キリン (角川文庫)

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レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008768

作品紹介・あらすじ

天才精子バンクで生まれた兄弟――兄は天才数学者の道を歩むが、弟の麒麟は「失敗作」として母と兄から見捨てられてしまう。孤島に幽閉されても家族の絆を信じる麒麟の前に、運命が残酷に立ちはだかる!

感想・レビュー・書評

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  • 帯に、「絶対泣ける」って書いてあったんだけれど
    私は泣けなかったなあ。

    なんかどよーんと考えさせられちゃって
    逆に泣けなかった。

    こういう厚子みたいなお母さんは極端に描かれているのかもしれないけれど、
    現実にいっぱいいると思う。

    子供にだけ夢をたくして
    自分は全然学力もなくて、勉強に励まなかったのを棚に上げ、
    子供に押し付けるような…
    お受験ママがそうだよなあ、たぶん。

    学歴があるお母さんって
    モンスターペアレントみたいなお受験ママにはなりづらいと思う。

    自分に自信と余裕がないお母さんたちが
    躍起になる様子が
    よく描かれている作品でした。

  • どんどん読み進められて
    最後の最後まで楽しませてくれる。
    ドラマ化されてもおもしろいんじゃないかなと思う。

    優秀な人材を後世に残したいという願いから誕生した「ジーンバンク」。
    天才の精子を受け継ぎたいと願う女性たちがそこに殺到するが、生まれてくる子どもたちは、「成功例」ばかりとは限らない。

    「失敗作」となった子どもたちの運命は。そもそも「成功」とは何なのか。

    ラストにどんでん返しが用意されているので、楽しみにして欲しい。

  • 精子バンクのお話

    有名な人や様々な実績を上げた人の精子を
    競りで入札し
    有能な子供を生む手助けをする会社と
    そこで二つの精子を買った人のお話

    有能な人の精子はやはり有能なのか
    そんなことは無いのか

    小さいときはすごく頭が良かったのに
    ある時を境に勉強がまったくできなくなったキリン
    彼はお母さんとお兄さんに捨てられる

    失敗作がたくさん出来た施設は
    失敗作を閉じ込めておく学校を作った

    そこでキリンは絵の才能を発揮する
    そこの学校の先生は本当はキリンの父だったため
    キリンにすごく固執する

    一方兄は数学の天才
    精子バンクの創設者の精子でした
    創設者の息子が学校の先生
    2人とも有能な頭脳の持ち主ではなく
    それでも自分の精子から生まれた子に期待をする

    お母さんも冴えない人で
    自分の子供を利用して人を見え返そうとする
    そんな人間の汚い感情と
    いやらしい感情がいっぱい入ってる本でした

    でもそれにも負けず
    キリンは本当に優しい子に育ち
    すごいなーとぽかーんと見ているしか出来なかった

  • 優秀な遺伝子を提供する「ジーニアスバンク」。
    優秀な遺伝子を買い求める、女性。

    収集な遺伝子を求める厚子は、IQ180の数学研究者とノーベル賞受賞者の遺伝子を買い求める。

    そこから始まる兄弟の話なのだが、その設定からあの結論はちょっと疑問です。
    色々設定は面白かったけど、その伏線が回収されないまま終わった感じでした。

    それでも、読みやすい展開は気軽に楽しめました。

  • 子供を産みたいという理由はなんなのか。
    子育てに大事なのは何なのか、学歴?愛情?子供達は全てを知っている。本当にそうだなと思う。
    子供達の純粋な気持ちと、大人よりもアンテナの数は多く敏感に感じてる感じが伝わってくる。

  • どんな風に終わるのか麒麟と秀才は
    ジーニアスバンクは、どうなっていくのか。
    結末が気になりページをめくり続けた。
    まさか!!という展開が続き、読後の今は何も言えない。
    最後は少し涙がにじむようなラストで心がちょっとあったまるような
    それでもモヤモヤするような複雑な気持ちだ。
    切ない。切ない。切ない。
    本当にこの言葉が一番ぴったりくるだろう。
    引き込まれるようなストーリーに星5つ。

  • 2013/12/10
    表紙で選びました。久しぶりの山田悠介作品。というか2作目?初めてはリアル鬼ごっこです。

    発想は悪くないけど、文章表現が今ひとつ物足りない感じ。蛇足が多いというか、表現が直接的すぎるというか、たんたんとした感じというか……、これの前に伊坂さんの「オーデュボンの祈り」を読んでいたのも影響していると思うけど。
    果たして悠輔は警官になれたのだろうか、というかこの設定はいるのだろうか。というか麒麟の恋心っぽいものは?

    追記:というか背中のシミは?

  • 設定は面白いが、何も残らない。
    心に響いた一行も特に無く、感情移入
    できる人物もいなかった(u_u)

  • 人工授精で作られた子どもたちの話し。兄・秀才と弟・麒麟の天才児たちが色んな人の視点から語られていくけど〜( 'ω'o[]oネタバレになるからストップ。

    麒麟目線の描写が中心かな。

    山田悠介の作品は怖かったり残酷だったりするけれど、キリンはその中でも割と読みやすい部類だと思う。心臓に優しいというか、麒麟の優しさがなんとも泣ける。まぁ、酷いシーンはあるにはあるけれども。
    「お受験」に代表されるような、母親の子どもへの過剰な期待という問題の縮図を見せられた気がする。パーソナリティの問題とか。

    一度読み始めると止まらなくなる。
    酷なんだけど優しい、というなんとも矛盾した感じの作品が書けてスゴイと思う。
    頂点まで行ったら一気にドカンと落とされる感じ。まるでジェットコースターに乗ってる気分が味わえる。

  • 天才で優秀な子供を生むために、精子のオークションを行う天才精子バンク。そこで生まれた秀才と麒麟。成功例の秀才と失敗作の麒麟は、母親の厚子から差別的扱いをされ、麒麟は天才養成学校での生活が始まる。

    そもそもタネである厚子が天才ではないのだから、天才の精子で天才が生まれるというのは最初から違和感があった。でも優性学みたいな妄想は結構好き。最後はちょっと無理矢理感があった。

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著者プロフィール

山田 悠介(やまだ ゆうすけ)
1981年東京都生まれ。
高校卒業後アルバイトをしながら小説を書いており、2001年『リアル鬼ごっこ』を自費出版し作家デビュー。これが代表作の一つとなる。
他の代表作に、『親指さがし』、『スイッチを押すとき』など。多くの作品が映画化されている。

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