櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘 (角川文庫)

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著者 : 太田紫織
  • 角川書店 (2013年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010105

作品紹介

骨が大好きなお嬢様、櫻子さんが、僕、正太郎の高校の文化祭にやってきた! けれど理科室でなんと人間の骨をみつけて……。ほか、呪われた犬との遭遇などバラエティ豊かに贈る第三弾!

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 櫻子さんシリーズ3作目。短編集。
    ▼呪われた男
    大切な人のために命をかける男と、大切な人の命を守りたいと願う女の物語。
    短命の家系、呪われた犬、そして呪われた絵。
    それらをつなぎあわせて、櫻子さんはオカルトなどではなく現実の問題として謎を解明していく。
    けれど、謎解きのもう一歩先には、隠されていたもうひとつの謎が待ち受けていた。
    この世でもっとも難しい謎とは、人の心のありようなのかもしれない。

    ▼お祖母ちゃんのプリン
    亡き祖母と僕こと正太郎の優しくも切ないあたたかな思い出。
    入院した祖母を見舞うたびに持って行った祖母がリクエストしていた大好きなプリン。
    とろけるような味わいのプリンは、そのまま優しい笑顔の祖母の思い出に結びついている。
    切なく、けれど愛に満ちた謎は、僕にとっては辛いものだっただろう。
    大切に思うからこその嘘。
    僕の中にはこの先も、きっとかけがえのない大切な思い出として残っていくのだと思う。
    そして、櫻子さんがばあやにかけた「私には、正直に言うんだ」という言葉。
    大切に思うからこそ、大切に思われていると知っているからこそ、不安がわいてくる。
    矜持という言葉は、きっとばあやのような人のためにあるのだろうと妙な納得をしてしまった。

    ▼託された骨
    旭川を舞台にした櫻子さんシリーズだけれど、北鎮記念館や春光台などご当地ならではの場所も登場している。
    櫻子さんが標本士への一歩を踏み出したエピソードが語られている。
    ごく普通の感覚しか持ち合わせていない僕には、櫻子さんの考え方がときに理解の範疇を超えてしまう。
    ざらりと内面をなでられるような苛立ちに見舞われる僕。
    櫻子さんには櫻子さんなりの思いもあるのだけれど、きちんと口に出してくれなければわからないことだってある。
    ラストで櫻子さんが僕に出禁を告げる場面で、ようやく本心を知ることができる。
    櫻子さんにとって佐々木先生が特別な人であるように、僕もまた違う意味で櫻子さんにとっては特別な存在になっているのが伝わってくる。

  • 3作目。ドラマでやってた話だった。こうして読むと、ドラマも悪くないと思うんだけどなあ・・・

  • この本に出てくるお店が本当にあるお店なのかとてつもなくきになる。ヒロインの櫻子さんが甘党でよく旨そうなケーキやらプリンが出てくるんだけど、本当にあるなら是非今回出てきたダンディライオンのカボチャモンブランを食べたい。

    義理の実家が旭川でよくいくから、もしあるなら是が非でも食べたい。

    本当に食べたい。

    ドラマ化されてるようで、かなり映像化しやすい内容だからきっと雰囲気裏切らないだろうなーと、観てもいないけど思う私でした。

    今回もトリックはなかなかだったけども、アニメのような非現実感のともなう内容でした。

  • 2017/5/13伊丹市立図書館から借りた。

  •  何れもアニメーション化された短編3本に転機のエピローグ。「死」を介しながら、「生きること」、あるいは「生き様」を語ろうとする本作に相応しい3つの佳品。
     後の2本はほんのり涙ぐむ。そして先の1本は生きる上での希望の灯火を感じとることのできるものだ。
     そして、エピローグ。「宗太郎?」と櫻子の関係が、また、正太郎がなにゆえ櫻子家族に温かな眼差しで見られるのか、これらが語られるのも近いかもしれない。

  • 短い話ですが 珍しく ばあやさんが 探偵役をした 「お祖母ちゃんのプリン」は ほろりとさせるいい話でした しかしここでも お祖母ちゃんが 正太郎に 隠し通した 病気の辛さについて 全部裏がわかってしまうのは 幸せなのか・・・ 一生 分からないのも いいかもしれない とも 思った 第三巻です

  • 文庫書き下ろしのシリーズ第3作

    例によって、異常に骨を愛する旧家の美しいお嬢様九条櫻子が、正太郎少年を伴って解剖学の知識で鮮やかに事件を解く物語

    第1話「呪われた男」は自分の家系が短命で呪われていて自分ももう死ぬと思い込んでいる男の話。古い時代の絵の具にヒ素が含まれていたことで解決したかに見えたが。。。
    第2話「お祖母ちゃんのプリン」は正太郎が小学生の時に亡くなった祖母の見舞いに遠回りしてプリンを買いに行かされていた謎をばあやさんが解く。
    第3話「託された骨」は正太郎の高校の理科室から人骨が見つかり、かつていた骨格標本を作っていた教員と姉の秘密、さらに櫻子さんとのつながりもわかる。

    3話ともアニメ化。
    第3話の「託された骨」が出色で、結ばれることなく愛し通した女の骨を身近に置いた男、密かに死産し埋められた嬰児の骨の行方を案じていた女、毒殺された愛猫の骨を慈しむかつての女子高校生、のつながるそれぞれの深い思い。十分長編小説にできる。

  • 櫻子さんシリーズ 3作目

  • 短かったけど、お祖母ちゃんのプリンが泣けました。呪われていると主張したかった藤岡の理由が身勝手で悲しくなります。それじゃ奥さんもお子さんも救われない。救われないどころか生きてるだけで地獄になっちゃう。櫻子さんに気付くきっかけを与えた正太郎くんのお手柄でした。最後の章では櫻子さんの今までに無かった感情が書かれていて新鮮♪正太郎くんと関わることで彼女も少しずつ何かに気付き目覚めていくのかもしれない。骨好きの残念美人…のキャラも好きだけど。ラストは驚きの仕掛け?次への伏線??正太郎くん頑張れ!

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