ホーンテッド・キャンパス 死者の花嫁 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010518

感想・レビュー・書評

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  • なんだかすごく面白くなってきた。
    なぜかと言えばやはり、森司とこよみの関係が少しずつ進展してきたからでしょうね!
    こういう初々しい恋の一瞬の輝き、好きだなー!
    肝試しでうっかり声をあげてしまったこよみ。
    こよみを守りたいと一人で霊との対峙を選んだ森司。
    いやー、いいわー!
    文体もいい意味であっさりとしていて、基本短編集ということもあって、仕事に疲れた通勤路で読むとホントに癒されます。
    続巻、楽しみです。

  • 読んでみてまず思ったのは、“青春”だなぁ、、との点。
    主人公二人の微妙な距離感がなんとも甘酸っぱいです。

    季節は夏、定番のサークル合宿、海辺の肝試しネタなども。

    ただ、思った以上に生理的に“来る”ホラー要素もあり、
    背筋から下にかけて、ゾワワッとしました。

    それでも終盤で“馬”をいる機会が出てきて、
    少しは前に進むのかな、、とかなんとか。

    ちなみに副題でもある“死者の花嫁”、
    実際に東北は山形の辺りの風習にあるそうです。

    ムカサリ絵馬、今でも残っているのかはわかりませんが、
    一度現物を見てみたいような、なんて。

    さて、次は秋から冬にかけて、ですかね。

    ふと、こんな大学生活をやり直してみたいな、とも感じてみたり。
    今度はあそこまでの人間不信に陥ることも、、なんてのは郷愁ですね。

  • 全部が全部、きれいに幸せにならないところに良さがある。

    そして、あああーもうじれったいいいい

  • 今回は部長と泉水さんの小学生時代のお話(オカルト研究会発足のきっかけ?)、こよみちゃんの大叔母の話など、大学のキャンパスからは離れた話が多い。相変わらず、ホラー文庫だけど怖くない話で楽しめました。

    「ファイアーワークス」でのこよみちゃんピンチ時の森司が良かったです。こよみちゃんのご両親とお近づきになれた森司、これからも頑張って欲しいです。

  • 第四巻です。ちょっと怖いけど、ラブコメベース。森司くん、もっと頑張って(`・ω・´)

  • 背ラベル:913.6-ク-4

  • シリーズ第4弾。
    5話からなる短編集。

    部長と泉水の子供時代のお話と灘の家族も登場。
    いよいよ部員の過去へと話が進みだした。
    特別ハラハラ盛り上がるタイプのシリーズではないが、落ち着いて読み進められる。
    この先のシリーズもしばらくおもしろくなりそう。

  • #読了

    オカルト研究会、初めての?夏合宿!という事で、合宿行ってオカルトと遭遇(笑)
    こよみちゃんの大叔母様の話は、なんかなんとも言えない気持ちになったなぁ
    他に考え事しながら読んだからなんか重たかった( ´ ཫ ` )

  • 読書録「ホーンテッド・キャンパス死者の花
    嫁」4

    著者 櫛木理宇
    出版 角川ホラー文庫

    p69より引用
    “「もちろん、すべて一次審査落ちでした。
    小柳は『既定の賞なんかではおれの才能は推
    しはかれない』と主張し、各出版社の編集者
    宛に抜き打ちで送りつけたようですが、当然
    返事が来るわけもなく」”

    目次より抜粋引用
    “さいなむ記憶
     追想へつづく川のほとり
     ファイアワークス
     うつろな来訪者
     死者の花嫁”

     見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
    を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
    テリ。シリーズ第四弾。
     部室もカビる梅雨の長雨、いきなり大声を
    出したオカルト研究会部員・三田村藍。大学
    生活最後の夏を楽しむために、海での合宿を
    提案するのだった…。

     上記の引用は、困ったちゃんな義理の弟を
    持つ文芸サークル部長の台詞。
    ネットの発達していなかった時代は、編集者
    の目にかなわなければ、日の目を見ることが
    出来ない作品が沢山あったのでしょうね。
    そう思うと、読者やファンがいなくても、作
    品を手軽に発表することだけはしやすい世の
    中になっています。ただ読む側としては、自
    分に合う作品や良い作品に出会うまでの苦行
    は増えているのかもしれません。
     主人公・森司と意中の相手との仲も少しず
    つ進展し、良い感じになりつつあります。
    部長と従妹の過去話や、主人公の想い人の少
    しずれている理由など、登場人物の人間像に
    深みを持たせるエピソードのある巻となって
    います。

    ーーーーー

  • 段々面白くなってきた
    部長の薀蓄がヤバイくらい聞いた事がない件
    サバトと黒ミサの違い(物語に絡む話)
    人体自然発火からのムカサリ絵馬
    これらの話が主人公のくっそ歯がゆい恋心に
    絡むのである(´・ω・`)面白いよー

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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