- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041010150
作品紹介・あらすじ
地下144階建てのサイロ。カフェテリアのスクリーンに映る、荒涼とした外の世界。出られるのは、レンズを磨く「清掃」の時のみ。だが、「清掃」に出た者は、生きて戻ってくることはなかった。
ウール 上 (角川文庫)の感想・レビュー・書評
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何かおかしいと感じながらも、今の状況を壊したくないから、そこから目を逸らしてしまうことがある。
身近な所でいうと職場や学校生活、人間関係でそういうことはあると思う。
おかしい事に対して違うのではと言える勇気、事実を確かめるために行動を起こせる人を尊敬する。
この物語では、迷いながらもおかしな状況に異議を唱え、真実を伝えることに挑む人達の姿勢が印象的だった。意志は受け継がれて、無駄にはならないということもこの物語から感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界が終末を迎え地下144階のサイロで暮らす人類、限りある資源、外を映すレンズ、サイロ内での犯罪は“レンズ磨きの刑”、IT部と機械部、機械部ジュリエットの新保安官に任命、「自分は間違っていないと正当化する、それは意地の張り合い。歩み寄ればいいものを…」、突然の死、IT部責任者兼市長代行、ジュリエットの逮捕と協定、“清掃の刑”「真実はジョーク」、「反乱はいつもこうやってはじまる」…下巻へ
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おもしろい!
ジュリエットが出てくるまでややスローペースだけど、ミステリーな要素もありどんどん読み進められる -
荒廃した世界、サイロの中以外の外の世界は毒の風邪が吹き荒れる。サイロのレンズを磨く清掃人が時々送られ、彼らは帰って来ない。清掃を言い渡されるのは罪人だから。サイロの中は階段で行き来する100階からなる構造で、市長は最上階に住んでいる。数年前、保安官の妻が清掃人として出て行き、保安官もまた、妻の後を追う様に自ら清掃人となる道を選ぶ。次期保安官職に絡み、密室殺人とも呼べる事件が起こり、最下層の機械部でその熱心な仕事ぶりで仲間内から絶大な信頼を得ている若い女性・ジュリエットが次期保安官に選ばれて…と言う、死滅した世界の後で建物に押し込められて狭い世界を築いている人間の物語。加え、閉鎖空間であるからこその陰謀・謎などミステリ要素も加わり、序盤を抜けると人間社会の凝縮した物語がじわじわ湧き出してくる感じで、ジュリエットはどうなってしまうのか、彼女はどんな行動を取るのか、と考えるだけで面白い。
『土星マンション』と設定は似ているのだが、土星マンションの「それでも人間は生活を営んでいる、と言う希望に向かっている感じは皆無なので、とにかく読み始めから「灰色」と言うイメージがまとわりつき、陰鬱な話だなぁ、と思って読み進むのに気が重い感じがしていたのだが、上巻の後半部分からそれがするっと抜けて、俄然面白くなって来る。 -
地上奥底まで伸びるサイロの中で外の世界の存在を知らないまま生きることを余儀なくされた人たち。プロットは結構興味深くて引き込まれる感はあるものの如何せん登場人物に魅力を感じない。彼らが命を賭して戦ってるのにまったくハラハラしない^^; でも一応下巻は読む。
「サイロ」というと、とにかく恐怖のイメージが想起されるのは私だけなのか・・・?昔「サイロ」が重要な役割を果たすホラー的な映画を見たような気がする -
レビューは下巻でまとめて。
ただ、第一部だけ切り取っても上質な短編。 -
始まりはなんだか歩みが遅く、もっさりとした感じがしていたのだけれど、ジュリエットが最上階に出てきたあたりからだんだん惹きつけるチカラが強くなってきている気がする。
特に、ジュリエットが外に出てからは続きはどうなるんだ、早く読みたいという気持ちが強まってきた。
150710 -
中々面白くならないぞ〜!
遥かな未来、核戦争か何かで人類はサイロと呼ばれる地下144階の建物にひっそりと暮らしている。
設定説明はいいとして、導入部が長い。
ウールって何?下巻に続く。 -
「清掃」の刑?えーなになに? と思って読み始めましたが、SFものは世界観がはまるとすごくのめりこんでしまいます。地下144階建てのサイロで暮らす人々と、有毒ガスで覆われた「外の世界」の秘密。どうしてはじめは拒絶していた人たちも、最後にはレンズの清掃をするのか?という疑問だけでぐいぐい読ませてきます。
個人的にはエレベーターとかじゃなくて螺旋階段っていうのがすごくすきで、外の世界に出た妻の死体に寄り添うホルストンのことを考えるとつらいです。
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