- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041008690
感想・レビュー・書評
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昌浩たちが逃げ回っているこの世界はいったいなんなのだろうか。
尸櫻はなぜ咲光映を贄として求めるのか、尸櫻はやはり悪なのか。
考え出すとわからないことが多くて混乱するばかり。
昌浩は屍と咲光映に自分が選べなかった未来を見ているが果たしてそうなのだろうか。
屍の言動がだんだん不気味さを増していくのが怖い。 -
屍がだんだんと本性?を表し始めて、ある意味純粋すぎる思いが狂気を孕んでしまったように思える。
この流れで行くと貴人は...と考え始めたらつらい。
人間も神将も雑鬼たちもみんなつらい状況だけどとりわけ太陰を見ているのが私にはつらい...
ことが終わっても全てが元通りというわけにはいかないんだろうけどみんなが以前のようにとまではいかなくても笑い合えるようになったらいい。 -
相手を一番に思い自分を犠牲にまでするその気持は尊いけれど
その思いが強すぎて、怖さのほうが
勝ってしまうなあと朱雀と屍を見て。
昌浩は、屍達を見て彰子のことを思い出しているけれど
もし昌浩たちがこうなっていたかと思うと少し不気味だし怖い。
件があちらこちらに出没したり、屍の不穏な発言が
気になります。
一方で、敏次殿の成長や、
前編までの比古や齋の名前がちらほら上がったのは
テンション上がりました。
しかし話がなかなか進まない。
晴明の状態をどう理由付けるのか、
屍と咲光映は救われていいのか、
彰子と命婦はどうなるのか。
不穏なラストは次にどう繋がるのか。
早く続きが読みたい一冊でした。