忌談 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 193
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008560

作品紹介・あらすじ

キャバ嬢、風俗関係者、裏街道に生きる人々……。そんな彼らが出くわした怖い話、嫌な話、おぞましい話……。思わず頁を閉じたくなるようなエピソードの数々。本書は気の弱い方にはオススメしません。

感想・レビュー・書評

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  • ウシジマくんばりに、裏社会の怖さを味わいました。幽霊よりも人間の方が数倍怖い。因みにプチグロい部分もいくつかあり、正直、ホラー好きとはいえ、私好みではなかったです。でも、もちろん実話怪談ものも多数あって、特に最後の「禁区」は怖かった!!ので、未読の怪談好きの皆さん、これは必読ですよ!

  • 幽霊が出る寒気のでる話から、現実としてアンダーグラウンドな世界故の胸くそ悪い話まで、不気味で暗い実話を元にした怪談話集。
    実話とは言っても著者自身が体験した物ではなく、著者が取材として「人から聞いた」という体験談。それ故の不明瞭さにより、ただただ恐ろしい話をより気味悪くしています。
    一話数ページ程度なので、ショートショートのホラー短編集としても十分楽しめます。
    というより、これらが本当の本当に実話だとしたら・・そう想像するのが嫌になる怖さが満載です。フィクションでないと困る。似た様な出来事には間違っても遭いたくない。
    まさに忌避すべき談話です。

  • 取材によって集めた(というテイの)現代実話怪談集である。
    ただし、幽霊など超自然的現象の話は1割ほどで、多くは現実の中の怖い話、忌まわしい話。ゆえに、怪談ならぬ「忌談」(きだん)なのだ。
    わりと面白かった。

  • ホラー小説として手に取ったんだけど、確かに怖い話ではあるんだけど思っていた方向性と違ったので個人的にはあんまり…だった。
    タイトルの通り忌まわしい話が多くて、心霊系ではなくヒトコワ系のホラー。特に後半の方は普通にえげつなく読むのも嫌になるような痛い話、グロい話が出てきて無理だった。完全にリサーチ不足で苦手な方のホラーだった…。

  • 人怖好きにおすすめ。
    バーで隣の席の人達が話している怪談に耳を傾けているかのような臨場感もあって楽しい。
    リアルにありそうなところを突いてくる不快さと不気味さ。キレイキレイに見せかけている社会の裏にはこんな汚いモノやアウトローな世界が広がっていますよ、という。少し昔の日本社会にはあったかも知れないと思うし、特に北九州だったらあり得る…って福岡への偏見?

    黒い人型を見たという人を自分も含め数人知っているので、「切羽詰まった時とか疲れた時に見る幻覚」みたいに類型化できそうだな。「見ちゃダメだ」と目を背けるところも皆共通していて興味深い。

  • 言うほど怖くは無かったかな?

    個人的に1番おもしろかったのは身体改造の話
    私もそういうイベントには行ったことがあるから文字に起こされて読めたのがおもしろかったという

    というか、そこが心臓の弱い方には勧められないかなと思ったり(´꒳`;)

    確かに色んな意味でゾッとはした話がたくさんでしたね

    でもやはり個人的にはもっとゾッとする怖い話があっても良かったのになぁと思い、ちょっぴり期待外れ感があった

  • 心霊系が少なくてよかった…

  • 自分をしっかり持って生きねば…

  • スーパーナチュラル系を含む忌まわしい話。怖かったです。

  • この本のまえがきにもあるように心霊物とかそういうのじゃなくて人間って怖いっていう話
    ゾッとしたり不快感だったり・・

    生きた人間が関わると心霊現象よりも怖いかもしれない

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著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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