バチカン奇跡調査官 終末の聖母 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010501

感想・レビュー・書評

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  • 新キャラ、チャンドラ・シン登場。調査のあれこれはいつも難しくて流し読みなのですが…何か違う意味で凄いような感じが。
    今回の舞台はメキシコ。ローレン不在のまま奇跡調査に赴く平賀とロベルト。そこでのカソリックと土着の信仰の姿は物語の中でとても魅力的で、久々にこのシリーズでは一冊完結として面白かったです。そして、最後に驚く事実も…。

  • シリーズ7作目
    今回の舞台はメキシコ。ロベルトと平賀の前で浮かび上がる彫刻。表れた神の道。これは奇跡なのか。
    うーん。何て言うか…。これはホラーなのか?
    結構好きなシリーズなんですが…、このモヤモヤをどう言えばいいのか。一冊の中に面白い部分とそうでない部分が混じりあってて、読後一番に思ったのは「疲れた」でした。ピラミッドや歴史なんかはかなり好きなのですが、本書はどうもアタシには合わなかったみたいです。残念。

  • バチカンでは、法王が突然退位し《コンクラーベ》が始まった…
    平賀、ロベルト神父は枢機卿の名代として
    メキシコのグアダルーペ寺院の式典へ出席するが
    そこで有名な芸術家の彫刻作品である
    十字架が突然宙に浮く。
    奇跡とも言える出来事をバチカンに報告した2人は
    早速調査に乗り出すが…。

    ここメキシコはマヤ文明やアステカ文明の地
    そこに古代神話などが絡み
    話はキリスト教とはどんどん違う方向に
    進んでくのだが…。

    今回は難しかった…(*´Д`)=з
    難しいし無理がある様な気がしないでもないけど…
    脳みそバーンしそうだったσ(^∇^;)ははー。

    ロベルトのメソアメリカ神話の解説が長く
    そして土地の神々や
    登場人物の名前がややこやしいので辛かったです
    でも何となくマヤ文明とか
    アステカ文明に詳しくなった様な…(笑)
    生贄の考え方解釈が納得。
    それと昔読んだ藤子・F・不二雄さんの《ミノタウロスの皿》を思い出した。

    これだけの事を目の当たりにしても
    『天の意思によって人が生まれた』と
    言い切れる平賀神父が凄い。
    でも平賀神父の言いたい事が私にも判る気がする
    人間その他の生命そのものが奇跡。

  • 当分新刊は出ないと思っていたので、案外早く出た印象。

    バチカンシリーズは真っ向からあらゆるオカルトに挑戦しているシリーズだと思うのだけど、今までは比較的藤木さんの得意分野っぽいものが多い気がしていたので、ついていくのに必死なレベルの蘊蓄も「ああこういうの好きそうだよね…どんだけ文献読み込んでるんだろう…」なんて思っていたんですが、ここへきて「そっちもいけるのか藤木…しかもこのレベルで…!」と藤木さんの新境地を見た。

    実際何処までが事実に基づき、何処からがフィクションで、何処までが実現可能で、何処が空想なのかわからないけれど、知識の有る無しを差っ引いてもその境界線を自然に繋げるのがフィクションの面白さであって、しかしそれにはギリギリまで正確な事実に基づく事が前提にあって、いや、もう、ほんとに藤木さんの引き出しはまだあるんだな。久しぶりに突き抜けた感じ。

    毎回常人では1つをまとめあげるであろう事象を、藤木さんは3つくらいぶっこんでくるので、読み手もかなりお腹いっぱい食傷気味になるものの、力技できっちりまとめてくるこの体力と言うか精神力というか勢いはすごい。それが同じ濃度で続いているのがまたすごい。
    朱雀とか鬼一のシリーズは濃度は変わらないけれど、1冊ずつのまとめあげが、次に繋げる為だったのかもしれないけど、微妙にほころんできてしまった印象があって、途中で挫折してしまったのだけど、この濃度はこのくらい1話完結に近いまとめ方をしてもらった方が、満足度とか達成感(笑)が実感できて良いと思う。

    しかし次の新刊はローレン回だと思っていたら完全に持ち越されたよ!おおお気になる!

  • 「バチカン奇跡調査官」シリーズ第8巻、、といっても前作の天使と悪魔のゲームが番外編のようになっているため、シリーズとしては第7巻といっていいかな。

    毎回海外に出張している平賀とロベルトですが、今作ではメキシコに飛んでいきます。しかも通常は「奇跡調査」がメインで行くのですが、別件で行った先で「奇跡」を目撃する少し変わった展開になっています。

    なぜ、メキシコに行ったかについてもこの後の展開に意味を持たせている感じますが、今作ではそこはさらっと流しています。

    メキシコに古くからある文明(インディオ)とキリストとの関係性が物語の軸になっているため、メキシコ文明の解釈に多くのページが割かられています。

    解釈自体は面白いのですが、平賀とロベルトがそれぞれ別の角度からアプローチしている関係もあって、謎解きのところが少し冗長な感じになってしまっているので本質を理解し難いところがあるのが残念ですね。

  • 古代文明の謎に迫る内容で、個人的に興味がある部分だったので楽しく読めました。
    色々なファンタジックな内容に合わせた古代文明の独自解釈も面白かったです。

  • 実は、「ラプラスの悪魔」におけるトリック部分が、ネタありきの力技のように思えていたのですが――今回は、それなりに納得できるところがあり、面白く読み終えることが出来ました。
    各地の創世神話や伝説に、共通点が見出されたり、どこかで繋がって継承されているものでは…というのも、興味のある所ですし。生命誕生のプロセスもまた、興味を持っていることでもありましたし。←某小説にひっかけて、「パラサイト・アダム」とか言いたくなりました。(^^;)

    キャラクターの関係性においても、いつもながら楽しく。
    新キャラのインド人の彼も想像以上に可愛いところがあるなぁ…と、好感を持ちました。

    今後の展開が、また楽しみです。

  • 今回はかなり難しかった。。。とりあえず目に浮かぶのはセノーテにいる微生物が織りなすとぐろ。。。

    かなりの部分を読み飛ばしてストーリーラインをおうだけになってしまった

    2023.3.12
    37

  • #読了 #藤木稟 #バチカン奇跡調査官 #角川ホラー文庫

  • なんやかんやと2人共わっちゃわちゃしている印象。
    アクションシーンはなく、完璧頭脳戦(?)で、専門用語が後半になればなるほど出てきます。
    頭の弱い私にはちょっと苦痛だったかな……
    頁数もこのシリーズの今までに比べ、ボリューミーだし、“彼”や“アイツ”を探すこともなかったし……
    でも心温まる場面もあったので良かったです。

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著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2022年 『バチカン奇跡調査官 秘密の花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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