ウラミズ (角川ホラー文庫)

著者 :
制作 : 越島 はぐ 
  • 角川書店
3.06
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本棚登録 : 88
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010181

作品紹介・あらすじ

霊が視えてしまう真城と、視えないけれどペットボトルの水に霊を溶かす力を持つ早音。その水を二つ混ぜることで強力な霊を発生させる”ウラミズ”を作り出した二人は、その水を売ってみようと思いつくが……。

感想・レビュー・書評

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  • 終わり方が・・・

  •  霊が視える体質の真城と、視えないが霊を水入りのペットボトルに閉じ込める力を持つ早音、二人はその力を利用しビジネスを始めるのだが……

     文章表現は平易なものが多く、キャラ付けや会話もどちらかというとラノベに近いものがあったので、読みやすい作品でした。

     霊を閉じ込め、その霊でビジネスを始める、というアイディアが面白かったです。また二人に関わることになる女性、孤寝子の心理のねじくれ具合もまた強烈……。霊より生きている人間の方が怖い、というのは言い尽くされた感はありますが、それでもやっぱりそう感じますね。

     ウラミズというのは「恨み水」の略だと作中で主人公たちは語るのですが、恨みや妬み、嫉妬といった人の想いの恐ろしさ、というものを改めて考えさせられる作品でした。

     第20回日本ホラー小説大賞〈読者賞〉

  • アイデアは面白い。霊を使った商売に取り組む二人の感覚が微妙にずれていて、危機感がなく真剣にバカやって破滅に突き進んでいくのが妙に爽快。最後は散らかった印象。主人公の軽薄さや早音の主体性なさに少しいらっとしながらも、終始、早音を応援して読んでいました。

  • 第20回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作。
    主人公・真城は霊が見えてしまう体質だが、冴えない会社員として日々を送っている。ある日同じビルに勤めていた早音と出会う。早音は霊を水に封じ込めることができる女性だった。水に閉じ込めた霊は再び取り出すこともできることが判明する。
    仕事をリストラされた二人は、その水を「恨み水」からとって「ウラミズ」と名付け、上手く使ってビジネスを始める。そこへかかわってきたのが不思議な雰囲気のある女性・狐寝子(ハンドルネーム)。

    主人公たちが破たんしたのは、一言で言ってしまえば三角関係のもつれ。
    霊現象がどうとかより、社会の端っこを生きている感じのする登場人物たちを見ている方が息苦しくなってくる。

  • もっと絞った方が良かった、色々散らかって終た

  • ちょっと視点をずらした設定、軽妙なテンポでの中盤までの構成と、著者が戯作家だからか芝居的な「分かりやい意外性」の中で読み進められる。弱冠言い回しに拙さを感じるところもあるが、後半の畳み掛けかた、ラストの何とも言えない読後感まで、ニヤリとなる作品。

  • 霊を合成するアイデアは面白かっただけに、伝奇ものにありがちな突然終了する物語は消化不良で残念。
    それにしても、人に裏切られようが霊に飲まれようがまったく同情できない人たちばかりで、登場人物に一切感情移入できなかった。

  • ブラック企業に勤める霊の視える男と,ブラック企業に勤める霊を水に封じることのできる女が出会い,水から強力な霊を発生させる「ウラミズ」を作りだした2人は,新たなビジネスを始める。
    設定も面白いし,霊能力が正義感に溢れるやつばかりではないというキャラ設定もよいが,終盤がちと弱いか。

  • 本当に怖いのは人間の弱さや愚かさですよね.

  • 久々に一気読みした。すごく面白かったーーー!
    興奮とか、衝撃というよりも、展開が気になってしょうがないっていう感じの作品。
    ストーリー展開も、登場人物もすごく好みな設定で、恐さだけじゃく、失笑するところもあって、素直にすごく楽しめた。
    結末としては、まっ仕方ないよなって感じで終わるけど嫌な終わり方じゃないし。
    強いて言えば、早音があんなにあっさり飲み込まれてしまったのが残念。狐寝子との直接バトルが見たかった。

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