カブキブ! 1 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 738
レビュー : 89
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009567

作品紹介・あらすじ

歌舞伎大好きな高校生、来栖黒悟の夢は、部活で歌舞伎をすること。けれどそんな部は存在しない。そのため、先生に頼んで歌舞伎部をつくることに! まずはメンバー集めに奔走するが……。青春歌舞伎物語、開幕!

感想・レビュー・書評

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  •  歌舞伎大好き少年が、歌舞伎同好会を立ち上げるお話し。歌舞伎でのセリフを暗記している主人公、来栖黒悟もすごいけれど、彼が集めたメンバーはもっとすごい。

     クロの親友でパソコンの達人、村瀬とんぼ、
     演劇部のスター、浅葱芳、
     日本舞踊の名取でおネエの丹羽花満、
     伝説のコスプレ衣装製作家、蛇の目丸子、
     そして、終盤になって加わった、梨園の血を引くが、中二病こじらせまくりかまってちゃん、阿久津新。
     一介の高校にこんなすごいキャラ、いない!!でも、どんどんひきこまれてしまう。

     クロが何とか集めたこのメンバーで行う初めての演目が「三人吉三」
    勉強になる。お嬢、お坊、和尚、三人の吉三が、夜鷹のおとせから奪った百両を、さらに奪い合う。
    「そんなら百両(これ)をここに賭け」「虫拳ならぬ」「命のやりとり」
    かっこいいなあ。「こいつァ春から縁起がいいわえ」って超有名なセリフ、お嬢吉三のセリフだったのね。勉強になるう。

     今日が、第二巻の発売日。早く読みたい。

  • ―歌舞伎って、なんですか?

    ―知らざあ言って聞かせやしょう!

    高校一年の来栖黒悟(クロ)は祖父の影響で歌舞伎が大好き。歌舞伎の楽しさをみんなに知ってもらいたい、みんなでいっしょに楽しみたい、という強い想いを抱き、「カブキブ」設立に向けて走り出す…!

    うわぁーーーっ!すっごくおっもしろい!熱いです。

    歌舞伎大好きの前向き男子クロ。
    クロの親友、寡黙な眼鏡男子のとんぼ。(←ITボーイ)
    自称ロッカー(音痴)で歌舞伎経験のある阿久津。
    日本舞踊、藤若流師範の息子で名手、乙女の心を持つ花道先輩。
    演劇部のスターで誰よりも二枚目の芳先輩。
    コスプレイヤーには神と言われる衣装作りの達人、マルちゃん。
    四苦八苦しながらも個性豊かなメンバーをかき集め、なんとか同好会を結成。老人ホームで「三人吉三」を初お披露目となりますが…。

    クロの歌舞伎愛ったらない。笑
    クロが必至の想いで教頭先生の前で演じた弁天小僧、しびれました…!
    そして、阿久津の登場、美味しいところ持っていきやがる(笑)でも、憎めないし、なんといってもかっこいい!
    文章でこのかっこよさが伝わるのは、やはり歌舞伎のセリフ回しがかっこいいからなのだろうなぁ。
    七五調が心地よく、台詞の部分を声に出して読みたくなりました。
    歌舞伎大好きなクロの口から語られる歌舞伎はとても魅力的で、今猛烈に歌舞伎に興味が湧いています。
    無性に歌舞伎を観たくなりました。

    カブキ同好会に反感を抱く同級生で梨園の名家・白銀屋の御曹司、蛯原仁の存在も気になります。

    クロのわくわくに引きづられて、夢中で一気に3巻まで読みました。大好きなことに一生懸命なクロの、彼らの青春。これからのお話が楽しみです。

  • 面白い!!!
    超面白い!!!

    友人のすすめで手に取ったものの、歌舞伎にさほど興味がないし…と思っていたのですが、ぐいぐい惹き込まれました。
    文章が巧いし、ライトで読みやすい。
    ライトノベル寄りでYA気味ではあるけれど、歌舞伎という古めかしく難し気な題材に重い文体ではそもそも読者を選ぶ。黒悟がやろうとしていること同様、分かりやすく入りやすい文章は歌舞伎の魅力を存分に伝え、興味を持たせるのにぴったりである。

    主人公の来栖黒悟は歌舞伎を愛して止まない高校一年生。
    歌舞伎愛が高まりすぎて、高校で歌舞伎部を立ち上げようと、無口な親友・IT男子のトンボとともに、東奔西走して愛好会に必要な最低人数の5人を確保しようとしますが…。

    次々に出てくるキャラがみんな濃くて、だがみんないい。
    超絶格好いい演劇部のスーパースター芳先輩も、筋肉マッチョを目指す日舞の名取・花満先輩も、自称チビデブブスの三重苦コスプレ界の神・丸ちゃんも、みんな好き。
    正直設定や人物像はラノベというか漫画というか、漫画そのものではあるけれど、それが全然嫌じゃなく、むしろこれくらいぶっ飛んでる方が面白い!と思えるのは筆者の筆力ゆえか。それとも表紙の感じから、ラノベとして読んでいるからなのか。いやでもラノベが好きというわけでもないので、やはり文章の巧さや話の持って生き方や人物像の描き方がよいからとても惹き込まれるのだろう。
    因みに私はトンボと遠見先生が好きです。
    梨園の御曹司蛯原君と中二病拗らせナルシストの阿久津くんの今後も気になりますね!

