特等添乗員αの難事件 IV (角川文庫)

著者 :
制作 : 清原 紘 
  • 角川書店
3.62
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本棚登録 : 787
レビュー : 89
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008829

作品紹介・あらすじ

ラテラル・シンキングで0円旅行を徹底する謎の韓国人美女、ミン・ミヨン。同じ思考を持つ添乗員の絢奈が挑むものの、新居探しに恋のライバル登場に大わらわ。ハワイを舞台に絢奈はアリバイを崩せるか?

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった

  • ラテラル・シンキングを駆使し、電車から豪華客船まで0円旅行を実現してしまう謎の韓国人美女が現れた。その名もミン・ミヨン。観光業界としては見過ごせない一大事に、白羽の矢が立ったのは同じ思考を持つ浅倉絢奈だった。ところがその絢奈は、壱条那沖との新居探しや恋のライバルに翻弄され…。

  • 〇 評価
     サプライズ ★★☆☆☆
     熱中度   ★★★★☆
     インパクト ★★★★☆
     キャラクター★★★★☆
     読後感   ★★★★☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆
     絢奈にとって,那沖をめぐるライバルとなる藍岐瑠華
    が登場。那沖の父の支援者であり家族ぐるみの付き合いが必要。那沖は積極的に迫ってくる瑠華をじゃけんにできない。また,絢奈はハワイで添乗員である網谷勇渚という人物に出会う。勇渚は絢奈に好意を寄せる。
     そういった恋模様がバックグラウンドにあり,メインは国際的な無銭飲食の常習犯,謎の韓国人美女,ミン・ミヨンとの対決。ミン・ミヨンは,絢奈同様,ラテラル・シンキングの達人であり,閃きを駆使して無銭飲食を続ける。
     ラテラル・シンキングを利用したミヨンの無銭飲食の犯行がつらつらと描かれる様はなかなか面白い。中盤以降は,ミン・ミヨン対浅倉絢奈のラテラル・シンキング対決の様相を呈する。ミン・ミヨンの方が一枚上手の印象で,瑠華は手玉に取られ,失態を見せる。しかし,最後は絢奈がラテラル・シンキングで,キカイダーショーを利用したミヨンのアリバイ工作(キカイダーに入っていると誤認させ,実際はブルーバッファローに入っていたというすり替え)を見抜く。最後は,ミヨンが脱北者だということを知り,ミヨンを欺いて自首させる。
     サプライズはあまりないが,熱中度は高い。ジャンルとしては,コン・ゲームに当たると思う。コン・ゲーム小説として読めば良質。普段から魅力的なキャラクターが出そろうが,この作品ではミン・ミヨンのほか,瑠課,勇渚という人物まで現れる豪華さ。ただし,ちょっと掘り下げが足りないか。
     総合評価は★4と★3で迷うが・・・★3か。コン・ゲーム小説としての雰囲気はよいが,メイントリックがすり替えとありきたりなのが難点。小粒だった点が割引
    〇 メモ
     豪華客船マリー=クリスティーヌ号において,ミン・ミヨンが無賃乗車を達成する。壱条那沖は,国土交通省からミン・ミヨンを国外に追い出すように依頼を受ける。
     浅倉絢奈は,ハワイでの添乗員業務で,現地ガイドの網谷勇渚に出会う。
     那沖の父,凌真の支援者である藍岐眞悟とその娘瑠華と那沖と絢奈の3人の間に三角関係が生じる。
     ミヨンは千葉県のJR芝原駅周辺に隠れていた。ミヨンは老夫婦が長期で家を空けていたマンションに忍び込んでいた。絢奈のラテラル・・シンキングと瑠華のロジカル・シンキングの冴えがあり,ミン・ミヨンが既にハワイに向かったことが分かる。那沖は観光庁からの連絡係として捜査に加わる。そして,瑠華も被害にあった店舗の保険会社の職員として,ハワイでの捜査に参加する。絢奈もツアーでハワイに向かう。
     ハワイで絢奈はシェフ・オアフという店で,ミン・ミヨンを見付け,対峙する。ミヨンは逃亡に成功する。
     那沖は瑠華に絢奈との関係を伝えるが,瑠華は洗脳されていると言って取り合わない。
     ワイキキ・ビーチで絢奈はミヨンと再会する。ミヨンは,那沖からプレゼントされたICレコーダーに犯行予告を吹き込む。
     絢奈のツアーはキカイダーショーを見る。そのキカイダーショーで,絢奈はミヨンがキカイダーのスーツの中に入って演じていることを知る。ミヨンは,キカイダーショーを演じている時間に,犯行予告どおり家和呂・ポートハーバーの遊覧船に姿を見せる。その後,ミヨンは絢奈に接触。連絡を受けた瑠華はミヨンの姿を確認すると犯行声明と遊覧船での目撃で逮捕可能と考え逮捕。瑠華は報道陣を利用し,逮捕と那沖との関係をマスコミに伝える。
     ICレコーダーの声はミヨンのものではないことが科学的に立証され,アリバイは崩せず。ミヨンは釈放。瑠華の勇み足のせいで奈沖と観光庁にも被害が生じる。
     絢奈は独自の捜査でミヨンのアリバイを崩す。キカイダーショーでキカイダーを演じていたのはミン・ミヨンではなく猪橋樹柚子という人物だった。ミン・ミヨンはブルー・バッファローというキャラクターの着ぐるみから抜け出し遊覧船に添乗していた。
     ミヨンの犯行が明らかになり,韓国政府はミヨンが脱北者であることを明かす。ミヨンは絢奈に犯行を予告。ミン・ミヨンを北朝鮮の捜査官が追う状態となる。
     ホノルル空港での捕り物。絢奈なミヨンを欺き,バルバルミインというキカイダーショーを通じて知り合った黒人の役者を北朝鮮の捜査官だと誤認させ,ミヨンの自首を誘う。
     エピローグ。瑠華は那沖のことを諦め,勇渚と付き合い始める。ミヨンは自分が危険な状態だったことを知り,絢奈に感謝の言葉を告げる。その後絢奈と那沖が武蔵小杉を訪れるシーンでエンド

  • 無銭飲食・無銭宿泊の常習者、韓国人の準国際指名手配犯、ミン・ミヨン。絢奈と同じラテラル・シンキングの思考の持ち主の彼女は、絶対に捕まらない。そのミン・ミヨンと絢奈が、ハワイの地で出会う。

  • ちょっと飽きてきた。

  • 2016/2/3

  • 2017.10.1 読了

  • ハワイ満喫!北怖い…

  • 面白かった

  • 裏切らない展開で面白かったです。
    キカイダーが気になったところで、次回作のお知らせ。商売上手だな、と感心しました。

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著者プロフィール

松岡 圭祐(まつおか けいすけ)
1968年生まれの作家。1997年に出した小説デビュー作『催眠』がヒット作となりシリーズ化される。1999年の『千里眼』も人気を博し、シリーズ化。
一番著名なのは『万能鑑定士Qの事件簿』をはじめとした「Qシリーズ」で、「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」というキャッチコピーで人気を博し、映画化された。

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