妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008867

作品紹介・あらすじ

美貌の青年茶道家・洗足伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。しかし明晰な頭脳と、不思議な力を持つがゆえに、警察に頼られて、妖怪がらみの事件に巻きこまれることに。茶道家探偵、鮮烈に登場。

感想・レビュー・書評

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  • 人と違う妖人がいる世界。
    まぁ、実際は、人とあまり変わらず、たまに、人より能力発揮する者あり。
     水泳凄い!=河童の妖人
    みたいな。

    基本はミステリー、少しホラー味って感じ。
    実際、今の世界も良く調べたら、金メダル取ってる人とかあり得るかも?
    有力は、メジャーの二刀流か?(^◇^;)

    能力が抜きん出ている人がいると、人はどうしても嫉妬とかして…
    それが人以外やと更に…
    全部、押し付けてくる…
    何かやるせない気もするけど、私も一般庶民なんで気持ちが分からない訳ではない。
    でも、そういうのは出さないように努力していきたい。

    この作品は、妖人を出して、今の人間社会を風刺してるようにも思う。
    能力なくても、裏表なく、素直に生きて行こう!脇坂さんのように!笑

    やっぱり、怖いのは、DNAの違いより、ココロ!
    人であろうと、妖人であろうと!

    • ultraman719さん
      ググってみましたが、ある程度、実績のある作家さんだと、意見が通るみたいですね。
      基本は、編集者さんが決めるみたいです。
      でも、まさか売れない...
      ググってみましたが、ある程度、実績のある作家さんだと、意見が通るみたいですね。
      基本は、編集者さんが決めるみたいです。
      でも、まさか売れないような絵を出す気はないでしょうし、編集者さんも作家さん、もしくは作品のイメージに合わせて、作られるのだとは思います。
      作家さんが、メインには違いないですが、本って、みんなの共同作業が身を結んで出来る訳なので、編集者側で決めるのも、それはそれで良いのかもしれません。
      まぁ、実績ある人なら、名前だけでも良いかもしれないですが 笑。
      2023/08/07
    • honwakamihaさん
      わお!
      調べてくださったんですか⁉︎
      ありがとうございます!!
      どの作品も作家さんや編集者さんからの愛情で出来上がってるわけですねー
      もちろ...
      わお!
      調べてくださったんですか⁉︎
      ありがとうございます!!
      どの作品も作家さんや編集者さんからの愛情で出来上がってるわけですねー
      もちろん売れなければいけないので、読者側の目を引くという戦略はあるとは思うのですが、物語の世界観が1冊まるっと1つになっていたりすると、読むこちら側も忘れられないものになりますよねー
      2023/08/07
    • ultraman719さん
      そういう思いも受け止めて、心して読まないと!ですね。
      そういう思いも受け止めて、心して読まないと!ですね。
      2023/08/08
  • 妖怪のDNAを持つ「妖人」と呼ばれる存在が活躍する物語。
    妖怪探偵小説。

    う~~~ん……。
    残念ながら私には合わなかった。
    ライトノベル感が強い。
    女性のいろんな感性を刺激しそうな本。
    角川ホラー文庫ではあるが、怖いと思える部分はあまりなかった。
    シリーズものだけど、ここで断念かな。
    作中で小豆洗いが洗った小豆で作られるおはぎが無性に食べたくなった。きっと、美味いだろうなぁ。

    勧めてくれたみんみん先生、ごめんなさい<m(__)m>
    もっと女子力を修行します。ん?

    と・こ・ろ・で。
    いろいろあって、久しぶりに図書館で本を借りるという高度な技が使えるようになりました\(^o^)/
    本書ともう一冊借りてきました。
    乙一さんの「沈みかけの船より、愛をこめて」も予約したけど、所蔵数が2で、順位が23番目だからしばらくかかるかなぁ?
    それにしても図書館に行かなくても予約できるって凄い便利じゃない。びっくりだよ。
    世の中、進化したんだね~♪
    昔なんてほんとたいへんで、よく本屋にこっそりメモとペンを持って行って、売っている本のタイトルと著者名と出版社名とをメモして、それを図書館で予約の用紙に書き直して、なんてやってたな~。
    予約の順番なんかも司書さんに聞いて、いつぐらいになりそうか聞いてみたり。
    本屋なんかでも買わないでメモばかりしてたから嫌がられたっけな。
    本屋の中でメモとるのがはばかられたりするときはいちいち暗記して店の外にいったん出て、そこで書いて、また店に戻って暗記して、を繰り返してたわ(笑)
    進化バンザーイ!!ヾ(≧▽≦)ノ
    オーディブラー改め、図書館マスターを目指そう!!

