モルフェウスの領域 (角川文庫)

  • 1186人登録
  • 3.39評価
    • (33)
    • (122)
    • (165)
    • (36)
    • (5)
  • 93レビュー
著者 : 海堂尊
  • KADOKAWA (2013年6月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008300

作品紹介

日比野涼子は未来医学探究センターで、「コールドスリープ」技術により眠りにつく少年の生命維持を担当している。少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する……。

モルフェウスの領域 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 久々の海堂作品は、やっぱり面白かった。

    今回は、「医療」というよりは、むしろ倫理的な一面、法律の矛盾との真っ向勝負とか、そんな印象。
    この小説の鍵となっている、涼子とモルフェウスの最大の敵であり、壁である「凍眠八則」を論じた本人の、ステルスシンイチロウ、曽根崎教授の一文。

    「スリーパーをひとりぼっちにしてはならない」

    を核として進むこの物語は、終始涼子のモルフェウスへの無償の愛が包み込み、女性の母性の強さを感じる。

    ひとりの女性として、感じるものがあったようにも思うし、共感するところもあった。
    なによりも、予想がつくけどつかない展開に緩やかだけど穏やかじゃないスリルを感じて、気が抜けない、海堂ワールドがこの作品にもあって、とても楽しめた。
    全ての作品が繋がっているから、登場人物に馴染みがあったりして、楽しいような疲れるような。
    でもやっぱり惹かれてしまう海堂ワールド。
    続編「アクアマリンの神殿」も、他の作品も楽しみだ。

  • バチスタシリーズ外伝。
    いや、正式にはナイチンゲールの沈黙外伝なのか。
    でも、ここまでくるとSFの世界ですね。
    ハインライン的な。
    こういう新領域医療に関するこの国の対応の悪さっていうのを指摘する、という本筋は分かるのだけど、今までのものと比べて圧倒的にリアリティに欠けているのではないかと。

    ナイチンゲール同様、少年に肩入れするおねいさんが活躍するのは、作者がおねいさん好き、なんですかね。

    いや、私こういうキャスティング好きなのでよいのですけど。

  • 2018/1/22 楽天ブックスより届く。

  • 近未来の医療行為であるコールドスリープを軸に、厚労省の官僚たちの嫌味な部分を炙り出す著者の筆致に久しぶりに触れた。モルフェウスに惹かれていく涼子を何だか冷静に観察する自分がいた。東城大学医学部の懐かしい面々も出てきて楽しい。解説が「東海道でしょう」の杉江松恋氏だったのも、偶然にしては出来過ぎな感じがする。ちゃんと書評をしているんだな(笑)

  • おお、曾根崎先生!彼は『ジーン・ワルツ』に出て来た彼ではないか!他にも田口先生やら猫田看護師やら、ほかの作品を読んでいるとわかる人たちがたくさん。
    コールドスリープの話。これは、要は「他の作品との関連で年代が合わなくなった辻褄合わせ」で書かれたそうだけど、なんというか官僚の後頭部を金属バットで殴りまくりたくなる。
    涼子とアツシ、西野の今後も楽しみだ。

  • 意味分からねー!難しい日本語が多すぎて、頭に入らない…しかし、語彙力に長けてるねー。海堂さん好きだけど、これは苦手な方に入るかな。

  • ちょっと荒唐無稽な設定だし、今までの作風とも違う。かんり無理がある。ヒロインの行動理由は分かるけど、なぜそうなのかはちっとも分からない。でもオモシロイ。作品に散りばめられている先行作品の記憶が、うまく過去と現在を結びつけている。『アクアマリンの神殿』を読まなくちゃ。

  • わずか9歳で「コールドスリープ」を選択したアツシ。
    涼子は5年の間、献身的にアツシのデータを取り、維持装置を確認し、見守り続けてきた。
    しかし、涼子は気づいてしまう。
    目覚めてからアツシに襲い掛かるさまざまな困難に・・・。
    何を伝えようとしているのか、それは何となくだけれどわかる。
    でも、どうしても登場人物たちに感情移入ができない。
    この手の物語にそんなものはいらないと言われるかもしれないが、涼子の決断にもいまひとつ説得力を感じなかった。
    現代において人間が物語や映像で想像できることは、ほとんどが未来において実現されるだろうと言われている。
    だとすれば、この「コールドスリープ」もまたいつかは現実のものとなるのだろう。
    驚異的な知識の蓄積は予想外の副産物だろうけれど、覚醒したあとの精神的なケアがいかにも頼りない。
    あんなもので5年間も眠り続けた・・・しかも未成年の助けになるとは思えない。
    どんなに知能が高くなろうと、精神面での成長がなければ、いずれ人格は崩壊していくしかなのだから。
    両親も離婚し、共にアツシの引取りを拒否。
    たぶん、結末の場面に他に行き場所のない状態を作るためにそうしたのだろうけれど、感情部分を切り捨てたような設定に少しだけれど興醒めした。
    何となく残念な物語だった。

  • 海堂作品のなかでは、問題提起が強い感じな作品でしょうか。
    なんか素直に、医学ってここまでできるのと感心してしまいました。
    他の作品に出てきた人物の名前があったような。。。
    前の作品を読んでみようかな。
    でも、やっぱり面白かったです。

  • 2017/02/16
    ミステリーってよりは深い愛の話

全93件中 1 - 10件を表示

モルフェウスの領域 (角川文庫)のその他の作品

モルフェウスの領域 単行本 モルフェウスの領域 海堂尊

海堂尊の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

モルフェウスの領域 (角川文庫)に関連する談話室の質問

モルフェウスの領域 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする