カブキブ! 2 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010372

作品紹介・あらすじ

初舞台を無事に終えたカブキ同好会の面々。クロの代役として飛び入り参加した阿久津が予想外の戦力になり、活気づく一同だが、文化祭の公演場所について、人気実力兼ね備える演劇部とのバトルが勃発し……!?

感想・レビュー・書評

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  •  さあ、いよいよ文化祭の季節。カブキ同好会も場所取りのために、熾烈な争いを繰り広げます。

     文化祭での場所取り勝負に、演劇部部長の坪山さんが提示してきたお題が「外朗売(ういろううり)」対決。各クラブの代表者が、いかに流暢にこの題目を言えるかどうかで勝負を決めるという・・・

     私、「ういろううり」なんて題目があることを初めて知った。
     あの、超長い口上を、デフォルトで暗記しているクロのすごいこと。
    「まずお前、やってみろよ」 ・・・そういうんなら、やってみるけど・・・
      の後の、1ページに渡る口上!!ページをめくって、私、「わあっ」て声をあげてしまった。
     しかも、その1ページに書かれている内容は、全体の半分にも至っていないということで・・・どれだけ怖ろしい演目なんですか!!「外朗売」!!

     その怖ろしい演目を、演技に乗せて、堂々と、朗々と、歌い上げる阿久津くんの素晴らしかったこと。
    「拙者親方と申すは、お立会いの中にご存知のお方もござりましょうが・・・」ってついつい私も暗記してみたほど(笑)

     文化祭での、クロの行った演出も良かった。
     クロの願いである、「同年代のみんなと歌舞伎を楽しみたい」というものを実現すべく、とった二部構成。素晴らしい。
    「こいつぁ、春から、ちょうラッキィィィ」
    お嬢吉三のセリフが、4月のクロに繋がった。

     ああ、好きなことがあるっていいな。仲間と、好きなことがやれているって本当にいいなあ。
     これからも、クロたちを応援し続けていきます。

  • ーとざい、とぉーーーざぁーいーーー

    カブキ同好会、初お披露目の舞台を前に熱中症で倒れてしまったクロ。そこに、まさかの飛び入りで代役をこなしたのが自称ロッカー、イオフィエルこと阿久津新!舞台は何とか無事終了。そして、ビデオを観たクロは、阿久津には才能があると見抜く…
    さて、次なる舞台の文化祭に向けて、演劇部との場所取り合戦!

    阿久津の「外郎売」がかっこいい!
    中2病をこじらせたおバカのかまってちゃんとは思えない…

    そして、初お披露目に来ていた高校生の放った「つまんない」。言葉の意味も話の筋もいまいちよくわからなかったという反応にクロはショックを受けつつも、さすがはクロ。すぐに立ち上がり、また前に進みます。
    阿久津と母親とのごたごたがありつつも、本番はやってくる。
    クロの新たな試みで挑む文化祭。

    ーこいつぁ、春から、ちょうラッキィィィィ

    観客の反応やいかに…!
    芝居の場面は読みながら、本当にわくわくどきどきします!

  • 1巻で最後どうなることかとハラハラさせられて、ほっとしたのもつかの間、2巻はそれ以上にハラハラしてしまう展開!!次から次へと難題が降りかかってくるカブキ同好会。でも、歌舞伎が好き、楽しい、と思う気持ちの強さが乗り越える力になっていると思えます。
    そもそもイオフィエルがw
    ほんとにおバカなんだけど憎めない中二病男子。今回はそんな阿久津にスポットライトが当たって、彼の抱えているものがちょっと見えてきたところ。そして、今回登場してきた阿久津の母がパワフルでした。阿久津と母親と歌舞伎の関係が、とても興味深いです。

    学園祭で使用する場所をめぐっての、演劇部との対決も面白かったです。キリコの気持ちも後になって、ただ争うだけの話じゃなかったところにはっとさせられました。
    クロもみんなに歌舞伎を楽しんでもらおうと、すごく工夫していてすごい。「三人吉三」の場面は臨場感いっぱいで楽しかった!みんなで何かを作り上げていくという過程がいいです。

    そんなカブキ同好会を認めないと言いながらもとても意識している蛯原。彼のこれからも気になります。芸をなめるなよ、と思いながらも蛯原自身も迷いがあったり悩んだり。クロたちと打ち解ける日はまだまだなんでしょうかね…?

    歌舞伎の興行システムの話も鋭くて頷けました。確かにね、働いている人には観劇するのが難しいですね。

    またイイトコロで続いているんです!え、ここで続く??早く続きをプリーズ!!

  • カブキブ2
    191130読了。
    今年102冊目。
    今月6冊目。
    #読了
    #榎田ユウリ
    #カブキブ2

    続巻。新刊で買っちまいやした。
    そして一気読み。

    愛に溢れてるなぁ。
    阿久津とトンボのキャラが好き。

    歌舞伎は分かりにくい、そうだよね。
    そしてどうしたらわかりやすい?
    そう来るかー!

    そして連載漫画のように強い引きで終わる、、、。

    明日三巻読んじゃう。

  • 阿久津くんのキャラがいい味出してる。
    色んな歌舞伎の演目が出てきて、抵抗なく学べる。

  • 阿久津くん、嫌いじゃない^^
    理屈じゃなくてこういう子がいると
    色々円滑にまわるんだよね

  • 1巻を読んでみると面白くて一気に読んでしまったら、信じられないくらいいいところで終わっていたので、いても立ってもいられず2巻を続けて手に取り、こちらも一気に読み終えました。しかしこれまたいいところで終わっているんですよねえ。しかし一気に読むのも勿体ない。困ったもんだ。

    歌舞伎が大好きで歌舞伎の魅力を知ってもらいたくて、高校に歌舞伎部を作ろうとする主人公クロ。その気持ちは痛いほどわかります。
    しかし歌舞伎は「伝統芸能」であるが故に敷居が高い。でも観客はだれでも初めは初心者。しかも素人が楽しむために歌舞伎をやることが悪いことなのか?
    楽しむためにやりたいという気持ち、好きを共有できる仲間が欲しいという気持ち。そんなクロの想いが胸を打ちます。

    演劇部のスターの男装の麗人、日舞の名取りのオネエ男子、歌舞伎経験者の目立ちたがり屋の中二病、コスプレ衣装作りの神、PCひとつで何でも作り出す天才。よくもまあこれだけの人材が同じ学校にいたもんだと思いますし、物語は数々の壁が立ちはだかりながらも、かなり都合良く進むのですが、それでいいのです。そこに頓着することはないのです。個性豊かな仲間が高校で歌舞伎をやることが、物語の柱なのですから。
    そしてその柱が揺るぎなく大きければ、多少のことではびくともしないのです。この作品を読み歌舞伎に興味を持つ人も多くいるでしょう。歌舞伎自体の魅力だけでなく、好きという気持ちの素敵さや仲間ができることの喜びに共感する人もいるでしょう。そのことが読書の楽しみや喜びに繋がるとしたら、ますます素敵です。

    歌舞伎に馴染みのない人に、どうやって歌舞伎の魅力を伝えるのか? 歌舞伎の御曹司の悩みも出てきて、これから先ますます楽しみです。

  • 熱中症で倒れてしまったクロの代わりに飛び込みで舞台を演りきった新は、そして仲間に加わった。
    本当は仲間に入りたくてウズウズしていたのに、ちゃんと誘ってくれないからこっそり覗いてたとか、どれだけ手のかかる子なんだろう。笑
    でも、かわいいよね。母性本能くすぐるタイプ。まぁ、これがわが子だったらどついてしまうかもしれない。

    歌舞伎をやりたいクロのまわりに集まった人たちがみんな何かしら歌舞伎と縁のある人たちばかりで、こういうところはラノベっぽいよなーと思うものの、その思いを吹っ飛ばすような若さゆえの勢いが好ましい。

  • 音痴で中身は小四で才能ある阿久津が黒悟の代役をした後母親に見られたくないとごねる文化祭編。対決で演劇部に外郎売を知っている子なんかいないと言う部長に違和感。やらない?登場人物がくっきりと立っていてすきの気持ちも真っ直ぐで引き込まれる。現代訳にして二部構成にした公演とスッと終わってみせる所に痺れた。

  • 2巻も一気読みでした。面白かった。

    表紙にもあるように2巻は阿久津くんの巻という感じ。
    ひたすらバカな中二病拗らせ小四ナルシスト男子の阿久津くんですが、憎めない。そして、歌舞伎をやっている時のかっこよさ。舞台を下りた瞬間から途端に残念になる仕様。ホント好き。
    そんな阿久津くんには何やら複雑そうな背景があって、それが少しずつ明かされていく様に惹き込まれます。
    謎の幼少期のほの暗い記憶に、一体どんな事情があったのか。
    と同時に、梨園の御曹司蛯原君の葛藤が描かれているのも気になる。次巻当たり蛯原巻になるだろうか。

    途中の「外郎売」も「声にだすことばえほん」で読み聞かせをしたので、懐かしい!と思いながら音読しました。
    途中に出てくる歌舞伎のセリフもわざわざ太字に変えてくれているから音読してみる。よく分からないけれど楽しい。
    小説自体も楽しいけれど、歌舞伎の演目のライトな解説書としても楽しめる。一石二鳥。遠見先生と一緒に勉強しよう。
    あ、遠見先生も好きですが、お父様も好きです。
    人物描写が巧いと思う。

    クロの考えたみんなが楽しめる歌舞伎、なるほどなという感じでした。なるほど、私も一部も二部も見たい。
    より歌舞伎が見たくなる2巻。
    昔文楽で爆睡した私ですが、果たして歌舞伎は見れるのか。
    こんな歌舞伎なら見れるかもしれない。

    2巻の終わりも完璧でした。
    駆けて行って3巻を手に取りましたもん。

    そして、ほんの数ページですが、冒頭のトンボの過去がとても心に残っている。
    出会えてよかったね。そう思える本が好きだ。

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著者プロフィール

榎田ユウリ(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

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