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- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041008546
作品紹介・あらすじ
彩乃の誘いで便利屋のバイトをすることになった和泉。遺品整理を頼まれた家へ赴くと、宿敵・透吾とはち合わせる。同じ依頼を請け負ってきたという、彼の思惑通りにはさせないと和泉たちは動き出すが……。
感想・レビュー・書評
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読書録「ラスト・メメント兵士と死」3
著者 鈴木麻純
出版 角川ホラー文庫
p94より引用
“便利屋は供給過多で成功する人の方が稀な
業界である。誰でも開くことはできるが、開
業をしてもしばらくは仕事がないというのは
当たり前。営業努力と多岐にわたる技術の習
得、そして仕事の積み重ねによる信頼関係の
構築が必須とも言われる。”
趣味と実益を兼ねた遺品蒐集家を主人公と
した、長編小説。シリーズ第三弾。
曽祖父が描いた作品を集めている比良原貴
士、思ったように進まない蒐集と死ぬまで評
価されずに終わった曽祖父とを重ねて、モヤ
モヤとするのだった…。
上記の引用は、便利屋稼業についての一節。
便利屋が必要とされるであろう、人の多い都
市部だと、人の流れが早くて、出来た信頼関
係が長く続かないような気がします。
どんな業種でも、仕事を長く続けるのは難し
いですね。
何かに強くこだわると、他の人との諍いを
避けて通ることは出来ないのだろうな、と思
わざるをえない話の内容です。あまり気持ち
の良いものでもないので、気分良く読み終わ
りたい方には、おすすめできない一冊です。
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