聖剣の姫と神盟騎士団 III (角川スニーカー文庫)

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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010235

作品紹介・あらすじ

ダークとフィーネのもとに、初代聖剣団のスィー・ランからグラジスを救う秘宝「反魂珠」の知らせが届く。ダークたちは早速スィーのいる妖精族の国へ急行するが、そこで神話の時代から続く黒魔術の秘密と直面し!?

感想・レビュー・書評

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  • おもしろいぞ!
    ニンフの王族はツンデレだなあ…大変ぐっと来ました。
    あとイアンくんは面白い。可哀想…というか良かったね?今後どうなっちゃうのかなー…。
    主人公の名前はダークだけど、ダークヒーローって器じゃない。どうにもしがない小悪党、ってところがいいです。
    しかし彼の(ほとんど誇大妄想的な)大それた野望がいつかその内かなっちゃうんじゃないか、と思わせられるのがすごい。
    唐突に打ち切りにならないことを祈るばかり。

  • 作者ご本人もあとがきに書いているように、だいぶ作風が安定した三巻でした。

    今回は〈水霊王女〉スィー・ランがメインでした。
    舞台は水の妖精ニンフ族の里。
    邪悪なドワーフ族のダンジョンの攻略。
    そして怪しげな黒魔術の国がさらにきな臭くなる背景が見えてくる。

    と同時に、ダークとフィーネの関係にも変化の兆しが見え始める。
    この巻で少しばかり成長したフィーネと、少しも成長しないダークの姿がくっきり描かれています。
    フィーネが秘めた過去と、ダークが密かに抱く過去がちょっとだけ垣間見えた。
    この物語の向かう先がにわかに見やすくなったような気がしました。

    しかし、今回の見所はなんと言ってもハスターさんとイアンくん。
    蛇を見せながらちょっと得意げな顔をするハスターさんの挿絵はとてもキュート。
    まあ、正直イラストが暴走というか脱線気味なのは相変わらずだけど……そのハスターさんについては良い仕事だと言わざるをえません。

    結論としては、このシリーズの『これから』を明確にしてくれた3巻でした。
    そうかあっちなんだねオッケー付いて行くよ! という、まさに作中のイアンくんのごとき晴れ晴れした気持ちです。
    次巻がすでに待ち遠しい。

  • ニンフの話。
    むしろ次回予告の兄貴っぽい絵の方が気になる。

  • 1巻を読んだ時は、継続して読むか悩む位の出来だったが、尻上がりによくなってきている。作者もあとがきで「キャラクターたちが『あったまってきた』」と書いていましたが、まさにそんな感じで登場人物達がいい感じに行動していて、のめり込んで読める感じとなってきた。続きが楽しみ。

  • メインは妖精族のラン。人間とは異なる価値観を持つ妖精族という設定をうまく使いながら、200年前の戦争と現在に蔓延る黒魔術を絡ませつつ、ダンジョン攻略を進める展開が面白かった。前巻は敵がバカすぎてやや物足りないと感じたけど、ちゃんとそれが伏線になっていて良かった。
    ダークがおかれた現状への葛藤が主人公らしくなくて良い。

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著者プロフィール

戦記ファンタジー『烙印の紋章』著者。

「2020年 『叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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