妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫)

著者 : 榎田ユウリ
制作 : 中村 明日美子 
  • 角川書店 (2013年7月25日発売)
4.03
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  • 44レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009277

作品紹介

妖怪のDNAを持つ存在、「妖人」。茶室の主・伊織は、鋭い洞察力を持つ美貌の妖人。人と妖人を見分ける力を使い、予言ができる妖人と名乗る占い師の真贋を確かめることになった伊織だが、殺人事件に遭遇し!?

妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第2弾!

    前作で妖人として生きることを決意をした伊織。今回頼まれた仕事は、≪件≫(くだん)を名乗る占い師の真贋を見分けること。その矢先に本物の≪件≫である占い師が殺される。
    殺された≪件≫の丸山綾子、その娘の占いゴスロリ少女の咲耶、マメが出会った謎の少年テル、新しく妖琦庵の「家族」となったにゃあさん。
    一つの事件をきっかけに、青目が最悪の事態への手引きをもくろむ…

    やるせない気持ちになりました。

    一見気難しい性格に見える伊織。実は想いやりが深く優しさに溢れているのだなぁと感じました。
    相変わらず脇坂くんには手厳しいけれど(笑)

    話の中心は憎しみと苦しさでつぶされそうになっているテルではあるのですが…
    「家族」のように生活を営んでいる伊織、夷、マメの絆も描かれておりほっこりしました。

    テルはマメに出会えて本当に良かったと思います。とても悲しく辛い思いを抱えていたけれど、これからは幸せに楽しく生きてほしいなと思います。
    咲耶はこれからいろいろと反省するべき!ですが…

    こどものような純粋な心を持ち、優しく気遣いのできる青年のマメは本当にオアシス!

    そして洗足家で振舞われるごはんや和菓子、脇坂くんの手土産。すっごくおいしそう…!

    今回明らかになった青目の妖人属性、≪悪鬼≫。
    かなり不穏な存在で、これから伊織にどう絡んでいくのか、恐ろしく思うのですが早く次が読みたいです!

  • 妖奇庵シリーズ二冊目。洗足と脇坂のやりとりが面白くて、やみつきになりそうです。
    それぞれのキャラがしっかり立っていて、それだけでも楽しめるのですが、構成の仕方が上手くて、つい読み返して確認してしまったり、ミステリーとしても手抜かりがない仕上がり。

    でも、何といっても登場人物の魅力ですよね。
    洗足の容赦ない毒舌っぷりと脇坂の能天気なキャラがお気に入りです。特に脇坂、いじられまくりでも図太くおバカっぷりを発揮していて、彼のおかげでダークに傾きがちな物語全体がとても明るくなっているんです。

    とは言え、今回の主役はかわいいマメくん。
    ほんとに愛されキャラです。そんな彼に初めてできた親友のテル。にゃあさんを通しての二人の交流に、胸がきゅんとなりました。
    テルを家に招待した時の、洗足と夷のそわそわした様子が微笑ましかったです。マメは家族として大事にされているんだなと、実感。
    妖奇庵の仲間ににゃあさんも仲間入りで、ますますにぎやか。おいしいご飯を一緒に食べてみたくなりました。

    事件は、今回も女の子の中にある残酷なところとか、醜悪なところとかが事件の発端になっているようでした。
    占いとか、ブログとか、スイーツとか、女の子なら誰でも興味あることが思いがけない方向へと暴走していきます。
    身近に感じるテーマとアイテムで、生々しい怖さがありました。

    あと、青目もミステリアスながらもワルイ男どまりだったのが、底知れない怖さを感じさせる邪悪な存在に。洗足に異常に執着しているんですよね。
    まだまだ不穏な空気は払拭できていないので、今後の展開が気になります。

  • うーん?妖奇庵の住民の内面にあまり触れられておらず、事件のみに焦点が当てられてる感じ。
    青目さんは早くもその素性が表れだしたみたいですが…ただ人を操り傍観して悦に入るタイプの狡猾な悪役と思ってたのに自ら犯罪おかしちゃうとは…。
    にゃあさんかわいい。小豆あらいのシーンが見たかった。

  • シリーズ2冊目。やはり小豆アライくんがかわいい。
    2017/9/5

  •  占い師と謎の子供の話。

     いわゆる毒親で、その犠牲になってということなのだろうが、それだけで片付けられないものを感じさせるところが上手い。
     妖人だからどうのというのは、薬味みたいなものだなと思う。
     かといって、その設定がないと物語が成立しないのだけどね。

     と、相変わらずやたらご飯が美味そうなのだ。

     やっぱ、食は生きていくことに直結していると思う。
     ああ、そうか。
     このシリーズ、生きていくことを真正面から肯定していこうとしているのか、と感じる。

     だからこそ、主人公のちょっとした危うさが気になってしまうのだけどね。
     うまいことやられたもんだ。

  • 最後のほうでやっとこの表紙の二人の正体と関係が分かる。マメじゃなかったのか・・。
    とっつきにくかった伊織さんがどんどん人の良いキャラになっていく。

    青目さんの正体も発覚し、彼も彼で伊織さんを道連れにするためにあの手この手を使ってくるようになった。

    これからえげつない事件が増えそう。
    最後にスミレさんも救われてよかった

  • 妖奇庵夜話シリーズ2作目 すっかりファンです

    前作で可哀想だったマメくんにテルくんという新しいお友達ができます
    伊織さんは今回もしゅっとしてて、脇坂くんは随分気がきくように…ってこの人女子力高いだけあって、馬鹿だけど(褒めてる)結構気は回ると思うんだよね

    並行してすすむ3つのお話が終盤1つになります
    もしかしてそうかなあ…と思うことはだいたいあってます

    終盤のテルくんの「にゃあになりたい」でうるっときた

    なんで角川ホラー文庫なのにこんなにハートフルなんだよ!有川浩の「旅猫リポート」クラスにハートフルだよ!

    願わくばこのままハートフル路線でお願いしたいものです

    あと何作か出版されてるようなので続けて読むつもりですが、伊織さんのおっかさんの話もそろそろ気になりますね。あるのかしら?

  • 2作目。
    件(くだん)の血を引く占い師のお話。本物の件は・・・。
    誰が殺したのか・・・。

    この巻は非常に読みやすかった。13歳の咲耶姫がいたすぎる。
    自分好きすぎるやろ。

    洗足家のマメが捨て猫を介して仲良くなったテル。
    大食いの女。それぞれ進むけど最後にぴしゃりとまとまってすっきり。
    テルがこういうこととは、びっくりした。

    脇坂君もかなりなじんでいて、伊織が脇坂に言う台詞が面白い。雑だけど愛がある感じ。

    1作目より楽しかった。

    青目の属性が 「悪鬼」と判明。これに関しては納得。

  • 2016.12.19 読了
    2016-83

  • 件を名乗る占い師

    件の娘の朔耶姫

    マルの友人テル


    青目が道連れに狙うのは……

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