心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009116

作品紹介・あらすじ

神社の境内にある樹齢千年を越える木の前で、刺殺体が発見される。被害者は、高校時代に石井をいじめていた望月だった。この事件をきっかけに、過去と向き合うことになった石井。彼の隠された秘密とは…。

感想・レビュー・書評

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  • “ANOTHER FILES”って何??
    本編と何がちがうの??
    そんな疑問は著者あとがきでスッキリ解ける!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    とある神社で発見された刺殺体。

    しかし容疑者の証言と、刺殺された男性の婚約者の証言がかみ合わず、捜査は難航していく。

    そのころ、八雲のもとには晴香によってある事件が持ち込まれていた。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    読みながら「嫌われる勇気」(岸見伊知郎・古賀史健)にあった「何が起きたかではなく、どう解釈したか」という一言を思い出しました。
    認識のちがいで、こんなにも事件が絡み合ったり、今の生き方が変わってしまうなんて…
    まったく人間という生き物は、複雑すぎる生き物ですね。

    なお“ANOTHER FILES”、ナンバリングシリーズ、“SECRET FILES”についての違いは、著者あとがきに記されています。
    ANOTHER FILESは、ナンバリングシリーズと違って、悪意そのものである赤い両眼の男や七瀬美雪ががっつり出てこない分、えぐられるような苦しみもいくらか少ないです。
    しかし反面、あの重苦しくしんどい展開から離れたことで、話自体に物足りなさも感じてしまい、そんな自分に苦笑いでした。

  • 「この樹の前で嘘をつくと、呪われる」
    そんな言い伝えがある神社の樹の下で
    ひとりの男が無残に刺し殺されていた。
    警察が検分している最中に
    遺体にとりすがった婚約者の女性は
    現場にいたヤジ馬の中にいた男を
    殺人犯だと名指しする。
    捉えられた男はあっさり自供するが
    担当した後藤刑事は
    なにか釈然としないものを感じるのだった。

    そのころ、八雲のもとに
    またしても晴香が「トラブル」を持ち込む。
    級友が何かに取り憑かれたようになって
    怯えているから助けてくれというのだ。
    その現象は彼女がいつわりの樹の下で
    待ち合わせをした日から起きているらしい。

    事件現場で後藤刑事と鉢合わせした八雲は
    そこで殺された被害者の霊を見て
    ふたつの事件がつながっているのではと
    疑いを抱くのだが…。

    私のお気に入りの石井刑事
    今回は被害者や関係者が知人だったこともあり
    なんだかつらい巻でした。
    でも、これで大きく成長するのかなぁ。

  • 石井刑事にそんな過去があったとは。

  • 舞台版を新聞連載したものを単行本化したものとのこと。
    時系列でいうと6巻よりは前という感じ。
    話の筋は通っているしお話としては面白かったけれど、憑依で殺人が起きるというのはなんというかええ、それってアリなのか…と思わずにはいられない部分はあってちょっともやっとしたりする部分もあった。
    本編の方の続きが早く読みたいなぁと思うこの頃。

  • いつものはなしだった。

  • みんな虐められ経験者みたいになってるが、何とかここまでやってきた、という所は作品にするとなんか良いけどもやもやはしてしまう。この題材はどんな作品にしてももやもやする。

    後藤さん好き。愛のある喧嘩っ早いキャラはイイ!

  • 何回でも読めます!
    そんな作品です(笑)

  • 石井の過去から繋がる殺人事件の話。外伝。

  • 再読。
    わかりやすい展開でさらっと読めた。
    後藤さんはホントなんにも考えてない…。
    石井くん後藤さんの何にそんなに憧れてんの…?(笑)

  • 八雲シリーズ 新シリーズ1


    石井刑事の高校時代のトラウマもでてきて
    もつれもつれた謎が一気に解決するところは
    爽快!


    いつわりの樹、って本当にどこかにありそうだよね…

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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