あなたには帰る家がある (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2013年6月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784041008720

作品紹介・あらすじ

平凡な主婦が恋に落ちたのは、些細なことがきっかけだった。平凡な男が恋したのは、幸福そうな主婦の姿だった。妻と夫、それぞれの恋、その中で家庭の事情が浮き彫りにされ--。結婚の意味を問う長編小説!

みんなの感想まとめ

家庭や仕事、恋愛の複雑な関係を描いたこの物語は、登場人物たちがそれぞれの幸福を求めて葛藤する様子をリアルに映し出しています。平凡な主婦とその夫、そして異なる背景を持つ教師の夫婦が交錯し、家族の形や結婚...

感想・レビュー・書評

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  • 帰る家が帰りたい家とは限らない
    帰りたい家としていくのが家族

    商社OLだった真弓
    妊娠、結婚、退職と希望した専業主婦の道
    子育てと苦手な家事に鬱屈としはじめパート勤め
    年下の夫は、家事を押し付け合う生活に辟易し始める

    他の男の子を妊娠している事を知っても子供ごと引き受けて結婚した男、茄子田 中学教師
    横柄なこの男の妻は清楚で家庭的

    この二組の夫婦が、仕事を通じて近づいていく
    日常に近い設定の中でぎりぎりの異質さが
    上手いなあと思う

    二組の全く交差しそうもない関係が、あれあれという感じで絡まっていく

    大人の社会的関係性の描写に絡めて
    那須田家の子供が 傲慢でありながら善良な事業家の息子に気に入られている中で 将棋の勝ちを譲るか悩む場面の挿入がスパイス
    家族にしても社会生活にしても
    自分の収まる場所折れるべき時を 自然に身につけていくのかもしれません

    この夫婦の収まり方がどちらも予想外で
    山本文緒さんって緻密だけど大胆です

    • 1Q84O1さん
      帰りたい家としていくのが家族…
      聞いているか我が奥様よ!
      帰りたい家としていくのが家族…
      聞いているか我が奥様よ!
      2024/08/26
    • bmakiさん
      我が家が帰りたい場所で無くなってしまうって切ないですよねー。゚(゚´ω`゚)゚。

      かなり前に読んだ作品なので、結末は忘れてしまいました...
      我が家が帰りたい場所で無くなってしまうって切ないですよねー。゚(゚´ω`゚)゚。

      かなり前に読んだ作品なので、結末は忘れてしまいましたが、那須田が気持ち悪かったけど、結構愛情深かった??記憶があります。
      2024/08/26
    • おびのりさん
      そうなのよ
      でも帰るしかないのかしらね

      この小説って 思わぬ方向に決着して面白かった
      那須田気持ち悪い、耐えられん
      だけど なんか 最後許...
      そうなのよ
      でも帰るしかないのかしらね

      この小説って 思わぬ方向に決着して面白かった
      那須田気持ち悪い、耐えられん
      だけど なんか 最後許した
      山本文緒さんの 小説の心の声的な表現が好きなんだよね
      2024/08/26
  • 家庭、仕事、恋……
    幸せになりたい。
    あの人の家、私の家庭より幸福?
    二組の家族の運命がぶつかり合う!

    家を建て直そうか。新しい書斎、広い台所。そうすれば家族はもっと幸福になるに違いない。学校教師の茄子田太郎は、住宅展示場で営業マン・秀明と出会う。一方、秀明の妻・真弓ががむしゃらに手に入れた家庭は、天国ではなかった。子供は好きだけど、もし自分が夫と同じくらい稼げたら? “たまには憂さ晴らしをする権利”だってほしい。そうだ、働こう。二組の家族の、歯車が動き出す!
    ----------------------------
    以前TVドラマを見てました。とてもおもしろかったです。w
    山本文緒さんの小説が原作とは思わず、つい手に取りました。
    めっちゃ面白かったです!話を知っているのもあるし、やっぱ山本さん上手!
    不倫の話ではあるけど、そんなにドロドロせず、でも山場はきちんとあって 壮絶なシーンがTVでも印象深かったけど、小説でも凄まじかったですw
    夫婦それぞれの不倫を通して、結婚生活の現実や、夫婦間のコミュニケーションの重要性、そして、家庭とは何か、ということを、語りかけてくれています。
    問題定義をきちっとされていて、考えさせられるお話でした。

