特等添乗員αの難事件 (IV) (角川文庫)

  • 角川書店 (2013年6月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041008829

作品紹介・あらすじ

ラテラル・シンキングで0円旅行を徹底する謎の韓国人美女、ミン・ミヨン。同じ思考を持つ添乗員の絢奈が挑むものの、新居探しに恋のライバル登場に大わらわ。ハワイを舞台に絢奈はアリバイを崩せるか?

感想・レビュー・書評

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  • 特等添乗員シリーズ第4弾。
    今回は無銭飲食を世界規模で繰り返していくミン・ミヨンを追う物語となっている。
    アリバイトリックやミヨンのアクションの素晴らしさは、コナンや金田一シリーズを思い起こさせ、基本現行犯でしか逮捕できない彼女をどのように捕まえるのかを主軸に置いていて、ラテラルシンキングの思考を持つ似たもの同士の騙しあい感があってとても面白かった。彼女の出生にはとても驚かされたが、リアリティ性の高いシリーズだからこそなのだと感じた。そしてその出生を利用して、彼女を逮捕させるというのにもラテラルシンキングならではの捕まえ方でとても面白かったです。
    そして恋愛面ではもうここまで話が進んでいたなんてという驚きがあった。前回から絢奈と那沖の関係性が深まっており婚約し愛の巣を探すまでになっていたところがとても驚いたが、またも価値観のズレにで中々に話が進まない。そんな中で登場した勇渚と瑠華というライバルキャラが登場する。瑠華は洗脳に近い方法で、勇渚は無自覚に双方のライバル役として振る舞いそしてまさか2人が結ばれるとは思わなかったです。2人も絢奈と那沖のように幸せになって欲しいと想いました。
    やっと武蔵小杉で新居を見つけた2人がこの後どんな関係性を築くのかが楽しみです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    浅倉絢奈:花澤香菜
    壱条那沖:小野賢章
    能登廈人:銀河万丈
    浅倉乃愛:悠木碧
    壱条凌真:田中秀幸
    壱条真尋:島本須美
    ミン・ミヨン:林原めぐみ
    柳原裕巳:玄田哲章
    槌磨峰之:島崎信長
    栗留茂樹:保住有哉
    網谷勇渚:白井悠介
    藍岐瑠華:豊崎愛生
    藍岐眞悟:堀之紀
    藍岐詩織:小山茉美
    野崎智博:阿部敦
    稲森梨紗:中島由貴

  • 特等添乗員シリーズ4作め。ハワイ出添乗員付きツアーは珍しい。朝倉さん勇渚さんコンビとハワイを回れたら楽しいだろうな。
    今回は同じくラテラル・シンキングの使う人が相手でやり難そうだった。無事に終わりは来るのかな。

  • 無銭飲食・乗車の国際的常習犯ミン・ミヨンと対決する絢奈。那沖との結婚話は財界の実力者の娘が出てきて那沖のはっきりしない態度で暗礁に乗り上げる。途中まで那沖にはイライラしたわ。絢奈に申し訳ないと言いつつ、我慢を強いるのを当然としている態度。常に壱条家のことで振り回していると思いますが?ミン・ミヨンの隠された事情、彼の国絡みとは。ミヨンの感じる恐怖が大袈裟でないことは数年前に現実に起きた暗殺事件を考えれば納得。

  • すごい表紙だなぁ
    今までだったら制服なのに
    今回は水着ですから
    全く感じが違う表紙です
    内容よりも表紙のインパクトに驚きました
    実際読んでみても
    そんな場面は作品中には出てこないんです
    人造人間キカイダーの予告まで描かれているのがね

  • 【2024-019-1677】図書館より。

  • 最後の2ページが好き

  • ラテラル・シンキングで0円旅行を徹底する謎の韓国人美女、ミン・ミヨン。同じ思考を持つ添乗員の絢奈が挑むものの、新居探しに恋のライバル登場に大わらわ。ハワイを舞台に絢奈はアリバイを崩せるか?(e-honより)

  • 多くのことが錯綜するのは毎度のこのなので良い意味で慣れた
    最後は少しだけ感度の終わりかな

  • 最後はありがちなパターンなのが残念だけど大変面白く読ませていただきました。次編も楽しみしてます。

  • なんでもありの様相を呈してきたような…

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ラテラル・シンキングを駆使し、電車から豪華客船まで0円旅行を実現してしまう謎の韓国人美女が現れた。その名もミン・ミヨン。観光業界としては見過ごせない一大事に、白羽の矢が立ったのは同じ思考を持つ浅倉絢奈だった。ところがその絢奈は、壱条那沖との新居探しや恋のライバルに翻弄され…。ハワイを舞台に娯楽性満点の「人の死なないミステリ」最新傑作登場。書き下ろしαシリーズ第4弾!

    令和2年11月16日~18日

  • 一銭もお金を払わないって……。そんなことできるわけないよね。
    最後にはうまくまとめてしまうのね。これって考え方の差なだけなの?

  • 無銭乗車のプロ。新居探しとライバル出現。

    C0193

  • 今回は犯人が物凄く強烈なので、良い子ちゃんな主人公よりライバルに入れ込むタイプにはオススメかも?