    • Bücherwürmchenさん
      図書館か、、、、、、オンライン予約するのは楽だけど引きこもりのは向かないですね、、、、、、ほとんどネットショッピングで済ませてます。
      図書館か、、、、、、オンライン予約するのは楽だけど引きこもりのは向かないですね、、、、、、ほとんどネットショッピングで済ませてます。
      2023/01/08
    • Bücherwürmchenさん
      取りに行くという手間が、、
      取りに行くという手間が、、
      2023/01/08
    • 土瓶さん
      日常の移動半径内にあれば手間も気にならないんですがね。距離も問題か。
      わかります。
      私も最近までは図書館も本屋もブックオフも遠くてアマゾン1...
      日常の移動半径内にあれば手間も気にならないんですがね。距離も問題か。
      わかります。
      私も最近までは図書館も本屋もブックオフも遠くてアマゾン1択でした。
      今は無事に人間界に復帰(笑)
      2023/01/08
  • DNAの解析技術の進歩により、妖怪のDNAを持つ人間が存在することがわかった。
    果たして彼らは人なのか否か?特に人間離れした能力を持つ妖人に人間は恐れを抱いている…そんな設定でのお話。
    妖人絡みの事件で出馬する美貌の茶道家の妖人伊織の存在感はもとより、同居している妖人たちのキャラがとても魅力的で、このシリーズはキャラで読めそうだと思った。
    かと言って、ストーリーは軽すぎず、しっかりとした読み応えがあった。
    今回の話。一番たちが悪いのは、悪意のない邪気、無神経な無邪気で、それが最悪の結果を生んだんだと思った。
    悪意に無自覚なことは法律で罰することもできない罪で、たちが悪い。

  • 伊織×芳彦 良きかな

  • ミステリー9割、ホラー1割。
    妖×人×ミステリー好きな方へ…

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    Instagramのフォロワーさんより教えていただいた1冊。
    タイトルと表紙絵がめちゃくちゃ好み!で、そこから推測するに、どうも妖怪話のよう…

    しかしレーベルは角川「ホラー」文庫ということで、ちょっとおっかなびっくり読み始めた。
    というのもあやかしやミステリーは大好物なのだが、スプラッタやガチのホラーは大の苦手…なのである。

    しかし結論を言うと「妖奇庵夜話」は、そんなわたしにぴったりの、絶妙な妖しいミステリーであった…!!

    〜~〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    妖怪の遺伝子を持つ「妖人(ようじん)」の存在。
    妖人は特殊な能力を持つ者も多いのだが、見た目では人間と区別がつかない。

    しかし、お茶室「妖奇庵(ようきあん)」亭主・洗足伊織(せんそくいおり)は、ひと目見ただけでその人物が人間か妖人か見分けられる力をもっていた。
    隻眼の美青年、そして少々難のある性格の持ち主である伊織自身も妖人だが、その力を買われ、妖人の絡む事件を担当する警察内の部署・通称Y対より捜査協力の依頼をされていたのだった…

    そんな伊織のもとに今回舞い込んだのは、にんげんのアブラを絞り取るという「アブラトリ」が絡む可能性がある、殺人事件…

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    まず読む前に、メモとペンを用意しよう。
    設定と登場人物を把握するために、必須アイテムだからである。

    本作品の登場人物たちはどちらかというとキラキラネーム寄りであり、パッと見ただけではなかなか覚えきれない。
    さらには妖人という特殊設定も頭に入れつつ、伊織周囲の関係性を理解しなければならないので、導入はすこし丁寧に読む必要がある。
    つまりヤマ場は冒頭から設定理解まで。
    しかしそれを越えてしまえば断然、面白いことこの上なしだ。

    〜~〜~〜~〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    章立てではないため目次はないが、伊織周囲の描写の合間に、事件に関係すると思われる人物のモノローグ、関係するのかよくわからない情報が断片的に差し込まれる。
    最初は混乱してしまうかもしれないが、後半にいくにつれてそれらの情報が絶妙にからみ合い、事件の真相へとつながっていくところが、この物語の醍醐味である。

