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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041010846
作品紹介・あらすじ
その書店員は、なぜ涙を流していたのだろう―。ときにうつむきがちになる日常から一歩ふみ出す勇気をくれる。本を愛する人へ贈る、珠玉の連作短編集。(単行本『赤いカンナではじまる』を再構成の上、改題)
みんなの感想まとめ
日常の中での小さな勇気や温かさを描いた連作短編集は、心地よい読後感をもたらします。書店員と出版社の営業マンを主人公に、彼らが出会う人々との物語が展開され、読者はその一生懸命さや本への情熱に触れることが...
感想・レビュー・書評
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ほんわか小説だねえ。書店員と出版社営業部員が主人公の話だが、気楽に気持ちよく読める本。「ほんわか、しんみりさせたるでえ」というのが見え見えだけれど、悪くはない。最後のザリガニの話はまあいいかな。
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小さな出版社の営業マン・作本龍太郎が、一冊の本を通じて出会う人たちとの物語で、4つの連作短編集になっています。
作本さんたちの一生懸命さが伝わってきて、読んでいて心地よく、優しい気持ちになりました。読者に届くまでの書店員さんたちの工夫や思いが描かれていて、本を売ることへの情熱や苦労に思いを馳せました。
普段、書店で見かけるPOP一つ一つが、愛おしい存在に思えてきます。
この素敵な文化がずっと残っていてほしいと願いながら、本を閉じました。 -
■サマリー
・とある出版社に勤める男性を主人公としたお話。
・本は4つの短編集で構成されている。
・よくある手法だが4つの短編集は繋がっている。
・内容には山や谷はない。
・東野圭吾さんとかを好きな人には物足りないかも。
・読後はスーッと清らかな気持ちになる不思議な本。
■心に残った部分(解説含む)
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いったい自分は、何がしたいんだろう。
いつもそう思って生きてきた。
大人になれば、やがて自分にもやりたいことが見えてくる。そう思っていた。
でも、いまだに自分には、何も見えてこない。
そんなものだろうか……。(最後の夏休み より)
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みんなそれぞれ辛かったり、悲しかったり、
折れそうだったり、たまに苦労が報われたり、
そうやって三歩進んで二歩下がる人生を送っている。
そういう姿を読む度に、頑張っているのは自分一人ではないと知って、安心する。(解説文 より)
******************* 貸 -
出版社の営業マンのちょっとしたエピソード。小さな出来事だけれども凄くワクワクします。最後はほろりとするオチがあり、スッキリします。大好き度❤️❤️
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書店や出版社に関わる人たちの連作短編集。主役は出版社・営業の作本さんなのかな。そういわれてみれば私も最近、空を見上げていないなと思い、そして本にかかわる小説だったので手にとってみました。
表題作の『最近、空を見上げていない』と『美しい丘』が特に良かった。余談だけど、どの業界も社会で働いて自分で稼いで生きていくのは難しいなと思った。 -
2013.12.4読了。
そう言えば、最近、空を見上げていないなぁ、、、なんて私も思いました。
出版社勤務の私には、良くも悪くも、だけど良い仕事じゃないか!と思えて楽しめた。
「美しい丘」はたまりません。 -
本にまつわるお仕事小説は、ちょっと前に、大崎梢『平台がおまちかね』とか、碧野圭『書店ガール』シリーズとか、門井慶喜『おさがしの本は』などなど、立て続けに読んで、どれも「まあ面白いんだけどなぁ……」という感想を抱いて以来、少し遠ざかっていました。
これらの本の頃は(今も継続中なのかもしれないですが)、ライトミステリーブームで、お店屋さんの店員がが日常の謎を解き明かすタイプのお話が圧倒的に多かった。
で、お仕事小説としては面白いけどミステリーとしてはあと一歩かな、という評価をそのときはよくしていた気がします。
……前置きが長くなりました。
変わったタイトルだなぁ、と思いつつ、本の厚みも程良いし隙間時間にちょいちょい読むつもりで朝、持ち出して……、
結局、移動の電車の中と、出先でできたまとまった時間のうちに一気に読んでしまいました(笑)
そのときちょうど心が弱り気味だったせいか、人情話にぐいぐいと引き込まれました。
本に向き合う姿勢、人と向き合う姿勢、仕事に向き合う姿勢……、ほのぼのと心の温まるストーリーながら、自然と背筋が伸びます。