    • かなさん
      ドラマは観てないけど
      小説でも凄まじい…とは、なんとも惹かれます!!
      ドラマも小説も気になります(*'▽')
      ドラマは観てないけど
      小説でも凄まじい…とは、なんとも惹かれます!!
      ドラマも小説も気になります(*'▽')
      2025/07/04
    • ぴこさん
      8さん!えーー!Tver!ありがとう!(´▽`)
      見なきゃ!!≡┏( `Д´)┛
      8さん!えーー!Tver!ありがとう!(´▽`)
      見なきゃ!!≡┏( `Д´)┛
      2025/07/05
    • ぴこさん
      かなさん。主役は玉木宏で。ユースケ・サンタマリアは、不倫相手の旦那さん役なんですよ
      これが本当に嫌な役でして。
      是非両方見てください。
      かなさん。主役は玉木宏で。ユースケ・サンタマリアは、不倫相手の旦那さん役なんですよ
      これが本当に嫌な役でして。
      是非両方見てください。
      2025/07/05
  • ミステリ、ミステリ、ミステリ・・・・
    と来たから、ちょっとテイストの違うものを読みたいなぁ~

    と思い、web で恋愛小説の上位を検索してみた。
    うーん、ほぼほぼ既読作品(-_-;)

    下位の方を見ていくと、知った題名だった為目についた。

    そういえば、ドラマ化されていたなぁ。
    ドラマCMで、中谷美紀が夫に言っていた文句にもの凄い共感を得て、ドラマの1話を見たのだが、あまりにもドロドロな感じで、見続けられなかった作品だった(笑)

    映像作品程、本の方が心が痛まずサクサクっと一気読み出来た。


    これは佐藤家と茄子田家のぐちゃぐちゃドロドロな話(笑)

    ねちっこい茄子田の奥さんを、ドラマでは木村多江さんが演じていたが、はまり役過ぎないか?!www
    私は一話しか見ていないから、ドラマがどうなったのかは知らないが、本を読んだら、あの女優さんなら滅茶苦茶役に嵌るだろうなぁと感じた(笑)


    佐藤秀明は住宅メーカーのセールスマン。
    妻の真弓は年上で、安全日だと騙され子供が出来て、結婚する羽目に。
    小さな女の子が一人の家庭。

    妻の真弓は、育児と家事のルーティーン、夫の理解の無さに鬱憤が溜まっていた。

    この妻の旦那への文句は、結婚して子供が居て、主婦業をする女性なら一度や二度感じたことはあるんじゃないかなぁ。
    読んでいるだけで、そーだ!そーだ!!と応援したくなるような(笑)

    私もずっと正社員で働き続けながら、二人の育児をしてきたので、ウンウンと思わず首を縦に振ってしまう場面がいくつか(笑)

    が・・・この奥さんはちょっと強烈すぎて(^-^; 
    キツすぎる(^-^; 旦那さんを追い込み過ぎる。。。
    共感できる部分もあるのだが、心は旦那さんの味方になってしまった自分が居たり(^-^;


    一方旦那さん、秀明の方は、客の妻茄子田綾子の美しさに目を奪われ、恋に落ちる。
    茄子田の夫は我儘放題、粗暴で下品、何故こんな男にこんな美しい妻が!?
    茄子田の描写は、兎に角気持ち悪い(-_-;)
    登場する度に、重苦しく嫌~な雰囲気になる。


    出てくる登場人物、それぞれが本当に自分勝手(^-^;
    ほんの少しずつ譲れたら、ここまで大事にはならなかったのに。


    ドタバタハチャメチャな話だが、この話の続編があるのならぜひ読んでみたい(笑)
    彼らは一体どんな生活をこれから送るのか。

    どこか自分とは別世界の話だったが、面白く読ませて頂きました~。

  • やはり同性の真弓にいちばん共感した気がするけれど、綾子や裕子の気持ちや考え方も少しずつ共感しながら読めました。タイトルがどう着地するか気になって一気読み。登場人物に「わかる〜」と言いながら読書をするのは楽しかった!