    角川「ホラー」文庫ではあるが、妖人という架空の設定もあるためか心霊現象的な恐怖はほぼなく、むしろお話の印象としてはミステリー9割、ホラー1割である。
    ガチホラーを目当てとして読まれた方には物足りないとおもわれるが、ミステリーが好きな方はきっと食らいついてくれるだろう。

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ちなみに、このお話唯一にして最大のホラー要素は、
    「ところでさ、週末の合コンってなに着ていく?」
    (引用)であろう。

    「えっ、なんでこの一文がホラーなの??」と、おもわれるだろう。
    しかしこの文章を、事件の経過を把握した上であらためて読んでみてほしい。
    「うわっ、これホラーだわ!この話いちばんのホラーだわ!!!」と絶対に、感じてしまうはずだ。

    〜~〜~〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    伊織の妖人としての能力名は1巻にして明かされるものの、その力の背後に潜む危険性はまだ不明である。
    事件推理とともに伊織自身のもつミステリー要素も想像していけるところが、すごくおもしろい。

    ちなみにこのシリーズは9巻で完結しており、結末までひたすら突き進めるところもとてもよいので、妖×ミステリー好きな方は9巻までの旅路をぜひご一緒にいかがだろうか。

  • 妖怪じゃなく妖人と言う設定
    登場人物全てのキャラが絶妙です♪

    座敷わらしの話しで泣いてしまいました…

    明日美子先生の表紙が美しい!眼福\(//∇//)\

  • 突如発見された「妖怪」のDNA。それをもつ存在は「妖人」と呼ばれる。
    お茶室「妖琦庵」の洗足伊織は頭脳明晰の美青年。口が悪くひねくれ気味なところがあるが、人間と妖人とを見分けることができる。
    その力を頼られ、日々警察から捜査協力を求められる。今回の事件は妖怪「アブラトリ」が関わっているとされる女子大生殺人事件…

    伊織の家令で≪管狐≫の夷芳彦。
    手伝い人で≪小豆とぎ≫の弟子丸マメ。
    警視庁妖人対策本部、Y対のベテラン刑事の鱗田と新人刑事の脇坂。
    そして、人を惑わし、伊織に執着する、どこか危険な存在、青目…。
    キャラクターがかなり個性的でおもしろい!
    章によって語りの目線が変わるのも、違う角度でどんどん真相が明らかになっていく感じで楽しいです。
    一気に読んでしまった。

    ダイエットへの執着、女同士の醜い感情…妖怪が怖いというよりは…女性って怖い。
    ≪座敷童子≫が繭美のことを大事に想う気持ちに胸が締め付けられる思いでした。
    幸せな最後だったらよいなと思います。
    伊織と脇坂とのお茶室での場面もよかったです。
    まだまだ頼りないけれど、素直で明るい脇坂の刑事としての成長が楽しみです。

    マメくんがかわいくて癒される…!
    そして表紙のイラストがかなりきれい。
    読みやすいし、個人的に妖怪というモチーフも好きなので、これからシリーズを読み進めるのが楽しみです!

  • 「妖」の字だけで、なんとなく気になっていた作品。とうとう試しに・・・と手にとってみたら、まぁ、案の定なのかどっぷりはまり早速全巻かいにはしりました。
    やっぱり、人間の心の汚さが浮き立つ。

  • 美しい男たち彩みどりで、なんてわたし好み!と楽しんで読みました。装画は中村明日美子さんということで、なんとも耽美な一冊となっております。

    刑事の脇坂くん、その相方(?)の上司・ウロさん。
    「妖キ庵」の洗足伊織、夷さん、マメ。
    そして謎の妖人・青目。

    みんな可愛くてきれいでかっこいい!

    でも、綺麗で楽しいだけじゃないのがこの本です。
    人間の恐ろしさがこれでもかと書かれ、ときに嫌になる。
    普段はダメな脇坂は、この物語の最後、大切なものを失うとはどういうことか考えることになります。

    初めて読んだ作家の方で、ボーイズラブなども書いているみたい。
    だから綺麗なひとがいっぱいでてきたのかーと納得……
    ぜひ、中村明日美子さんの漫画でも読んでみたいです。

  • マメと座敷童が癒しのキャラだったのに、1巻で座敷童がいなくなってしまうなんて、寂しい。

    女同志の友達といいつつのマウントの取り合いが一番怖かった。

    主人公が半人半妖の和装の美形のミステリーとなると、路生よる著「地獄くらやみ花もなき」と重なってしまう。

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2023年 『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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