    歌舞伎はあまり知らないけれど、たまたま知っていた「三人吉三」が出てきてテンション上がり、以前に「声にだすことばえほん」で読み聞かせをした「知らざあ言って聞かせやしょう」の弁天小僧も出てきてテンション上がりました。

    阿久津が全然出てこないなと思ったら、満を持しての。
    あの終わり方では、続きが気になって仕方ない。
    かくして、次巻を借りに図書館に走ったのでした。

  • 面白かった!ライトな文章だったけど、しっかり下調べをしているせいか話は軽すぎず、歌舞伎を知らなくても楽しく読めました。むしろ歌舞伎を知らない人向けかもしれません。
    三浦しをんさんの「仏果を得ず」がお好きな方はこちらも好みだと思います。どちらも読んでいるとつい主人公の愛しているものを一緒に愛したくなってしまう。
    キャラクターも個性豊かで、もちろん青春ものとしても実に楽しく読めます!

    自分の好きなことを他人と共有し、一緒に楽しみたい。そんな想いが目一杯伝わってくる作品でした。

  • 取っつきにくい感のある歌舞伎を、非常にライトな語り口とストーリーで読み手に興味をもたせるよう書かれている。この本がきっかけで、実際に歌舞伎座に足を運んぶこととなり、にわかではあるものの、歌舞伎ファンに。
    何百年も続く伝統的芸能が面白くないわけがない、でもきっかけやとっかかりがないと興味の土俵にも立てない。高校生が歌舞伎同好会を通して成長していく様子を描いた本書は、少なくとも自分にとっては昇降台のような役割を果たしてくれた。
    続きが気になる。

  • 一人称で語られる文体もキャラクターのぶっ飛んだ個性も、なんていうかライトノベルな感じ。

    とりあえず突然のオネエことばには若干ひいた。男装の麗人風の芳先輩の王子様っぷりはときめきましたけども。

    あまりに軽い文体に続きはいいかなと思っていたんですが、終盤で中二くんがまさかの活躍。これは続きが気になります。蛯原のツンツンの行きつく先も気になるっちゃ気になるし。

    久々に歌舞伎が観たくなってきた。困る。

  • 高校部活モノって楽しくていい。個性的なメンバーがだんだんと集まってくる過程、メンバーみんなが自分の得意な分野で個性を発揮しながら、ひとつのものをイベントに向けて作り上げていく過程の高揚が、ハイティーンだったころの興奮を思い出させる。しかし、本書の場合、とりあげた「カブキ」という題材に強烈な魅力があることがなんといっても大きい。それに取り組む主人公たちのきわめて軽いノリも高校生らしくていい。最後はとんでもない「ヒキ」を残して終わった一巻なので、次も読まないとしかたがないね(笑)

  • 歌舞伎大好き高校生が、カブキ部を創ろうと大奮闘するストーリー。まだまだ物語は始まったばかりだけど、面白いです。ワクワクする。
    早く続きを、プリーズ!!!

    青春学園モノであり、歌舞伎のシロウトにうってつけの手引きにもなっています。
    榎田センセは毎回1ページ目から引きこむのが上手いですね。こういうのが「型破り」?
    最もすごいのは、キャラ立ちです。弱小同好会とはいえ、登場人物はそれなりにいるんですが、全員ものすごくはっきりした特徴があって、見分けがつきやすく、読むのに楽チンでした。
    主人公の歌舞伎オタクでお祖父ちゃん子のクロ。
    その幼馴染みで隣に住んでるトンボ。
    超カッコイイ演劇部のスター、芳先輩。
    意外な素顔の持ち主の花満先輩。
    自虐キャラだけどコスプレイヤーからは神的存在の丸ちゃん。
    梨園の血を引くちょっと厨二のイオフィエル阿久津ww
    そして、ホンモノの梨園の御曹司、蛯原仁。
    遠見先生も、その父親込みでキャラが濃いです。イイ人そう。

    個性的な登場人物が、生き生きと動き回って、歌舞伎に対する情熱がどんどんふくらんでくるのが伝わってきます。冷めてないで、何かに熱くなって夢中になってる話って、シンプルに楽しいです。
    最後の最後まで読むのが止められませんでした。

    お気に入りのキャラは、やっぱりめちゃカッコイイ芳様です!目がハートになりました。

  • 歌舞伎部を創る為高一の元気な黒悟と寡黙な親友が集める、女子に人気の女子やオネエな日舞名取やパワフルネガティブな衣装女子等登場人物たちの濃さが楽しくノリも可愛い。素人にもわかり易い説明の反面、後半の引用は着いて行き辛かった。プロから見た素人の二パターンに考え込む。黒悟の芝居の凄まじい大根さが現実的。

  • 新年度の疲れが出てきたのか、難しいものが読みたくなくなった。
    そんなときのこれ、うってつけだった。

    子どもの頃からじいちゃんに歌舞伎好きに育てられた来栖黒悟が、高校入学を機に、歌舞伎部を作ろうと奔走する。
    個性ありすぎの部員候補者。
    生真面目だが不器用な顧問の教師。
    軽妙な語り口で、ドタバタを繰り広げる。

    歌舞伎の蘊蓄も、無理なくストーリーに織り込まれ、歌舞伎の予備知識がなくても大丈夫。
    「こいつぁ春から縁起が良いわえ」が、そんな文脈でのセリフだったとは!

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著者プロフィール

榎田ユウリ(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

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