魔女の宅急便 3キキともうひとりの魔女 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009499

感想・レビュー・書評

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  • 1.また春がきて
    2.光る赤い玉二つ
    3.タカミ カラさん
    4.魔女のしるし
    5.しみだらけの本
    6.ジジの家出
    7.ネネとヤン
    8.ぞうさんからうさぎさんへ
    9.大漁事件
    10.川辺の散歩ホール
    11.プウプカおじさん
    12.おわりのとびら

  • このお話の時点で主人公のキキは16歳。

    ジブリの映画では考えられないほど成長が早い…。
    日本版ハリーポッターですか??
    しかも、ジブリ映画とは全く違ったストーリーなので新鮮な気持ちで読めました。

    この3巻では、キキ以外の魔女??が登場します。
    ただ、まだ幼さが残るケケという女の子は本当に魔女なのか、魔女のマネっこをしているのか謎ばかりです。

    キキはコリコの町で少しずつ人気を獲得していくケケに嫉妬し、自分を見失っていきます。

    魔女の宅急便という仕事を続けながら、自分の心の成長を感じていくキキ。16歳になれば恋もしたい年頃。

    これからのキキの大人になっていく為の、一歩前のステップの本です。

  • キキの心の動き(迷い、乱れ)は、青春の苦い部分で、みんなが通ってくるところだと思うが、おじさんになって読むのは、気恥ずかしく苦しく、読み切るのが大変だった。年を重ねてきたからわかるのですが、教訓にするけど繰り返したくはないものだと思うから。

  • ケケひとりの存在にキキは振り回されっぱなし。
    嫉妬や反抗、素直になれない自分への苛立ち。
    中学生の女の子が悩む特有のあの感じがとてもリアルに描写されていました。
    またひとつ大人になったかな。

  • 突然現れたケケの存在によって、自分の居場所を奪われていくような感覚になったり、ケケを意識しすぎて自分らしさや自信を失っていく、キキ。
    嫉妬や、葛藤、心の中にある暗くもやもやとした感情は、いつか感じたことのある気持ち。いっしょにざわざわ、ハラハラしてしまう。

    「おわりのとびら」は、とても印象的。
    すべてを受け入れて、自分に素直になれたとき。
    自分にとって大切なものに気付けたとき。
    おわりは、はじまりになる◎

  • 16歳になったキキ。
    新しく現れたケケという年下の魔女の行動に振り回されて、感情を揺さぶられてしまうキキ。
    嫉妬したり焦燥感に駆られたりと、思春期の女の子の負の感情が爆発していました。
    読んでいるこちらまでざわざわしてしまった巻でしたが、最終的には自分で答えを出して前向きな形で終わっていて良かった。
    最後の空のシーンが好きです。
    とんぼさんとのこれからも気になります。

  • 魔女らしき少女が現れる話。

    自分の居場所が乱されたり
    無くなってしまいそうで苦しんだり
    大人になりつつあるだけにつらい時期なんだろな。

    大人になっても自分の居場所を考えることは変わらなかったりするけれども。

  • まさか、もう1人の魔女がコリコの街にやってきました。
    飛ぶことは出来ないけど、人懐っこい性格でみるみるうちに周りに溶け込んでいき、キキを不安にさせていきます。

    そんなキキの心情がうつってしまい、読んでいてとても重い気持ちになりました。

    「人ってときどき、ゆううつと仲よくなりたくなるのよね。はっきりしたいんだけど、ゆううつでいることに、なんとなく、うっとりしたりして…」
    そんなさりげないおソノさんの言葉に共感してしまう今日この頃。

  • コリコの街に慣れてきたキキの前に謎の女の子、ケケが現れる。ケケの存在自体に、キキは自分自身が戸惑い悩み始める。
    すべてがとられてしまうのではないかと人と比較して、自分のダメさ加減を考え鬱々としてしまう姿は、他人事ではないように思えました。結局ケケは魔女だったのかなぁ。謎は残るけれど、また一回り、キキが大きくなったような気がしました。自分のペース・マイペースで暮らしていくこと、本当に難しいなと思いました。見習いたいです。

  • 魔女のキキと黒猫のジジの心温まるお話。
    小さな少女ケケに翻弄されながらも成長していく姿が微笑ましいです。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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