- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041010181
作品紹介・あらすじ
霊が視えてしまう真城と、視えないけれどペットボトルの水に霊を溶かす力を持つ早音。その水を二つ混ぜることで強力な霊を発生させる”ウラミズ”を作り出した二人は、その水を売ってみようと思いつくが……。
感想・レビュー・書評
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終わり方が・・・
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霊が視える体質の真城と、視えないが霊を水入りのペットボトルに閉じ込める力を持つ早音、二人はその力を利用しビジネスを始めるのだが……
文章表現は平易なものが多く、キャラ付けや会話もどちらかというとラノベに近いものがあったので、読みやすい作品でした。
霊を閉じ込め、その霊でビジネスを始める、というアイディアが面白かったです。また二人に関わることになる女性、孤寝子の心理のねじくれ具合もまた強烈……。霊より生きている人間の方が怖い、というのは言い尽くされた感はありますが、それでもやっぱりそう感じますね。
ウラミズというのは「恨み水」の略だと作中で主人公たちは語るのですが、恨みや妬み、嫉妬といった人の想いの恐ろしさ、というものを改めて考えさせられる作品でした。
第20回日本ホラー小説大賞〈読者賞〉 -
主人公達が怖いパターン。するする読める。もう少し異形描写がおどろおどろしいと好きかな。
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『ウラミズ』上野の明正堂で店員さんのお薦めPOPを見て買ってみたが、まぁまぁ面白かった。
1日あれば楽々読める感じ。
第20回日本ホラー小説大賞読者賞受賞作らしい。 -
アイデアは面白い。霊を使った商売に取り組む二人の感覚が微妙にずれていて、危機感がなく真剣にバカやって破滅に突き進んでいくのが妙に爽快。最後は散らかった印象。主人公の軽薄さや早音の主体性なさに少しいらっとしながらも、終始、早音を応援して読んでいました。
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もっと絞った方が良かった、色々散らかって終た
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ちょっと視点をずらした設定、軽妙なテンポでの中盤までの構成と、著者が戯作家だからか芝居的な「分かりやい意外性」の中で読み進められる。弱冠言い回しに拙さを感じるところもあるが、後半の畳み掛けかた、ラストの何とも言えない読後感まで、ニヤリとなる作品。