マリアビートル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 9552
レビュー : 822
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009772

感想・レビュー・書評

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  • そろそろ伊坂幸太郎さんの作品にも
    飽きてきたかな?と言うより合わない作品が
    増えてきて(多分実験的な作品が増えてきてた?)
    そんななかグラスホッパーの続編

    読んでみて、頭を殴られたような感じ
    「弩級のエンタメやなあ!!」
    しかもラッシュライフに通じる新幹線内
    なのがグッと来る…

  • 伊坂幸太郎先生。すきです。
    テントウムシさんが、ナイスすぎておもろ。

    キャラの個性強くて読みやすいです。
    緊迫感あるけど何処か気が抜けてどんどん読んでしまう。

    なに読もうかなと迷ってたら結構手にとって再読してしまう。本当におもろ。

  • 好きなセリフ。

    ・人はね、お金に限らず、いろんな欲望と計算で動いてるんだ。梃子の原理と同じで、そういう欲求のボタンをうまく押せば、中学生でも人間は動かせるんだよ。知らなかった?性欲は比較的、その梃子が働きやすいんだ。

    ・校長の名前を覚えていることと、「ドラえもん」の道具の登場場面を覚えていることと、どちらが重要であるのかは明らかだ。

    ・人は生れながらに善くも悪くもないと僕は思うんです。善いとか悪いとかって見方によると思いますから。

    ・人の個性や考え方なんて、なんだかんだ言っても、結局はいくつかのパターンに分類できるんだ。

    ・本を読むことは、人の感情や抽象的な概念を言語化する力に繋がり、複雑な、客観的な思考を可能にした。

    ・人は同調する生き物なのだ。その判断がとても重要で、しかも、正解がはっきりしない、答えにくいものの場合、人は、他人の意見に同調しやすくなる。そして、「それが正しい」と確信するのではないか。

    ・情報を鵜呑みにすると馬鹿を見るぞ。

    ・人間というのは論理的に動くんじゃない。根底にあるのは、動物的な仕組みだ。

    ・共有した時間がいくらあろうと、消える時はそれぞれ、一人ずつだ。

    グラスホッパーから6年後の話。何故、人を殺してはいけないのか。その答えの一つが書いてある。だけどそれは答えの一つで、別の答えは読者それぞれにある。「こうあるべき」という思考回路だと、王子に洗脳されてしまう。
    グラスホッパーが面白かったなら、必読!


  • 走行中の新幹線の中で起こる事件らしく最初から最後まで疾走感があって、特に後半はどんどん畳み掛けるように何かが起きるので、面白すぎて一気読みしました。
    「グラスホッパー」読んでからけっこう経ってるので記憶が曖昧ですが、途中あ!って人物がちらちら出てきて面白かったです。(グラスホッパー読んでなくても話はわかります)

    何人も、というかほぼ殺し屋しか出てこないのですが、また曲者ばっかりで。笑
    「どうして人を殺したらいけないの?」に対する問いがそれぞれぜんぜん違くて面白かったですね。
    どう決着がつくのか、だれが最後に笑うのか。
    エンターテイメント的にもさいこうだし、
    同時に"悪"について考えさせられる哲学書のようなかんじもあり。
    最後にその問いに答えた人物の回答になるほど、と思ったけどそれもまた人が言っていることに同調してしまう人間の単純さなのかもしれない。笑

  • 中盤あたり、それぞれの話が交錯しだしたあたりからどんどん面白くなり引き込まれました。
    殺し屋が何人も出てくる物騒な話なのですが、コメディ要素もかなりありました。
    ページ数は結構あるのですが文章の読み易さのせいか一気読みでした!

  • *酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた新幹線は疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲*

    再読。初読時は悪魔のような「王子」の残忍さに耐えられず、ささっと読み飛ばして終了してしまいましたが…改めてじっくり読み返してみると、登場人物も設定もセリフ回しも全てが魅力的で、面白過ぎる。文字通りの疾走感も抜群で、章ごとのハンコもお洒落で効いています。これぞ伊坂作品!なきらめきがぎっしり詰まった秀作。

  • それぞれの視点で描かれる章が物語を大きく動かし、すべての伏線を回収してひとつの結末へと向かう。
    伊坂幸太郎の見事な手腕。

    電車や新幹線の移動中に。
    できたら盛岡行きの東北新幹線はやての車内で読みたい一冊。

  • 何故、人を殺してはいけないの?
    この質問、どう答えますか。

    幸運な少年。大人をコケにする少年。
    こういう人を描くの上手ですねぇ。読んでいて、イラっとします。ただ、可哀想な少年だなとも思います。頭はいいけど、可哀想。自分の目でみたものだけが全て正しいと、信じて止まない姿はとても哀れでした。世の中にはきっといろんなことが重なり合って、そして自分の知らないことだらけでそれは誰のことも味方にせず進んでいるだろうに。全てをわかったかのような態度の少年はとても哀れでした。
    対照的についてない殺し屋。
    この人は運がない、ついてないと様々なことに巻き込まれ、ここ!!ってときには必ず何かが起き、不運を呼びつけているのかというほどついてない。
    自身や周りはウンザリしているけど、不運だからこそ今も生きているんでしょうね。 不運なことが幸運に繋がっている。

    最高に面白かった。

  • 最後まで緊迫感が途絶えない展開。それと反比例するようにコミカルで特徴的なキャラクターが幾重にも折り重なり進むストーリー。
    半密室のような新幹線という空間の利用方法も秀逸。
    最後の木村両親と王子との対峙は読んでいる幸せを感じるほど、互いの思いぶつかるやり取りでしたね。
    分からなかった伏線は、キャリーバッグの中のカードと女装の二人組。ほかの伊坂作品からの引用かしら

  • 再読。旅のお供として。最初は厚さにこんなだったっけ、とビビったけど、結果一気読みできてほんと良かった。ほんと面白かった。王子の悪さには反吐が出そうだったけど、最後のジジババの逆襲の爽快さといったら。ほんとにかっこいい。伝説の業者。あの電光掲示板のくだりは手を叩いて喜びたいくらいだ。伏線が張られまくりで何度もさかのぼって読んだよ。しっかり覚えてられない私の記憶力…。檸檬と蜜柑もほんとに好きだ。トーマスを愛する檸檬が特に印象的。ほんとに王子なんか蜜柑に殺してほしかった。その前に檸檬に殺されれば良かったのに。でもそしたらジジババの活躍はないのか。鈴木が『なぜ人を殺してはいけないのか』の問いに答えるところも素敵だった。ほんと面白かった。一気に読めてほんと良かった。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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