    真弓じゃないけど、期待してる(出産待ち)状態がわくわくの最高潮というのはよく分かる。手に入ったら入ったで大切にするのは難しい。


  • 佐藤家と茄子田家のふた家族が恋愛や仕事で翻弄される物語。
    色々な人物の目線で書かれているのが面白い。
    側から見れば普通の家庭でも色々な問題を抱えている。

    佐藤真弓はちょっと面倒な部分はあるが、専業主婦ではなく働きに出たいという気持ちはすごく共感できた。
    夫の秀明は特に自分の意思を強く主張せずに流されるように生きているにも関わらず、一丁前に周囲に不満を抱えて生活している。
    圧倒的に夫婦での話し合いが足りないように感じた。
    夫婦がお互い歩み寄れるように、意見をぶつけるのではなく話し合いが必要。

    今の社会よっぽどお金に余裕がない限り、専業主婦になる必要はないんじゃないかと思う。
    お互いが稼いで、お互いが家事をして子育てするのが理想的だけど、まだまだそのバランスが難しいと感じてる夫婦は多そう。
    しかし男女どちらとも一家の大黒柱になるって相当ストレスだろうなぁ。

  • 人それぞれの悪い、汚いあるいは情けない側面が、丹念に描かれている。

  • ドラマを先に観ていたので登場人物はそのまま役者さんをイメージしながら読みました。
    不倫、生活、仕事、家族…どれも生々しく描かれていて読み応えあり。
    内容的にはドロドロなんだけど
    ドラマのコミカルな印象があったので(綾子役の木村多江さんの怪演ぶりが面白かった)重苦しくなくサラッと読める。
    終わり方がスッキリしなかったけど
    それがかえってリアルなのかなとも感じました。

  •  数年前のドラマも観ていたが、内容はかなり違っていた。ドラマではもっと秀明は頼りないけど憎めない感じで、茄子田夫妻は本当にハマり役だった。
     好きなのに相手を思いやれず些細なことでイライラしてしまうのは、ほとんどの夫婦に共通の悩みなのだろうか。茄子田家の気味悪さはぶっ飛んでいるが、1番一途にパートナーを愛しているのが茄子田太郎であるのはなんとも皮肉。少し意外なラストだったが案外佐藤家にはしっくりくる家族の形なのかもしれない。向き不向きによって、どんな道も選択しやすい世の中であってほしい。

  •  普段テレビを視聴しないので、このタイトルのドラマは知らなくて、新聞でドラマ化された小説の情報を得て原作をその後、ネットでドラマのあらすじを読みました。
    小説はプロローグからクライマックスまでの過程が長く、エピローグで、どう決着するのかが楽しみの一つです。因みにTVはコメディータッチでハラハラドキドキでの連続だったようです。
    登場人物の綾子役を演じたのは、女優の「木村多江」さんでした。
    視たかったなぁ~(笑)
    偶にはこういう本も面白い。

  • 秀明と真弓、この夫婦が茄子田家に絡みあっていく相関図はとても複雑で、でもドラマをみているような面白さがありました。
    寿退社して赤ちゃんを授かって、陽当たりのよいマンションで優しい夫と幸せな生活を送るはずだった真弓。
    けれど専業主婦であることの辛さから「また働きにでたい」と切望してしまう気持ちは痛いほどよく分かります。
    そして、働き出してからの夫婦がすれ違って互いに責任を押し付けあう姿も。
    この小説のすごいのは、私自身おなじ立場である真弓はもちろん、夫である秀明の言い分もよく理解できて感情移入すらしてしまえるところです。
    妻に対する蔑視や失望や憤り、よそに癒しを求めてしまう弱さも分かる。
    とことんリアルだった。
    家庭を築くということ、誰かとともに生きていくということの現実と真摯に向き合っている。
    最後の最後まで安易に逃げや救いを用意しない、山本文緒さんの徹底したスタンスがとても好きです。