  • 面白かった

  • ラテラル・シンキングを駆使し、電車から豪華客船まで0円旅行を実現してしまう謎の韓国人美女が現れた。その名もミン・ミヨン。観光業界としては見過ごせない一大事に、白羽の矢が立ったのは同じ思考を持つ浅倉絢奈だった。ところがその絢奈は、壱条那沖との新居探しや恋のライバルに翻弄され…。

  • 〇 評価
     サプライズ   ★★☆☆☆
     熱中度     ★★★★☆
     インパクト   ★★★☆☆
     キャラクター  ★★★☆☆
     読後感     ★★★★★
     希少価値    ★☆☆☆☆
     総合評価    ★★★☆☆
     絢奈にとって、那沖をめぐるライバルとなる藍岐瑠華が登場。那沖の父の支援者であり家族ぐるみの付き合いが必要。那沖は、積極的に迫ってくる瑠華を邪険にできない。また、絢奈はハワイで添乗員である網谷勇渚という人物に出会う。勇渚は絢奈に好意を寄せる。
     そういった恋模様がバックグラウンドにあるものの、メインは国際的な無銭飲食の常習犯、謎の韓国人美女、ミン・ミヨンとの対決。ミン・ミヨンは、絢奈同様、ラテラル・シンキングの達人であり、閃きを駆使して無銭飲食を続ける。
     ラテラル・シンキングを利用したミヨンの無銭飲食の犯行がつらつらと描かれる様はなかなか面白い。中盤以降は、ミン・ミヨン対浅倉絢奈のラテラル・シンキング対決の様相を呈する。ミン・ミヨンの方が一枚上手の印象で、瑠華は手玉に取られ、失態を見せる。しかし、最後は絢奈がラテラル・シンキングで、キカイダーショーを利用したミヨンのアリバイ工作(キカイダーに入っていると誤認させ、実際はブルーバッファローに入っていたというすり替え)を見抜く。最後は、ミヨンが脱北者だということを知り、ミヨンを欺いて自首させる。
     サプライズはあまりないが、熱中度は高い。ジャンルとしては、コン・ゲームに当たると思う。コン・ゲーム小説として読めば良質。普段から魅力的なキャラクターが出揃うが、この作品ではミン・ミヨンのほか、瑠華、勇渚という人物まで現れる豪華さ。ただし、ちょっと掘り下げが足りないか。
     総合評価は★4と★3で迷うが・・・★3か。コン・ゲーム小説としての雰囲気はよいが、メイントリックがすり替えとありきたりなのが難点。小粒だった点が割引。
    〇  メモ
     豪華客船マリー=クリスティーヌ号において、ミン・ミヨンが無賃乗車を達成する。壱条那沖は、国土交通省からミン・ミヨンを国外に追い出すように依頼を受ける。
     浅倉絢奈は、ハワイでの添乗員業務で、現地ガイドの網谷勇渚に出会う。
     那沖の父、凌真の支援者である藍岐眞悟とその娘瑠華と那沖と絢奈の3人の間に三角関係が生じる。
     ミヨンは千葉県のJR芝原駅周辺に隠れていた。ミヨンは老夫婦が長期で家を空けていたマンションに忍び込んでいた。絢奈のラテラル・シンキングと瑠華のロジカル・シンキングの冴えがあり、ミン・ミヨンが既にハワイに向かったことが分かる。那沖は観光庁からの連絡係として捜査に加わる。そして、瑠華も被害にあった店舗の保険会社の職員として、ハワイでの捜査に参加する。絢奈もツアーでハワイに向かう。
     ハワイで絢奈はシェフ・オアフという店で、ミン・ミヨンを見付け、対峙する。ミヨンは逃亡に成功する。
     那沖は瑠華に絢奈との関係を伝えるが、瑠華は洗脳されていると言って取り合わない。
     ワイキキ・ビーチで絢奈はミヨンと再会する。ミヨンは、那沖からプレゼントされたICレコーダーに犯行予告を吹き込む。
     絢奈のツアーはキカイダーショーを見る。そのキカイダーショーで、絢奈はミヨンがキカイダーのスーツの中に入って演じていることを知る。ミヨンは、キカイダーショーを演じている時間に、犯行予告どおり家和呂・ポートハーバーの遊覧船に姿を見せる。その後、ミヨンは絢奈に接触。連絡を受けた瑠華はミヨンの姿を確認すると犯行声明と遊覧船での目撃で逮捕可能と考え逮捕。瑠華は報道陣を利用し、逮捕と那沖との関係をマスコミに伝える。
     ICレコーダーの声はミヨンのものではないことが科学的に立証され、アリバイは崩せず。ミヨンは釈放。瑠華の勇み足のせいで奈沖と観光庁にも被害が生じる。
     絢奈は独自の捜査でミヨンのアリバイを崩す。キカイダーショーでキカイダーを演じていたのはミン・ミヨンではなく猪橋樹柚子という人物だった。ミン・ミヨンはブルー・バッファローというキャラクターの着ぐるみから抜け出し遊覧船に添乗していた。
     ミヨンの犯行が明らかになり、韓国政府はミヨンが脱北者であることを明かす。ミヨンは絢奈に犯行を予告。ミン・ミヨンを北朝鮮の捜査官が追う状態となる。
     ホノルル空港での捕り物。絢奈はミヨンを欺き、バルバルミインというキカイダーショーを通じて知り合った黒人の役者を北朝鮮の捜査官だと誤認させ、ミヨンの自首を誘う。
     エピローグ。瑠華は那沖のことを諦め、勇渚と付き合い始める。ミヨンは自分が危険な状態だったことを知り、絢奈に感謝の言葉を告げる。その後絢奈と那沖が武蔵小杉を訪れるシーンでエンド

  • 無銭飲食・無銭宿泊の常習者、韓国人の準国際指名手配犯、ミン・ミヨン。絢奈と同じラテラル・シンキングの思考の持ち主の彼女は、絶対に捕まらない。そのミン・ミヨンと絢奈が、ハワイの地で出会う。

  • ちょっと飽きてきた。

  • 2017.10.1 読了

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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