ウール 下 (角川文庫)

制作 : 雨海 弘美 
  • 角川書店
3.84
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本棚登録 : 254
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010167

作品紹介・あらすじ

世界滅亡後、地下144階建てのサイロ。このサイロには何か途方もない秘密がある――。機械工から保安官へと任命された直後、陰謀にはめられたジュリエット。扉を開け、外に出た彼女の見たものは!

感想・レビュー・書評

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  • 印象的だった部分2点。
    「ここも昔はそうだったよ。めちゃくちゃだったときは」ソロが故郷のサイロに戻るジュリエットを手伝っている時に言ったジョーク。一瞬ハテナになって、今も十分めちゃくちゃだよ。ってツッコミたくなる、ほんと力が抜ける優しいジョーク。
    真っ当じゃない世界で生きるよりましなのだろうか。
    多くの犠牲が生まれ、間違ったことをしてしまったのではと考えるジュリエットを救う一言でもあったと思う。

    "けれどもエリースは満面の笑みでソロを見上げた。前歯が1本抜け、まだ新しい歯は生えていない。"
    幼い子が転んで泣くか泣かないか葛藤している瞬間がある。泣くことも選択できたはずだけど、泣かずに笑うことを選択したエリース。幼い子でも強く生きることを選択して実践している。強く生きるかは自ら選択することができるんだとハッとする一文だった。

  • 下巻は一気読みでした。
    上巻の前半もたつくのが少し残念。
    でもジュリエットがサイロを脱出してからは怒涛の展開、貪るように読みました。
    あとがきを読んで納得、あの大森望先生が絶賛しているじゃありませんか!
    コニーウィリスの傑作大長編「オールクリア」から「ブラックアウト」を訳したあの!大森望先生ですよ!
    なるほど同じくストーリーテラーで細かい描写満載の本作は大森氏のおメガネに叶ったのでしょう。
    まだまだ続くそうですし。全部で6冊?
    うわ〜、楽しみ!

  • 3.5
    サイロ三部作の第一段。ジュリエットが隣のサイロ17に行き着き、徐々にウールの秘密が仄めかされていく。ウールは、清掃の刑でレンズを磨く毛織と世界秩序50作戦のことらしい。
    廃墟サイロ17のソロとの出会いやルーカスを通してサイロ18だけでなくサイロの真相に近づいていきなかなか面白い。ジュリエットの頭の良さや勇気がすごい。著者は、キンドルを使った電子書籍によるセルフパブリッシングから始まり、個人出版した電子書籍の売り上げを背景に大手出版社と、まともに渡り合い共同出版を勝ち取ったらしい。

  • 神が作ったサイロは一つだけじゃない、階下に響く足音、サイロの秘密、協定と秩序、機械部vsIT部、“世界秩序五十作戦”、過去と遺産、もう一つの人影、思想は伝染する、真実とルーカス、清掃の刑、ジュリエットの決意、サイロ18号の行方…終末SF。三部作の一つ目。どうして地上があんな世界になったのか。次作『シフト』は今作の前日譚。最後の『ダスト』は今作の続編。

  • 面白かった!
    先の展開が予想できん
    上巻に比べて下巻はペースよくて続きが気になりまくった
    登場人物に愛着が湧いてくる
    ウォーカーとかソロとか最後らへんにはだいぶ好きになった

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50104869&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 海外ドラマな雰囲気

  • ーーー世界が終末を迎え、人類は地下144階建てのサイロで、限りある資源を再利用しながら暮らしていた。カフェテリアのスクリーンに映る、荒涼とした外の世界。出られるのは、レンズを磨く「清掃」の時のみ。だが「清掃」に出された者が、生きて戻ることはなかった。


    書店に平積みされていた三部作の第一。

    まず第一部の数十ページで完全に引き込まれた。
    その部分だけで非常に完成度の高いディストピアものの短編になってる。

    さらにそのあとも大きな謎とそれをめぐる人間ドラマが広がりながら、物語が加速していく。

    伊藤計劃にも通じるような世界観でどっぷり嵌まり込むことになった。




    正気を保とうとするときも、正気を保つのをあきらめたときにも、人は笑う。

  • 面白かった。
    下巻は、息もつかせぬ、とまでは行かなくとも、重要な展開だらけで、左手に残りページを感じながら、どうやって終わらせるんだ、とばかり考えていた。
    ひとまずの終わりを迎えて、うまくまとまった感じはあったけど、なんだか物足りないなと思いながら解説を読んで続編の存在を知り、これは絶対読まないと、と思った。
    解説で、ウールの世界観と震災後の原発事故発生を受けた日本を結びつけていたけど、それはないだろ、と思った。
    原発周辺地域と結びつけるならともかく、と思いながら、なんとなく後味悪く感じる解説であった。
    150711

  • 沈んだサイロの中を歩くシーンが本当に好きでした。あと相変わらずルーペがどうとか言ってるウォーカーがめっちゃ好きだなって思いました。
    「恐れることはない。笑っておきなさい。真実はジョークで資材はいい」っていう言葉が最高によかったです。

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