at Home (角川文庫)

著者 : 本多孝好
  • 角川書店 (2013年6月21日発売)
3.62
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008522

作品紹介

母は結婚詐欺師、父は窃盗犯。傍から見ればいびつに見える家族も、実は一つの絆でつながっている。ある日、詐欺を目論んだ母親が誘拐され、身代金を要求された。父親と僕は母親奪還に動き出すが……。

at Home (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「家族」ってなんだろう?血のつながりが家族なのだろうか?を
    考えさせてくれる4つの物語。
    血が繋がっていなくても思いやる人々、繋がっていても離れていく人々。
    「at home」で、私は少女の頃大好きで読んでいた「はみだしっこ」というマンガを思い出しました。10歳以下の子供達4人が子供達だけで生きて行く「物語」でした。中でも一番小さなマックスが引き鉄を引くシーンと隆史が引くシーンが重なりました。そして最年長者が後を引き継ぐシーンも。「はみだしっこ」とラストはだいぶ違いますが、どちらも心に残ります。それぞれの背負ってる血のつながった人々との関係も含めて。
    「共犯者」のお母さんとお父さんが好きです。二人ともすごく子供のことを信じていて、子供のことをわかっていて。それだけに、虐待されていた拓真が可哀そうでなりませんでした。
    4つの話で血の繋がりを絶つのは暴力だけでは無いのがヒシヒシと感じます。他の2編も含めて、家族は自然発生するものでなく、作っていくものだという思いが浮かびます。

  • 家族という存在について考えさせられました。

    血がつながっていなくても、心の奥底を通して、深い絆でつながっている家族。血がつながっていても、深く関わり合わない、冷めた関係の家族。

    家族には、いろんな形がある。
    大事なことは、そこが、自分にとって居心地の良い場所かどうかだと思う。

    自分が必要とされる場所、自分が必要とする場所があることは、全然ありふれてなんかない、幸せな、素晴らしいことだと思う。

    自分のために、泣いてくれたり、笑ってくれたり、怒ってくれたり・・・。
    そんな風に接してくれる人がいることはかけがえのないことだし、そんな人達の存在が、人を生かしているのかなと思った小説でした。

  • 普通ではない家族の、家族の形。
    「at home」と「日曜日のヤドカリ」がお気に入り。

    「at home」
    泥棒の父と、結婚詐欺師の母、
    偽造パスポート屋で働く長男。
    ある日、母が誘拐された。
    お互いを守ろうという強い気持ちを持つ家族の話。

    「日曜日のヤドカリ」
    『夜は短し歩けよ乙女』の女の子もそうだったけど、
    小さな女の子が敬語を話すのってかわいい。
    結末がすぐわかってしまったのがちょっと残念だったけど、
    しっかりと自分の考えを持っている弥生さんと
    理解がある父親。いい家族だなー。

    「リバイバル」
    ショッキングすぎて言葉にならなかった。
    最後がちょっとだけ救い。

    「共犯者たち」
    たとえ一般的にどういう状況でも、家族を信じる。
    家族でいることはある意味、罪なんだなぁ。

    妹を最後まで信じた父と母、グッジョブ!

  • いろいろな人がいる様にいろいろな形の「家族」「親子」がある。
    それが血の繋がりの大事さを感じる関係だったり、反対に血の繋がりなんて関係ないよね。と思う関係だったり。
    1番好きだったのは表題の「at home」
    短編じゃなくて長編でも良かったと思った。
    ただ「日曜日のやどかり」「共犯者たち」も「父親」がとても格好良い。「共犯者たち」の父親は外で見てると格好良いが自分の親だったらどうだろう?ちょっと…。って思うな。
    丁寧な言葉使いで話す父娘。
    親子3人で独特なカレー(笑)を食べる最後のシーンがとても好き。
    そのシーンだけ会話だけなのも印象的。
    あぁ、家族だな。
    「リバイバル」はその中でも少し異色な感じがした。

  • 4つの家族の物語。
    家族は、いつでも自然にそこにあるものではなくて、たくさんの悲しみが絡み合うことによってバランスを保って存在しているんじゃないのかな。なんて考えさせられた。そして大人だって甘ったれだったり、子供が泣けるほどしっかりしていたり。
    すごく良かった。

    表題作『at Home』は最近映画になっているけれど、こんなに短いストーリーだとは思わなかった。全く血の繋がらない、とんでもない職業で暮らしを立てている5人家族に感動。

  • 夏休み、さて何を読もうかと各社の夏のキャンペーンの小冊子を貰って帰って考える。
    今年は角川のフェアに惹かれるものが多く3冊注文、その内の2冊目。帰省の新幹線の中で読了。
    お父さんは泥棒で、お母さんは結婚詐欺師、僕はパスポートの偽造屋…という設定の短編連作かと思っていたら、そのお話は最初の奴だけで、奇妙な形ばかりの“家族”のお話が4つ。
    どれもがなかなかいい話はなんだけど、設定も含めて些か出来すぎの感。
    最初の設定で色んな話を読んでみたかったような気がする。

  • 一見すれば平凡な一家。でも実は、苦しい過去を背負って生きてきた、血のつながらない5人が「家族」として暮らしている。
    ある日、結婚詐欺がばれて、母が相手に拉致され、身代金を要求する一本の電話が家族の元にかかってくる。
    血はつながらないけれど、ささやかな幸せを守るため、家族が団結し奮闘する姿を描く。

    「at Home」
    2015年公開
    ■キャスト:竹野内豊、松雪泰子
    ■監督:平山秀幸

  • 家族を題材とした短編集。
    家族といっても、血が繋がっていなかったり、複雑な事情があったりで、一筋縄ではいかないような家族が描かれているという印象でした。
    それぞれの話に書かれてる事は、全部が全部共感できたり理解できたって訳じゃないけど、なるほどと思った部分や気付かされた部分、共感した部分があり良かった。

    「at Home」の終盤で真相が一気に明らかになって、かなり驚いた。
    確かに読んでて、ん?となった場面はあったんだけど。
    「リバイバル」という話が泣けてしまった。

  • 色んな家族の形を知れた。
    血のつながりがなくても、離れて暮らしていても、家族のあり方はさまざま。愛を押し売りすることなく、つながりの深さを感じられる、短編集。

  • 多様な家族の姿を描いた短編集。短編4編。
    たくさんの人の想いがあって家族の姿があって。大切なのは家族であろうとする気持ちなんだなとしみじみと思います。
    コミカルでありながらも関係性をよく表している会話が素敵です。
    どれもよかったですが表題作が特によかったです。ラストにやられました。

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