーズに登場した「物語」がまとめられています。
    個人的には「タンポポ娘」が読みたくて購入しました。

    ラインナップは、それから、落穂拾い、クラクラ日記、春と修羅などなど。
    といっても、一部長編の作品は冒頭の抜粋にとどまっています。

    古いものも多く、大概は図書館に行けば手に入ると思いますので、
    興味があるものは、ちょっと探してみようかなぁ、、と。

    ちなみに、「タンポポ娘」はつい先日に復刻版が出ていました。
    内容は今で言うライトノベルな印象で、糖分補給にいい感じかな、とも。

  • 太宰治の処女短編集「晩年」に収録の「道化の華」を本書で初読みした。今風に言えばメタ小説とも取れる構成は、太宰の本音らしきものが随所に表れてくるが、そこの幾つもにも共感を得たのには我ながら驚いた。入水しないようにしなければ。

    さておき。ビブリア古書堂シリーズで目にした本が出てきて、物語での役割を思い出しながら読むととても物語が深化する。特に「落穂拾い」と、再読になる「たんぽぽ娘」が読めたのは嬉しい。「せどり男爵数奇譚」は抜粋だったのできちんと読みたい。

    そしてこれら、近代文学作品の文章の素晴らしさに驚嘆する。

  • ビブリア古書堂シリーズを読んでいなければ、ここに載っている作品を自ら選んで読むことはなかったでしょう。
    本編をより楽しむスパイスとして、新たな作家、作品との出会いとしてとても面白いアンソロジーでした。
    ただ、作品の一章だけを掲載した作品が多くモヤモヤが残ってしまうのはマイナスか。
    「せどり男爵数奇譚」「蔦葛木曽桟」「ふたり物語」は機会があったら全文を読んでみたい。

  • 文学が苦手な私にとっては、何が良いのか悪いのかさっぱり。登場人物が覚えられなくて話の筋がわからなくなってしまうので、読むに読めない。

  • これは古書&ビブリア古書堂ファンにはちょっとおいしい作品。
    だが、全部載せているわけではないので、
    あくまで「つまみ食い」の認識でいた方がいいだろう。

    今までのビブリアに登場する数々の名作から
    「これこそ!」と思われる作品を、ピックアップして紹介。
    今までのシリーズものと違って、
    原作をそのまま抜粋しているので、
    栞子さんも大輔も出てこないので拍子抜けした。
    そして、紹介された作品は、
    文章の中の一部分だけを掲載して途中で終わってしまうので、
    欲求不満が多かれ少なかれ残ってしまった。

    ●夏目漱石  『それから』より「一」抜粋  ●アンナ・カヴァン 『ジュリアとバズーカ』  ●小山清 『落穂拾い』  ●フォークナー 『サンクチュアリ』より「1」抜粋  ●梶山季之  『せどり男爵数奇譚』より「第一話 色模様一気通貫」「一」抜粋  ●太宰治   『晩年』より「道化の華」抜粋
    ●坂口三千代 『クラクラ日記』より「闇市にて」抜粋  ●国枝史郎  『蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)』より「第一回 薮原長者」抜粋  ●アーシュラ・K・ル・グイン 『ふたり物語』より「第1章 ぼくの自己紹介」抜粋  ●ロバート・F・ヤング 『たんぽぽ娘』  ●F・W・クロフツ 『フローテ公園の殺人』より「第I部 南アフリカ」「1 ダーティ・ロード隧道」抜粋 ●宮沢賢治  『春と修羅』より「永訣の朝」「昴」「真空溶媒」抜粋

    ざっと目次を見ただけでも
    古今東西、古書の中でも名作が並んでいる。
    といっても、私など読んでもいないし、知らない作品も半数以上。
    この作品でさらりとサワリを読めてラッキーだと思う。
    「クラクラ日記」が読みやすかったのは収穫だ。

    だが、私が一番よかったと思ったのは、
    巻末に載っている三上氏のエッセイ
    「収録された作品についての諸々」だった。
    収録された作品についての短い解説もあり、
    その作品への三上氏の想いも載っていて、
    ビブリアシリーズの原点が見える気がする。
    三上氏の本についてのエッセイももっと読みたいと思った。

  • ちょっと今古典をがっつり読み直す気力体力がないので、不評な「抜粋」もそこまで気にはならなかったかな。まだこれでないと読めない絶版物はどれだったか知りたい。

  • たんぽぽ娘はSFっだったのか、どんでん返し的で愛おしくなる。

  • ビブリア古書堂で挙げられた作品から選ばれた12作がここに。
    あのクラクラ日記に触れることが出来て嬉しかったです。大半が抜粋なので、肌の合う本を改めて読む感じですね。

  • ビブリアを読むと出てくる本が気になって読みたくなってしまう。これのおかげでレポートの題材が見つかりました笑 「落穂拾い」と「たんぽぽ娘」は結構好きだった。この2つは短くても心に残る作品。賢治は、教科書によく載ってるんだけどすごく言葉が好き

  • こちらの本の前に読んだ、齋藤孝さんの『読書のチカラ』に刺激を受けて読み始めました。

    実は、こちらの本、随分前に購入してあったのですが、読むに至らず、本棚に収まったままでした。『ビブリア古書堂の事件手帖』は大変面白く読んでいるのですが、その中に出てくる不朽の名作には今一つ興味を持てずにいました。

    時代を経た物語は、名作と言えど、古さを感じて読みにくいのではないかと敬遠していましたが、読んでみると意外と抵抗なくすんなりと読むことができました。

    読むという行為をすることで、時間的に隔たりのある作品が、目前に生き生きと蘇える。このような読書の楽しみ方もあるのだと痛感しました。

著者プロフィール

夏目漱石(なつめ そうせき)
1867年2月9日 - 1916年12月9日
江戸・牛込馬場下(新宿区)生まれの小説家、評論家。本名は「夏目金之助」(なつめ きんのすけ)。1890年、帝国大学文科大学英文科に入学。1895~96年には『坊っちゃん』の舞台となった松山中学校で教鞭を執る。1900年、イギリスに留学。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載し始め、作家活動を本格的に開始。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に『三四郎』『それから』『こころ』などの代表作を連載。日本の文学史に多大な影響を与えており、作品は多くの人に親しまれている。学校教科書でも多数作品が採用されている。

夏目漱石の作品

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