妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)

著者 : 榎田ユウリ
制作 : 中村 明日美子 
  • KADOKAWA (2013年6月21日発売)
3.89
  • (57)
  • (154)
  • (65)
  • (5)
  • (4)
  • 本棚登録 :967
  • レビュー :98
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008867

作品紹介・あらすじ

美貌の青年茶道家・洗足伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。しかし明晰な頭脳と、不思議な力を持つがゆえに、警察に頼られて、妖怪がらみの事件に巻きこまれることに。茶道家探偵、鮮烈に登場。

妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 突如発見された「妖怪」のDNA。それをもつ存在は「妖人」と呼ばれる。
    お茶室「妖琦庵」の洗足伊織は頭脳明晰の美青年。口が悪くひねくれ気味なところがあるが、人間と妖人とを見分けることができる。
    その力を頼られ、日々警察から捜査協力を求められる。今回の事件は妖怪「アブラトリ」が関わっているとされる女子大生殺人事件…

    伊織の家令で≪管狐≫の夷芳彦。
    手伝い人で≪小豆とぎ≫の弟子丸マメ。
    警視庁妖人対策本部、Y対のベテラン刑事の鱗田と新人刑事の脇坂。
    そして、人を惑わし、伊織に執着する、どこか危険な存在、青目…。
    キャラクターがかなり個性的でおもしろい!
    章によって語りの目線が変わるのも、違う角度でどんどん真相が明らかになっていく感じで楽しいです。
    一気に読んでしまった。

    ダイエットへの執着、女同士の醜い感情…妖怪が怖いというよりは…女性って怖い。
    ≪座敷童子≫が繭美のことを大事に想う気持ちに胸が締め付けられる思いでした。
    幸せな最後だったらよいなと思います。
    伊織と脇坂とのお茶室での場面もよかったです。
    まだまだ頼りないけれど、素直で明るい脇坂の刑事としての成長が楽しみです。

    マメくんがかわいくて癒される…!
    そして表紙のイラストがかなりきれい。
    読みやすいし、個人的に妖怪というモチーフも好きなので、これからシリーズを読み進めるのが楽しみです!

  • 美しい男たち彩みどりで、なんてわたし好み!と楽しんで読みました。装画は中村明日美子さんということで、なんとも耽美な一冊となっております。

    刑事の脇坂くん、その相方(?)の上司・ウロさん。
    「妖キ庵」の洗足伊織、夷さん、マメ。
    そして謎の妖人・青目。

    みんな可愛くてきれいでかっこいい!

    でも、綺麗で楽しいだけじゃないのがこの本です。
    人間の恐ろしさがこれでもかと書かれ、ときに嫌になる。
    普段はダメな脇坂は、この物語の最後、大切なものを失うとはどういうことか考えることになります。

    初めて読んだ作家の方で、ボーイズラブなども書いているみたい。
    だから綺麗なひとがいっぱいでてきたのかーと納得……
    ぜひ、中村明日美子さんの漫画でも読んでみたいです。

  • 初めましての作家さん。
    ヒト変異型遺伝子保有該当者(妖人)絡みの事件を担当するのが
    Y対の鱗田と新人の脇坂。
    妖人が不必要に差別されないように捜査協力をしてるのが
    「妖琦庵」の主である洗足伊織。
    家令の夷(えびす)と、マメと一緒に暮らしていて3人とも妖人である。
    この主要キャラをみて、まるで薬屋探偵だなぁ~と思ってしまった。

    妖人が絡んでいるらしい事件が発生。
    Y対の出番であるのだが、その裏に見え隠れする青目という妖人。
    こいつが最も厄介で謎なのである。
    読み難かったけど、座敷童がとにかく可愛かったのでOKです。
    うっかりウルっとしてしまいました。

  • 妖人という人間とは異なるDNAをもつヒトが発見された世界。
    見た目は人間と同じで能力も僅かしか変わらないけれど、人は自分とは違うものに拒否反応を示すもので。

    妖人対策課に配属された新人刑事・脇坂が探偵役の謎多き妖人・洗足の助けを借りて妖人絡みの事件を解決するというストーリー。
    底抜けに馬鹿で素直な刑事や毒舌の茶道家などキャラクターが魅力的。洗足の能力や青目の正体などは今後のシリーズで明らかになるのかなー。楽しみ。

