刑事マルティン・ベック 笑う警官 (角川文庫)

制作 : 柳沢 由実子 
  • 角川書店 (2013年9月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010174

作品紹介

市バスで起きた大量殺人事件。被害者の中には殺人課の刑事が。若き刑事はなぜバスに乗っていたのか? 唯一の生き証人は死亡、刑事マルティン・ベックらによる、被害者を巡る地道な聞き込み捜査が始まる――。

刑事マルティン・ベック 笑う警官 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2月-1。3.0点。
    スウェーデンの刑事物。
    バスでの大量殺人、被害者の一人は警察官、主人公の部下。
    地道な捜査で、被害者の背景などを一つずつ潰していき、真相へ。
    被害者の警官が追っていたものが、少しずつ明らかに。

    まあまあの読み応え。

  • 最近、欧州ミステリーにはまったせいか、1968年に出版された作品の再翻訳の本ということで読んでみました。スウェーデンの北欧ミステリーなので、猟奇殺人系かと思いきや、バスでの大量殺人の犯人を丹念に追い込んでいくストーリーで、定番のミステリーの印象を受けました。バスもダブルデッカーなので、なんとなくイギリスもののように感じてしまい、私には結構面白くハマった本です。

  • スウェーデンの地図があったほうが読みやすい。

    一癖も二癖もある個性豊かな登場人物。

    すばらしいミステリー

  • ミステリの中でもこういうのはすごく好みかもと思いつつ読み進め、たしかに面白かったのだけれど、最後、人名と地名がいっぱい出てきすぎて混乱してしまった。謎解き…完全に理解できたんだろうか、自信がない。

  •  スウェーデンの警察小説。このマルティン・ベックものは最近はやりの北欧ミステリのなかでは古典的といわれるほど評価の高いシリーズだが、初めて読んだ。シリーズは一作目から読むのが鉄則だけど、すぐに入手できなかったのでもっとも有名なこれになった。確かにおもしろい。ストックホルム市内で起こるバス内乱射無差別殺人という派手な事件で、ベックをはじめとする警官たちが困難な捜査を繰り広げ、意外な経緯の真相を探り当てる。事件そのものはともかく、警察小説というのはいずれも警官たちのやりとりとか周辺の日常とかが生き生きと描かれていてそれが大きな魅力となっているのが万国共通で、このシリーズもご多分に漏れない。人気シリーズだけあって、ベックとコルベリのコンビを中心とした警官たちの活躍が達者に書かれていてもっと読みたいという気になる。ただ、主役たるマルティン・ベックの存在感がちょっと弱いんじゃなかろうか。まあ他も読んでみないとね。

  • すごく面白かった。古い本なので、読みにくいかと思ったけど、ほぼ一気読み。
    スウェーデンのストックホルムが治安の悪い街のように描かれていて、びっくり。外国人が稼ぐのにいいところとのこと。特捜部Qを思い出した。
    「前後10年にわたるストックホルム社会の変遷を浮き彫りにしようという試み」で書かれているとのことで、ストックホルムの当時の状況がよく分かる。
    この頃から、外国人が働くことも受け入れていたのか。

  • まずは、タイトルが気に入った。
    で、北欧の作家であることも気に入った。

    読むと、静かなハードボイルドだ。GJ !

  • 何度も諦めようとしたけど、なんとか読破。

    少し時代を感じるので、すらすらいかなかった。

  • 20160811リクエスト
    四日市図書館より、仮受
    ミステリー 途中挫折

  • スウェーデンの小説です。
    1968年ですから、およそ50年前。
    ビートルズがホワイトアルバムを出したり、ベトナム戦争が泥沼だったころです。

    ストックホルム、ある雨の夜。
    バスが路線を外れて停止していました。
    通りがかった警官が見ると、乗客大勢が銃で惨殺されていた...。
    そして、その中には、ストックホルムの若い刑事の死体もあった...、

    と、いう事件の捜査です。

    サブタイトルになっている、マルティン・ベック、という中年の刑事さんが中心となったチームが、捜査を担当します。
    死体で発見された若い刑事は、マルティン・ベックらの同僚の刑事さんだった...。
    その若い刑事は、何の捜査をしていたのか?...

    味わいとしては。
    マルティン・ベックさん、相棒のコルベリさん。
    この二人を中心に、それぞれに面倒くさい、個性が豊かな捜査員たちの群像劇、という感じです。

    全体を覆うのは、60年代の
    「ラブ&ピースの時代」
    「一方で、それに対しての政治権力の弾圧の時代」
    「都市化が進む。資本主義が進む。貧富の差。田舎の荒廃」
    という、時代背景。

    なんというか、「資本主義の都会」という空気を描いています。
    つまり、優れた犯罪ミステリー小説だなあ、と思いました。
    全編を覆う、憂鬱感。
    だからと言って暗くなり過ぎない。
    ちょっとこう、肩をすくめて皮肉に微笑むプロフェッショナルなオッサンたちの背中。
    そんな感じです。
    序盤の雨の描写が、その後の空気感をイッキに印象付けて見事です。

    そして徐々に、犯罪に絡む人間模様。
    ヒトの隠したい業(ごう)と言いますか。
    ヒトの表裏や、偏見や、欲望をめくりあげて覗くような。そんなエンターテイメント。

    ラスト。
    社会的に成功している人間たちが、自分たちの利害のためだけに、他者の幸福を平気で踏みにじることが、述べられます。
    痛烈な、資本主義社会の「勝ち組主義」への一石です。
    そして、そういう連中のほとんどは、あからさまな犯罪は犯さない。自分で手を汚さない。だから捕まらない。
    まったくもって。
    古びない小説だなあ、と。面白かったです。



    スウェーデンでは60年代~70年代に一世を風靡したシリーズものらしく、これはその4作目。
    ですが、「笑う警官」だけ読んでも十分楽しめます。
    この4作目の「笑う警官」が、海外(つまりアメリカなど)でもヒットして、ハリウッドで映画化されているそうです。







    #####以下、単なる備忘録。ネタバレ#####

    事件の全貌としては。

    ●10年以上前に、女性の殺人事件があった。

    ●何人か容疑者候補がいたが、何の証拠もなく、迷宮入り。

    ●ポイントは、現場近くで目撃された男のシルエットと、車のシルエット。車種は多くのプロが特定した。

    ●だが、その車種で絞り込んでも、何も分からなかった。

    ●現在。暇な時期になったマルティン・ベックら刑事たち。若い刑事が、手柄を狙って、その迷宮事件の捜査をひとりではじめた。

    ●ひょんなことから、「車種のシルエットが酷似している、もう一つの車種があった」ことを発見。

    ●そこから絞り込んでいくと、ほぼほぼ、「こいつが犯人だろう!少なくとも犯人の仲間だろう!」というチンピラを発見。

    ●そのチンピラを、追い詰めるために、「わざと見えるように尾行」していた。

    ●そのチンピラは、迷宮事件の殺人犯の、主犯じゃなくて協力者だった。

    ●主犯は、社会的に成功している経営者だった。

    ●主犯は、共犯者チンピラと若い刑事を一緒に殺害することを計画して、バスを指定して、殺戮事件を起こしていた。

    という謎を、マルティン・ベックたちが解明していく。

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