- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041009499
感想・レビュー・書評
-
国民的ジブリ映画『魔女の宅急便』の原作小説第3巻。
本作では小さなもうひとりの魔女さん(ケケ)が登場し、キキの思春期の心が揺さぶられていきます。
ケケの嫌味な感じは、作品としてすごく分かりやすく出ています。
読んでいる途中は、正直、気分悪いというか、モヤモヤするんですが、終わり方が良いので、読後はスッキリしますね。
ここまで『魔女の宅急便』を読んできて思うのは、ファンタジーなんだけど、お話の本質は、思春期の女の子の心のモヤモヤを疑似体験させるところにあるんだということ。
ようやく気づきました。
さて、おじさんが長々語る作品でもないですし、この辺で。
今年中に最後(6巻)まで読むよー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
突然町に現れた魔女?の女の子に振り回されて、周りのひとたちをどんどんとられていくような感覚に陥るキキ。少し大人になって自分の中にある持ちたくない気持ちに気づかされて自己嫌悪に襲われながらまた一歩成長していくお話。トンボさんとの関係はあまり進展しないですが、つい一緒に話しているところではにやにやしてしまいます。
-
これはしんどかった。ざわざわした。
でも読んでよかった。 -
図書館で。
ケケという妹分のような実に人の神経を逆なでするような女の子登場。たぶんキキの分身のような女の子なのかもしれない。自信満々で一人でも大丈夫で思ったことをすぐに口に出せるタイプ。ある意味強いけどキキから見たケケしか書かれていないので本当はもっと違う女の子なのかもしれない。
それにしても思春期の女の子面倒くさい。面倒くさくてかなわんな~ってのが感想です。 -
「あの子が、じゃまする。わたしの大事にしてるコリコの町のくらしを」
突如現れた新手の魔法使いがキキの町をじわじわと侵略していく。開くたびに別の言葉で語りかけてくる魔法の本に誘われて、キキはダークサイドに堕ちてしまうのか?本ではイケメン設定のとんぼさんとの恋の行方は!?
魔女宅3巻。魔女4年目。キキ16歳。1,2巻と違いテーマが一貫していて高ポイント。読みやすさが格段に上がっている気がする。 -
児童文学とはいえ、大人も十分楽しめる!挿絵が素敵。
-
2014年、多分11冊目。
お嬢さんの寝る前読み聞かせで半年くらいかかったかな?
思春期真っ只中のキキのところに、不思議な女の子、ケケが現れる…と言うお話。
思春期…遠くなりにけり、です。
お嬢さん的にも、キキの年齢が上がって来て、難しくなってきたからかな…
他の絵本やらを途中で入れながら、読みたいという時に読む、というスタンスでのんびり読んで行こうと思います。 -
今回は不思議な魔女(?)ケケちゃんが出てきます。色々と思わせぶりな行動をするんだけど、なかなか一筋縄ではいかない子ですね。しかし前巻から思ってましたが、キキちゃん色んな事にモヤモヤイライラしてますね。思春期って事なのかなぁ。とんぼさんが鈍感過ぎて笑っちゃいました。
-
キキにちょっかいを出すケケが登場しました 始めは図々しく感じましたが、ケケはケケなりの悩みや葛藤があって親近感が湧きました キキに憧れる一方で嫉妬する気持ちを私も持っていたからだと思います それに、ケケが登場したことで今まで触れられてこなかった「魔女の条件」だとか「魔女の風習」とは何か、に直面していい意味で新風を吹き入れて行ったのではないかと思いました それから、「おわりのとびら」が印象に残りました 私も欲しいです笑
-
思春期の嫌な部分をグイグイ出して来る。「自分は特別だ」という傲慢さと「自分は何者でもない」という卑屈さが同じ心の中でせめぎ合い、混ざり合い、出口を求めて暴れ回る。大概の大人は、この苦しみの後遺症を背負って、でも見ないふりして生きているので、思春期物は辛いね。読むだけで辛いのに、書けるってすごいわ。