マリアビートル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 9562
レビュー : 824
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009772

感想・レビュー・書評

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  • 東京発、盛岡行き。東北新幹線の車中だけで展開する殺し屋シリーズ第二作。
    新幹線の疾走感に負けず劣らずのストーリー展開。散りばめられた伏線、後半での回収。お見事です。
    「てんとう虫はマリア様の七つの悲しみを背負って飛んでいく。」
    明らかにされていない王子の生死について。峰岸息子、狼、スズメバチ、檸檬、蜜柑、白衣の男、峰岸を含めて死体は七つ。ただ、個人的には木村夫妻はきっとやっていると思う。白衣の男はカウントしないのかな。ここに関しては深読みしすぎ?
    天道虫こと七尾はもちろん、蜜柑と檸檬、好きだったから残念だったけれど、「ほらな、復活したろ」のラストで気分が晴れた。

  • 伊坂さんの物語の魅力は何といっても登場人物の造形にある。
    独特の世界観に加え、登場するひとりひとりが本当に活かされてる。
    「グラスホッパー」の続編ということで、顔見知りの人物が出てくるのも嬉しかった。
    いったい何人の殺し屋が出てくるのか。
    早々に姿を消す狼。
    トーマス大好き人間の檸檬と相棒の蜜柑。
    あの「お前の捜し物は、鍵は、盛岡のコインロッカーにある」はよかった。
    何というかグッときた。
    小狡くて冷酷で俺様で頭でっかちの王子。
    世界中の運のなさを一手に引き受けているような天道虫。
    こっそりと背中を押し続けている槿。
    誰にも知られずに一刺しで相手を葬る蜂。
    そして伝説の寝起きの悪い最悪な殺し屋。
    鈴木に引き続き登場していて、彼特有の雰囲気が物語を転換していくきっかけにもなっていた。
    それにしても、本物を怒らしちゃダメだろ…と。
    どんなに優秀だろうと、頭の回転が速かろうと、王子は所詮子供だ。
    多くの経験を積み、あらゆる修羅場を生き抜いてきた者には叶わないのは当たり前だ。
    運の良さだけである程度のところまで来れたとしても、それは王子の実力ではない。
    殺し屋なんだけれど、ずっと前に引退した老兵なんだけれど、木村のおじいちゃんとおばあちゃん。
    半端なくカッコ良かった。

    閉ざされた空間でのやりとり。
    タイムリミットが迫る中、それぞれの事情を抱えた殺し屋たちが動き回るストーリーはスピード感もあって少しも飽きさせない。
    次にこの殺し屋たちに会えるのはいつになるだろうか。
    次回作でまた鈴木に会えるだろうか。それを楽しみに続編を待ちたいと思う。

  • グラスホッパーが面白かったので読んでみた一冊。
    グラスホッパーとつながっているということを知らずに読み始めたけど、知ってるキャラクターが登場して、さらに興味をひかれる。
    物語も新幹線という狭い空間でずっと展開するのに、テンポ良く飽きさせない流れで最後まで。少年があまりに"悪"すぎてもやもやした感覚をずっと抱えるけど、その流れからの終わり方も、いろいろ想像させて面白かった。

  • 蜜柑と檸檬のキャラクターは最高!
    違う物語で出会いたい。トーマスの活躍も好き。

    中学生の「王子」小学生を落とすシーンだけは物語だとしても、本当に嫌だった。

  • 物語に入り込むのに時間がかかりました。

    しょうもないギャグを延々と聞かされているような前半を耐え、中盤の七尾と檸檬の対決で目が覚め、そこからはノンストップ。読み終えて残ったのは、手放しでああ面白かったー!と言える爽快感でした。途中でやめなくて本当に良かった。極上のエンタメ小説です!

  • 映画のグラスホッパーがあまりいい印象がなくて、ずっと積読状態だったけど、小説のマリビートルは最高に面白かった。順番前後きてしまったけど、殺し屋シリーズを全部よんでみようかな。映画の方がいい伊坂幸太郎作品てあるのだろうか。

  • 前作グラスホッパーは読んでないのですが独立した話なので問題なく楽しめました。新幹線で乗り合わせたのは殺し屋、元殺し屋、極悪人だらけ。伏線の回収作業の楽しいこと!映画化されそうだな。もうされてるのかな?

  • 面白かった!!
    ハラハラしたー!こんな新幹線ありえない!!
    生意気なアイツはホンマにムカついて、伊坂さん何とか罰を与えてー!っと願いながら読みました。
    彼らが死んでしまったのが本当に残念でしょうがないけど、ありえないけどのめり込んでしまいました!

  • 私にとっての新幹線は、到着までの時間を楽しむもの。
    この「はやて」には乗りたくない!!!
    うっかりトイレ開けていたら……と思うだけで、心臓止まりそう。

    蜜柑と檸檬の会話(特にトーマス)をもっと聞いていたいな。

  • 最後は痛快。まさかこのキャラがと。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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