    家族は、家族であるかぎり、ずっと家族なんだ。
    家を持つということは、自分の一生をそこにすっかり預けてしまうということである。
    帰る家があるというのは、なんて頼もしくて、鬱陶しくて、幸福なんだろう。

  • ハウスメーカーに勤める夫と妻、一歳の娘。中学教師の夫と、夫の両親、妻、小学生の息子二人。二つの家庭が、それぞれ出会う。モラハラ体質の中学教師は、二世帯住宅を建てるという名目でハウスメーカーの夫と知り合い、ハウスメーカーの妻は専業主婦に嫌気がさして働き始めた生保レディとして、中学教師を顧客として獲得しようとする。ハウスメーカーの夫と、中学教師の妻は、互いに惹かれ合い、不倫関係になる。ハウスメーカーの後輩の女が、その場面を目撃、妻に告げ口する。駆け引きだらけの大人たちの視点の中、中学教師の、非常に聡明な長男の視点が、ちょっとした救い。

    だけどその長男は、中学教師の子供ではない。別の男の子を宿した妻が、打算で中学教師と見合いし、結婚した。中学教師はひと目で妻に恋し、絶対に幸せにすると誓って結婚したのだが、現在あちこちの女に手を出したり、家では絶対君主として君臨している。ハウスメーカーのほうの、結婚に至る過程も、少々いびつだ。大学を卒業、就職してそれなりに働いていた妻だったが、そういう毎日が嫌になって、安全日だと嘘をついて妊娠、それで夫に結婚を迫った。親が頭金を出してくれたマンションに引っ越し、結婚式でみなに祝福され、子供が産まれるのを待っている間は、これ以上ない幸せを感じていた。のだけれど、生活が始まると、育児と家事を全部押し付けられることに我慢ならなくなり、働きに出る。登場人物全員、自分勝手。だけど、自分の人生は自分のもの。これも三十年も前の小説なのに、みんなの思うことが現代のあるあるすぎてもう。完全に納得のいく生活なんて、どこにもない。どこかで折り合いをつけて、自分の幸せを探していくしかない。

    以下、抜き書き。

    「人生の選択肢をまだ持っている自由。選ぶ必要に迫られていない自由。そういうものを目の当たりにすると、すでに道を選んでしまった自分が、彼らとは別の世界に来てしまったような気がした。」

    「自分のペース、大人のペースで歩くことがこれほどまでに心地よいとは、子供がいない人間には分からないだろうなと思った。」

    「真弓が働きたいというのは、自分の役割から逃げ出したいだけなのだ。子供と夫の面倒をみるのがつまらなくなっただけなのだ。共働きというスタイルに持ち込んで、今以上に自分の役割をこちらに押し付けたいだけなのだ。」

    「何となく学校を出て、何となく就職をした。まわりの意見のまま、人に言われるまま、成り行きでここまできてしまったけれど、生まれて初めて祐子は自分に疑問を持った。」

    「楽しかったあの頃。あの頃には人生は自分の手の中にあった。いつから、自分はそれを手放してしまったのだろうか。」

  • 出てくる登場人物各々にイラッとする部分があるんだけど、同情してしまうというか…。角度を変えてみると「そうだよな、そういう風に考えちゃうよね」ってなる。
    強そうに見えてるあの人も、脆くて繊細なところがあるのかもしれない。

  • ドラマを見てたので、だいたいの内容は把握しながら読みましたがドラマとは別物で面白かったです
    登場人物たちの年齢設定も若めで、時代背景も現代とは大分変わってる印象ですが無理なく読めました

    2組の夫婦全員が愚かで、でも共感できるところもないわけではなく、みんなに幸せになってほしいけどそうもいかないのが悲しかったです

    姑が綾子さんの悪口を言うシーンが印象的で、そこまで言うのかと思わず笑ってしまいました

  • 個人的には登場人物がどの人も駄目な人ばかりで、だれか一人でもきちんとした人がいたら、違う結末になっていたのかなと思います。
    打算で結婚してもいいことはない、やはりある程度計画的に進めないと本当の幸せは掴めないのかな。

