劇場版SPEC~結~爻ノ篇 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011195

作品紹介・あらすじ

スペックホルダーを壊滅させるシンプルプランの正体が明らかになった。何者にも代えがたい仲間の命を犠牲にして……。ファティマ第三の予言とは? ガイアの意図とは? 当麻と瀬文の運命は? 感動のクローズ!

感想・レビュー・書評

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  • これにてクローズ。でも大丈夫。
    ちゃんと会えるよ。瀬文さんと当麻さんならば。
    せかいはひとつ、じゃない。
    気持ちが繋がっていれば。きっと。

  •  ちょっ、
     と、
     待て。
    (多大なネタバレが含まれますご注意くださいませ)
     頭の中に喧騒が溢れるようで、とにかく頭がうまく廻らない。

     なんだ、この、終わりかたは。
     報われないじゃないか。
     いや、幾人かは、救われた、というか、別の道が示唆され、スペックなんてものがなかったことにされ、生き続ける。それはまた別物でそんな幸せがあったっていいとは、思う。
     だがしかし、眼窩を潰される瀬文さんと、瀬文さんを信じ瀬文さんに射殺という名の自害をした当麻がいくら考えても救われない。
     ≪ケイゾク≫でも、柴田は最後かばって死んだ(と思いきや記憶喪失で生きてましたエヘッていう映画版がつくられましたがね)。
     私服警官たちに足蹴にされ眼窩が、右目が潰され顔の半分が化物のようになってしまった瀬文さんを見たら、当麻は立ち直れない。
     なんだよこれ。なんなんだよぉ。
     集大成がこれって、そりゃあまあ、現実なんてそんなもんですよ奇跡がしょっちゅう起こるかっつったらそんなんじゃあない。だがね、信頼して信頼してそして達観しつつも結局手にかけるという選択肢しかなくてそれを選ばざる状況に置かれそれを選択したらフルボッコって、そりゃねえよお。
     野々村と吉川は相も変わらず変な事件の捜査でやいのやいの。
     美鈴と地居が付き合っていて初々しさを醸し出している。
     馬場は事件を解決し、鹿浜はそれを拍手し。雅ちゃんはだれかを選ぼうとして警官や犯人たちから俺がと叫ばれる。
     おい、おい。
     当麻の魂は孤独に透過していく。
     じゃねーよ。
     なんっじゃそりゃ。
     ふざけてんのかてめえ。
     とどのつまりはスペックホルダーなんて、なかったものになっちまって、みんな生き返って、それぞれの人生を謳歌して、はいおしまい、ってか。
     平行世界、つまりはパラレルワールド、そういう世界もある。
     じゃねーよ。
     なっにが五十年スパンだ。ふざけてんじゃねえ。このラストを飾るのに五十年なんかかけてみろ、ふざけんなと怒鳴るだけじゃ済まされねえ、いや済ましたくない。
     里子をかばった潤がいたのは救われたけれども。里子が幼い潤のために、誕生日を祝ったり、熱を出した潤のために病院を駆けずり回ったりといった場面は涙がとまらなかった、が。
     映画がどうなるのかはまだ観ていないからわからないが、この原作自体が脚本をもとに書かれているから大筋はこうなるのだろう。
     ……この追いかけてきた三年間をぶち壊された気分だ。

  • スペックホルダーを壊滅させるシンプルプランの全貌が明らかになった。何物にも代えがたい仲間の命を犠牲にして…。当麻の命もまた、シンプルプランに呑み込まれようとしていた。そして明らかになるプロフェッサーJの正体…。激しい怒りに駆られ、ついに当麻が捨て身の反撃に出る。ファティマ第三の預言とは?ガイヤの意図とは?当麻と瀬文の運命は?壮大なる「SPEC」の物語、いよいよ感動のクローズ。

  • 映画ノベライズ本の完結編。一気に終わらせようとした感が無きにしも非ず。映像で見ればわかる部分もあるのかもしれないが、言葉では表しきれないところもあったのではないかという感じがして、多少消化不良。映画では描いていない内面の記述もあるので、両方を見ることで理解の助けになるのかも。物語の終わり方が、まるで続編でも作ろうとしているかのようで、引っ張るなぁと言う感じ。最近のテレビドラマもそうだが、完結編にするならきちんと終わらせて欲しい。中途半端に続編を作ると、逆にファンが離れてしまうのでは?

  • 2013-115
    いよいよ完結。
    何か最後はどーなったの?
    映画で見たほうが面白かったやろうなぁ。

  • SPEC最終章。私はまだテレビドラマの「SPEC」しか見たことがない。そのため劇場版はまだ見ていない。あのSPECがこんな形で終わりを迎えるとは思ってもみなかった。2人が出会い、様々な事件に遭遇し、絆が強くなり、最後には・・・・。
    まさかまさかの展開でショックだったが最後の終わり方が好きだ。

  • 爻ノ篇

    当麻と瀬文、本当に最後の戦い。終わりの始まり。この世界を終わらせようとするセカイ。そうはさせまいと託された刑事魂と人の想いを胸に立ち向かう当麻と瀬文。人類の可能性を信じる者と閉ざそうとする者の戦い。宿命づけられた二人の行く先は……。悲しくも美しく、後ろ暗い気持ちにはならず、的確な表現ではないがどこか前向きに終わってくれたと思う。ま、もちろんこの作品は映像で見るのが一番だけどね(笑)スペックホルダー全員集合のシーンとか好きだったなぁ~。
    とにもかくにも『SPEC』は最高で、当麻と瀬文は至高で永遠です。

  • うおぉぉぉ。ラストが文章だけではカオス過ぎてよくイメージできないー!これ書く人も相当大変やったやろうな。
    結論。やっぱ映像で見たい。

  • 実は「天」を読んでいないことが発覚^^
    ?〜?は映像を先に見ていたからイメージできたのだけど、
    やっぱりイメージがついていかなかった・・・
    映画みたい〜

  • 天から結まで一気読み。しかし、何かどんどん訳が分からなくなるというか。この独特な書きぶりが嫌になってくる。最初の方が面白かったな。とはいえ、DVDレンタルしないと。この本の感じを覚えてるうちに見たいけど、時間あるかなー。

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著者プロフィール

脚本家。代表作に「ケイゾク」ほか

「2020年 『SICK'S 厩乃抄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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