鋼鉄の叫び (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009222

作品紹介・あらすじ

自らの意志で特攻攻撃から生還した元特攻隊隊員……テレビプロデューサーの雪島忠信は、その男の行方を追い始めるが……!? 時代に翻弄される人間の価値観の本質を描いた、本格ヒューマン・ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 場面の描写が長いので長編になったが面白いので休むことなく読める。
    作者の表現力は素晴らしく読みやすい文章だ。話は出来すぎなところがあるが小説だから仕方ない。特にインディアンに結びつけるところが、「えっ、これってあり?」と思うが。

  • (オーディオブックにて)
    特攻隊にまつわる物語。その物語自体は素晴らしい。おそらくかなりの取材をしたのでしょう。
    話したくない人たちもたくさんいたことはこの小説を読んでいてもわかる。
    そして驚く邂逅と事実に行き当たる。
    そこに不倫となる恋愛が意味もなく絡まっているところがどうかな、と思ったけど。

  • 忠信って名前から浅野忠信の顔しか出てこなかった。永遠の0の前にこういう系小説があったとはって感じ。
    忠信と菜都子と雄幸の関係とか、和宏と峰岸とかの関係を中心に話が進んでくんだけど、最後にそう繋げてくるかと。ちょっと峰岸のことはムリがあるような気もするけど、いい話だった。

  • 『特攻に出撃するまでの葛藤と苦悩がよほど大きかったせいか、無人島で生きることが過酷と思わないのだ。むしろ快適でさえある。なにしろここには不合理がなかった。もっと厭うべきは、不合理と集団が結び付いてもたらされる、無形の圧迫である。重く澱んだ集団の空気は、世界を狭く、住みにくいものとする。何が嫌といって、小さな檻の中に閉じ込められるのだけは、まっぴらだった。鉄製の檻ならばまだしも腕力でどうにかなる。だが、目に見えぬ情緒によって形成された檻は、破りたくても簡単に破ることができない。』

    『永遠の0』より好きだな。空気に支配されて個を喪失する日本の集団主義の中から、いかにして自由になるか。過去と現在の物語をうまくつないでいて、考えさせられる素晴らしい作品だ。

  • 章ごとに描く人物が変わるのは全然いいんだけど、
    章の途中で入れ替わったり、唐突に主役が変わったりとか
    ちょっと注意力が散漫になりがちで、少々苦手。

    何も考えずに手にとったこの本が、特攻隊を扱っていたのに
    言い知れぬなにかを感じてしまう。

    途中まで不倫話いるの? と思っていたが、
    最後に必要だったんだなあと納得。

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プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

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