  • Kindle Unlimited
    登場人物が多く、狭い中で関係ができているのでけっこう複雑。
    ちょっと最近、こういう、一昔前の小説を読んでいて、女が働くだの、専業主婦だのって概念の古さと同時に、でも、実際男性社会であることには今でも大きく変わっていないことに気付かされる。(現代においても、同じ能力であれば、圧倒的に男性の方が給与その他優遇されている)
    個々の家庭レベルではその認識がずいぶん変わったとは思うけれども。
    登場人物、みんな愚かで、なんて、太郎がプロローグなのかって思ったけど、結局この人がいちばんまともなのよね…。

    【ストーリー】
    茄子田太郎は家を建て替えようと考え住宅展示場に行く。そこで、愛犬ゴブリンの散歩途中で出会う森永祐子が働いていた。
    森永祐子が想いを寄せる佐藤秀明は真弓の夫だ。真弓とはなしくずしにデキ婚したものの、妻と娘を養うべく淡々と過ごしている。そんな中突然真弓が働きに出たいと言い出す。
    保険営業の仕事を始めた真弓は、年収3000万と噂される愛川支部長に憧れる。
    秀明と真弓の生活にずれが生じ始めたころ、秀明は太郎の妻綾子と惹かれあっていく。
    清純そうに見える綾子は、実は芯のないわがままな女性。長男は太郎の子ではないが、それを知りつつ太郎は綾子と結婚していた。
    バリキャリだと思っていた愛川が、元々お嬢様で、さらには金持ちの愛人であると知り、がっかりする真弓。しかし、年収が高い方がシュフになるという賭けをしたから、仕事は辞めないと決心した。

  • タイトルから不倫の話だろうなと想像はしてたけど、主要人物4人みんな想像以上に馬鹿でクソでひどい笑
    それがもうコミカルな域で、最後はもうドッカーンて感じ。
    現状に不満を持ち、ないものねだりをして、こうしたいという明確な意思もないまま、相手の気持ちを考えず自分勝手に生きた夫婦の末路を描いた小説って感じ。
    だけどエピローグで少し救いがあるというか、お互いの気持ちや立場をやっと思いやれたのはよかったかなとか。
    90年代、結婚して家庭に入るのが女の幸せで役割、働きに出るなんてもってのほか、みたいな時代に不器用ながらも自立を目指した女性の生き方は、少し応援したい部分もあった。
    馬鹿みたいな話だったけど、教訓を得た小説でもありました。うまいなあ。

  • 【家庭と仕事、多面性、不倫】

    とにかくリアルで、あーわかる、あるよなーっていう描写の連続。
    続きが気になってどんどん読んでしまう。

    最初はすっごい魅力的に感じても、接していくうちにちょっとずつイヤなところが見えてくる。
    その逆もしかりで、イヤな奴と思ってたけど意外といいとこあったりして。

    こういう人間の多面性を分かっていると、例えば仕事しててイラッとした時も、その背景を想像したり、良い面を探したりできるようになる。

    自分は仕事をして16年ぐらい経つけど、これに気づいてからは気持ちに余裕ができて、本当にイライラしなくなったなぁ。

    不倫の是非はおいといて、心の引き出しを増やしてくれるような一冊で非常に面白かった。

  • ドラマと違うんだな。

    1つ言えるのは、佐藤家・茄子田家の誰にも共感できない、好感を持てない。むむむ。

  • 良かった。山本文緒さんの作品にはやっぱり共感する部分が多い。それも主人公にだけではなく、全ての登場人物に。

    最後は離婚したらスッキリすると思ったけど、そうではないところも現実的。

    仕事をすることと家庭を守ること。どちらに行ってもやっぱり不満は出るよね。ぴったりハマって納得することは無いんだろうね。

    出産育児を理由に仕事を辞めたい気持ちもわかるし、それはそれで自分の能力が無駄になってる気がする焦りもあるだろうし、主婦の人付き合いも仕事のうちだけど面倒だし、何も考えずに責任を取らずに従いたい気持ちも、家族を守りたい気持ちもそれに対する重圧感も…

  • 夫婦の役割分担、よく聞く言葉に絡んでいく物語。どの人物の感情にも痛いほど共感できる。20年前も、今も。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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