    伏線や視点が変わってのモノローグが多くて推理小説の色合いが強い。妖怪が特殊な技を使うようなファンタジー路線ではない。
    むしろ妖怪ものの必要があるのかと疑うほどしっかりしたミステリだが、妖人に対する差別がある世界だからこそ同じ人間同士でも軋轢が生まれる業の深さが際立つ。

  • 女って怖いと感じてしまう本でした。
    いや、犯人は男性なんですが…。
    でも殺したのはエリカか。
    仲いいふりしてお互い腹で貶しあうっていうのは女。
    怖いと思いつつ、自分も同じなんだと思うと前者とは違うゾッとするものがあります。
    本編の合間に出てくる女子大生組の本音がもうドロドロしてて。
    しかも、諸悪の根源である知代果は何の制裁も受けずにのうのうと生きてますからねえ。
    因果応報とならないのもリアルだわ。
    良心の呵責感じてると思ったら次の合コンの話とかしだして反省の色なし。
    結はどうおもってたんだろう、この3人の事。
    それも気になる、恐れてるのかそれとも知代果と同類なのか。

    一方男性である薫には終始飢餓が感じられました。
    食べ物、愛情両方とも。
    父親も「あの家から逃げたのは私ですし」と言ってますが薫の回想で浮気の描写がありましたし、お前にも原因あるんちゃうんかいと毒づきたくなります。
    自己中心的で外見にこだわる傾向があるとしてもあんたが浮気してから狂ったように固執したんちゃうんかい。

    妖怪ものでしたが人間が中心になった珍しい小説でした。
    人間の醜さというものを書きながらも純粋さや素直さを持った人間も関われているので私は結構救われました。
    人間では脇坂君と事件の主要人物、妖人ではマメと青田がそれぞれ対比になってるんじゃないかなー。
    事件の主要人物は踏みとどまれなかったけど脇坂君はまっすぐでこういうことになる前に踏みとどまれる気がする。

  • 表紙・設定買い。人間とは異なる妖人への、人間の対応。得体のしれない物・異質なもの・理解の範疇を超えているもの等々に対する圧倒的な恐怖、そこから差別・いじめや区別が生まれるのも同じなんだな、という怖さ、異質だと区別された側の憤り、女同士の怖さ・・・それよりも何よりも自分は平凡で普通で寧ろ友人思いでいい子…等と思っている一番厄介で手におえない者への恐怖。本当の犯人も勿論怖いけれど、これが一番恐かった。昔から、そこら辺に普通に存在している人間こそが一番怖いということか。人間だって妖人だって善人の時も悪人の時もある、何がキッカケでどちらに転ぶかはわからない。ここでも表立って事件を起こしたのは全て人間(陽動した妖人はいたけど)。犠牲になったのは人間を助けた妖人・・・座敷童のところは暫く涙が止まりませんでした。眼が重いです。※深夜アニメ化したら…怖いかな^_^;

  • 最近多いジャケ買い。

    ミステリっていうか妖怪探偵小説。

    マメちゃんと座敷わらしくんがかわいすぎでした。

    出先で読んでたので外で泣いてしまいました。

    続きも出るみたいなのでまた読みます。

    盥って漢字は初めて見ました。

  • 予想していたより文章が上手で(正直あまり期待していなかったので)、とても読みやすかった。
    ミステリーとしてはいまいちですが妖怪ものが好きな方にはオススメできるのでは、と思います。

    7月に出る続刊も、中村明日美子さんのイラストを使用するみたいですね。
    どんな表紙になるのか楽しみです。

    2013.06.26 読了

  • 人間に見える人間ではない妖人が実はいた!な話。

    ファンタジーというよりはミステリーかホラーかな。
    私は最後のエピソードのあの子が一番怖いと思う。

    結局怖いのは人間なのか?

  • 2018/2/10
    なんでこの本読もうと思ったのかなぁ?覚えてないけど。
    お化け・妖怪大好物なので選ぶことに不思議はない。
    でもちょーっと入り込めなかった。
    みんなそこまでじゃないねん。
    嫌いではないけど入れ込む程ではないキャラクター。
    事件も気になってしゃーないってこともなく、謎解きに手が止まらないってこともない。
    パッと見わからないけど恐れている世間に溶け込んだ異形のものっていうのが現実の人種的な問題と重なって本の世界に入り込めないってのもあった。

    追記:カブキブか!

全98件中 1 - 10件を表示

妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)のその他の作品

榎田ユウリの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
中村 明日美子
中村 明日美子
中村 明日美子
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする