作品紹介・あらすじ
フィリエルは貴族の教養を身につけるため、全寮制の女学校に入学する。そこに、ルーンが女装して編入してきて……。女の園で事件が続発、ドラマティックな恋物語! 荻原規子の新世界ファンタジー第2巻!
感想・レビュー・書評
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今度は女学校へ入学!
フィリエルはどこに行ってもフェリエルのままだなぁと思う。
もちろんいい意味で。
そしてルーンとの関係が進展…したのかな?
フィリエルの方が無自覚だから恐ろしい。
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シリーズ2作目。
フィリエルがトーラス女子修道院付属学校へ編入し過ごす日々。そこへまさかのマリエとルーンも送り込まれてきて…
女の子たちの腹の探り合いと表には出さない思惑とが渦巻くトーラスで、フィリエルが色々なことに巻き込まれ命さえも狙われるが、最後にはアデイルとユーシスに救われる。
アデイルの姉レアンドラも仮の姿で登場。レアンドラがなぜルーンの秘密を知っているのか気になる。
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主人公のフィリエルが貴族が通う全寮制の女学校に入学したよ!閉ざされた女学校で起こる派閥争いに事件に……。凛として立ち向かうフィリエルがカッコいい。そしてルーンとの関係が進展しててそちらも気になるところ。
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合本で続けて読んでしまった2巻目。
十代にかなり読んだのでよく覚えているけど、やっぱり面白くて凄い。
2巻はギャグぽいけど、伏線いっぱいの重要なストーリー。そして突然の恋愛?の描写。
この二人に恋愛感情はいるのかなあとなんとなく今も不思議。
兄妹、姉弟のように育った二人に恋愛感情がめばえることはこの作者にはよくあるけど、そこのところは今も違和感がある。
まあお話だからね。
昔、作者が、2巻を指して、○○の登場のために用意した舞台だったけど☓☓の女装インパクトで全部消し飛びました、と書いてた(笑)。ほんとにね。
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内容は女学校の閉ざされた乙女の園でのこと。
誰もが平等な世界で学ぶと謳っているものの、派閥やら家柄やらいろいろなしがらみがある中で、フィリエルは学園に送り込まれ学校生活を送ることになるが…。
フィリエルはいつもルーンの世話を焼いてると思ってるけど、実はルーンに大分フォローされてるところがなんか好き。
フィリエルのイメージは1巻と変わらないけど、ルーンのイメージがどんどん変わってくる。
1巻ではぼそぼそ話す暗い感じの男の子って感じだったけど、女装するとキレイに見えるとか、もうイケメン要素が見え隠れしてる!
それって絶対かっこいいじゃん!
って思うのに、いや、そんなことないな…とも思ったり。でもルーンっていうキャラクターはちゃんと一貫して統一されてる感じがきちんとあって…この作者さんはさすがだなーと改めて感じたり。
2巻も面白かったです。
3巻は王宮でのことのよう。エディリーンと博士のこと、女王のことがでてくるのかな。楽しみ。
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次は陰謀渦巻く女学校編。トーラス修道院に送り込まれたフィリエルは陰湿な事件に巻き込まれて行きます。女だけの閉鎖空間は独特の気風を生み、イジメの温床だったりするのです。全体的に百合百合しい話。そんな中でのルーネットちゃんの存在がフィリエルの頭痛の種でして。「今でもぼくを弟だと思っている?」の後に続くシーンで変な声でました。出番少ないのにアデイルの腐女子っぷりが爆発する話でもあります。やっぱり、これは女の子の、女の子による、女の子のための物語だなと。女子の頭の中は割とこんな感じでは(腐女子ってとこじゃないよ)
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話が動きだして、1巻より断然面白くなった。フィリエルは色んな人とふれあってこそ輝くタイプのヒロインだなと思う。
ルーンとのキスシーンはいきなりの展開でちょっとびっくりした。
最初アデイルの腐女子設定はいらないんじゃないかと思っていたのだけど、最後の見事なまとまりに、すごい!と感嘆した。
アデイルの小説があったから、事件後修道院でも割とポジティブに話題になったんだろうな。侮れない。
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面白すぎて、深夜です。
……一気に読んでしまった。
読んでしましましたよ。
なんぞこれ。
そこはかとない陰謀とか、フェリエルの豪胆さとか、ルーンのモヤモヤとか、アデイル嬢の茶目っ気とか、全部含めて面白かった!
ルーン、1巻の時から思っていたよ、君がヒロインかもって思っていたよ!!(笑)
そして気づかないユーシス(笑)
その後のトータスでどんな噂が流れるのやら。
シザリアが出てきたときはホントにびっくりしましたが。
ルーンとフェリエルのじれじれ感にもニヤニヤしますが!
ルーン、がんばれ!
次は王宮編なんですね!
角川さんでの続きが出てないので、やはり図書館のお世話になるしかないでしょうね。文庫の種類は揃えたいですし。
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女学校編。
ルーンとフィリエル、
ルーンとユーシス、
アデイルとレアンドラ。
そしてマリエ。
いろんな人間関係がちょっとずつ進展する2巻。
フィリエルの底力がみえてよかった。
兄妹のように育った2人の関係が、いつのまにか恋愛感情になっているパターンは荻原規子さんあるある(?)だけど、今回は割とはやめに核心をついてくれて、めちゃ嬉しい。そういや、自分の魅力に無頓着な主人公も、荻原規子さんあるあるだわ。笑
ユーシスが白馬で連れ去るあのシーン、ニヤニヤが止まらなかった。BLブーム時代のラノベなのかな。久々のこのノリ、たまりませんね…
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女学校での生活がドロドロしていて息苦しい。第一章のラストがショッキング。女装したルーン(!)とマリエが女学校に乗り込んでくる展開が予想外で楽しい。レアンドラが見るからに手強そう。真の黒幕が誰か読めなくて手に汗握る。
著者プロフィール
荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。
「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」
荻原規子の作品