シビアな面を削ぎ落とした、少しご都合主義なところもありますが、とても素敵なお仕事小説でした。
一つ学んだことは、「社会人には成功の体験が必要」。 -
目的の本を買いに書店に行くことも多いですが、時間があるときはゆっくり面白そうな本を探します。そういうときに参考になるのはタイトルだったり、ポップだったり、本のおいてある場所だったり、帯の惹句だったり。本を作る作家さんや編集さんだけではなく、営業さんや書店員さんのお陰で手に取ることになった作品も多々あります。どんなに良い本でも、誰かが手にしてくれないと売れない。口コミだって読んだ人がいて初めて広がっていくものだし、置き方や売り方を間違えればせっかくの本が存在も知られずに消えていく。重要なお仕事ですよね。
仕事に関する描写も引き込まれますが、やはり中核は「本が媒介する物語」。文芸書担当の女性書店員の涙のわけは。特定の書店に自分の本をおいてほしいという著者の理由は?ある本に同級生を見つけて探し出そうとする青年、思い出の朗読。すべてに本が関わってきます。読んで、内容について語って、それで終わり。場合によっては人生を動かすくらいの作品に出会うこともあるけど、本の役割ってそれだけではないんだなと感激しました。そして各章のタイトルがまたいいのです。最初はこの物語のどこに関係してくるんだろう?と思うのですが、徐々に意味がわかってきて高揚のうちにラストを迎えるのです。気がついたら泣いていた、という読書は久しぶり。良い作品に出会えて感謝です。 -
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「美しい丘」 見逃さないで。私は全身に鳥肌が立ちました。
本と本の作り手の思いを大切にする編集や営業、書店員。
その華々しい活躍なんか描かれていない。大切なのはそこじゃない。
なぜ彼らは本と関わり、出版業界で働き続けるのか…ひとりひとりが本を愛するようになったきっかけ、彼らも気づいていないかもしれないような青春体験が、とても懐かしいタッチで描かれている。訥々と。
もう一度。「美しい丘」は珠玉! -
大きな事件もなく緩やかな日常の中に、それぞれの想いが息づいているそんな4つの物語。それぞれの題名がいいなと思う。
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書店員の視点から様々物語を広げていくのが、とても読みやすかったです。
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はらだみずき『最近、空を見上げていない』
2013年 角川文庫 読了
出版社に勤める作本龍太郎を主人公とした4編からなる連作短編集。
書店員さんとサクちゃんとの交流、つながりを中心としたお話なんだけど、相手の方々もまた主人公として登場しています。
どの話もじんわりと心が温かくなってくる〝愛〟の物語。
サクちゃんは学生時代、夢や目的がはっきいしなかったと言っているけど、とても芯が強く、男気があり、恋愛だけということではなく愛情深くて一途な人間だということが伝わってきます。でも少し奥手だったりするところもまたいい。
僕もサクちゃんと出会いたいと思いました。
そしてサクちゃんの人生、これからの生き様や人々との関りをもっと知りたい、読んでみたいと強く思いました。続編出てほしいな。
これからもまた頑張ろうとパワーチャージもできた素敵な作品でした。
#はらだみずき
#最近空を見上げていない
#角川文庫
#読了 -
「赤いカンナではじまる」
涙を流す書店員は。
いつか届くと信じているからこそ、夢とは違う道に進み待ち続けていたのだろうな。
「最近、空を見上げていない」
売ってもらうため。
地元だからこそ置いて欲しいと思う気持ちは強いだろうが、売れないと難しいよな。
「美しい丘」
逢いたい人がいる。
事情を知っているからこそ、舞台で輝く姿を目に焼き付け想いを届けたのだろいな。
「最後の夏休み」
大人になってゆく。
元々出来ないと考えていたのかもしれないが、準備をした後で言うのは狡いだろう。 -
最近、自分のことしか考えてなかった
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出版社の営業が主人公の普通の人たちの普通の物語。ストリッパーの話がいい!鼻の奥につんとくる。星3.5。
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出版社の営業作本をめぐる連作短編4編。
書店員の野際や出版社の他部署との関わりが書かれている。マイペースでできることを頑張る作本に好感がもてる。本や本屋が好きな人はこれからも本を買わなきゃと思うんじゃないだろうか。 -
書店員と出版社で構成された4つの物語。コレを元に長編が描かれたものもある。デジタル化が進んでいく中で、アナログの本がどのように生き残って行くのか。
著者プロフィール
はらだみずきの作品
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