歪 捜査一課・澤村慶司 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.21
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本棚登録 : 530
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010860

作品紹介・あらすじ

長浦市で発生した2つの殺人事件。無関係かと思われた事件に意外な接点が見つかる。容疑者の男女が同郷出身でふたりは故郷で密会していたのだ。県警捜査一課の澤村は、雪深き東北へ向かうが……。

感想・レビュー・書評

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  • 警察ものでは、なかなか珍しいかたちのエンディング。多少モヤモヤは残るが今作は、事件そのものよりも人間の本質の描写のほうがメインだったのかも。個人的には人をおちょくったような橋詰の印象変化がとても心地よかったというか、この先も是非活躍してほしいと思わせる人物だった。

  • シリーズ2作目
    1作目が面白かっただけに、少し低評価

    序盤に事件の大筋が描かれている
    まず、そこまでが長い
    2件の殺人事件と犯人である2人を交わらせるためにしても長く感じた

    事件は気持ち悪い内容だった
    詐欺グループの末端が警察に目をつけられ、口封じのために殺害
    男との関係のため子供は凍死
    子供の死を受け男を殺害

    殺人以外にも金銭の授受、不正の手引きといった形で様々な悪が描かれている

    澤村の周辺は前作から変わらず
    谷口、初美、橋詰…
    橋詰のキャラクターが非常に面白い
    振り回す澤村ではなく、振り回される澤村
    でも確かなヒントを与えている


    自分は人と違う
    自分以外は下と見ている
    そんな犯人2人は
    人を殺した事については、善悪を感じている様子もなく非常に気持ち悪かった

  • 澤村はサブ的な役割でメインは日向と真菜。この二人は単に中二病のような気がする...

  • 浦市で発生した2つの殺人事件。無関係かと思われた事件に意外な接点が見つかる。容疑者の男女が同郷出身でふたりは故郷で密会していたのだ。県警捜査一課の澤村は、雪深き東北へ向かうが……。

  • 犯人側視点の話しのほうが長かったかも?
    あんな雪の中、普通は遭難するで…
    最後の堤防のところで橋詰のアフロヘアが後ろから強風に煽られ前衛的な髪型になっていた、てところ想像したら笑えてしまった。
    次がシリーズ最終作。

  • 詐欺グループのリーダー日向と、内縁の夫を殺してしまった真菜は、ひょんなことから一緒に海外へ高飛びしようと逃避行を始める。刑事の澤村は二人を追う。
    殺人や詐欺は許されない悪事だが、なぜか逃げている方の日向を応援したくなってくる不思議な感覚が芽生えた。

  • 嫌な結末

  • えええ、最後、真菜見つからないの。。。

    世間を、周りを少し馬鹿にして、下に見ている人、居るなぁ。。と思いながら読んだ。

    少しずつ、澤村と橋詰の関係が面白くなってきた。

  • 20210101読了

  • 自意識とそのための努力。井沢真菜、オレオレ詐欺の大学生日向、東北喜多方かな?

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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