ジェノサイド 上 (角川文庫)

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  • KADOKAWA/角川書店
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  • レビュー :302
  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011263

作品紹介・あらすじ

イラクで戦うアメリカ人傭兵と日本で薬学を専攻する大学院生。二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。一気読み必至の超弩級エンタメ!

感想・レビュー・書評

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  • 面白い!高野氏は『13階段』だけ読んだことがあり重めのテーマだったが、本作は日本・米国・アフリカを股に掛けたハリウッド映画のようなエンターテイメント作品だ。テーマの目新しさはないが息もつかせぬ怒涛の展開と目まぐるしく切り替わる場面が読者を全く飽きさせない。細かく見ていけば科学的裏付けだったり作者の歴史観、NSAや軍の知識など諸々粗さはあるように思うが、一気に読ませる娯楽性を備えていてほとんど気にならない。

    小松右京の『復活の日』や中島らもの『ガダラの豚』といった人類未知との攻防や未踏の神秘性、国家の陰謀はなんともいえずワクワクさせられる。

  • サスペンス?SF?本当に起きているかもしれないけど、フィクションであってほしいような話。登場人物も実在するんじゃないかと思うほどリアルで。アメリカ、コンゴ、日本でパラレルで話が進むけれど、どこで起きているドラマも見逃せず、ドキドキハラハラ。最近地球外生物がいるかもしれない惑星のこととか、宇宙人研究のこととか、たまにニュースでみるけど、あれってあながちフィクションじゃないのかもとおもった。あとがきによれば、立花隆の「「文明の逆説」にインスパイアされた創作とのこと。創薬の過程(化学結合とか、受容体がなんちゃらとか)の話が難解すぎてほとんど理解できなかったのが残念。

  • 単行本の時から読みたいと思ってチェックしていたので、文庫本になったので、満を持して読み始めました!といったところです。
    期待に違わず面白いので止められず、あっという間に上巻を読んでしまいました。下巻を読むのは明日以降にしよう。寝不足になるおそれあり。現世の人類対超人類の戦いの結末は?

  • 【感想】
    かたや普通の日本の大学生。
    かたや色んな戦線を経験する軍人。
    一見何の関係もないようなこの2人が、どのように絡み合っていくのか。
    まずはそこから目が離せなかった。

    人類滅亡につながる感染が起こるのかと思いつつ、読み進めていくうちに物語はSFチックな局面に・・・
    収束が気になりつつ、一気に上巻は読み終えました。


    【あらすじ】
    イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。
    まったく無関係だった二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。
    アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。
    そして合衆国大統領が発動させた機密作戦の行方は―人類の未来を賭けた戦いを、緻密なリアリティと圧倒的なスケールで描き切り、その衝撃的なストーリーで出版界を震撼させた超弩級エンタテインメント、堂々の文庫化!


    【引用】
    ジェノサイド
    =大量殺戮


    p57
    ・エボラ出血熱
    人類が遭遇した中で最も危険な感染症。
    ウイルスが体の中に入り、脳を含めた全ての細胞に取り付いて食い破る。
    生きたまま、内臓や筋肉が溶かされた状態になる。
    エボラウイルスの致死率は90%
    病気の治療法はない。


    p60
    ・第一次アフリカ大戦@コンゴ
    死者の数は400万人、停戦協定は何度も破られ、今も戦闘終結の目処は立っていない。


    p65
    コンゴには、男たちの目を奪うような格好いい兵器は存在しない。
    ピンポイント爆撃などの洗練された戦術もない。
    大義もイデオロギーも愛国心もない。
    あるのは一切の虚飾を取り去った、剥き出しの戦争だ。


    p140
    アフリカのピグミーといわれる狩猟民族。
    森の中で暮らし、動物を狩ったり植物を集めたりして日々の糧を得る。
    10歳までは普通の人と同じように成長するが、そこぇ体を大きくするのを止め、以後は子どもと同じ体格のまま一生を送る。


    p288
    ルーベンスの見たところ、社会生活の中に見られるあらゆる競争の原動力は、たった2つの欲望に還元されるようだった。
    食欲と性欲だ。
    他人よりも多く食べ、あるいは貯め込み、より魅力的な異性を獲得するために、人間は他者を貶め、蹴落とそうとする。

  • いいね

  • とても面白かった。圧倒される内容。
    ニクソン、ブッシュ、トランプを彷彿とさせる浅薄短慮な大統領、その指令で死の任務を遂行する傭兵、そして何の接点も見えない日本の薬学院生。
    それぞれがどう繋がるか、傭兵の任務は?前半の興味はそちらに向けられる。

    タイトルとイントロの部分で、紛争地域モノかと思いきやサスペンススリラー仕立てのガチなハードSFになっている。

  • 【イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。まったく無関係だった二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。そして合衆国大統領が発動させた機密作戦の行方はー】

  • 骨太サスペンス。傭兵がアフリカの密林で作戦行動するくだりや、
    日本人大学生が新薬を開発するために右往左往する様子がリアル。
    入念な下調べの元に書かれているのがわかり、
    興味深く読み進められる。
    下巻の展開が楽しみ。

  • 下巻にて。

  • 設定の詳細が練りに練られてる感じを受ける。生物学とか進化論に関して素人だからかもしれないけど、読むのは多少難解。
    そんなこと忘れさせるぐらい、スリリングな展開。コンゴの紛争地域からの脱出劇と進化した新人類の超越した存在感。かたや、日本で繰り広げられる逃亡劇。不治の病を治療する薬を10万人の子供を救う為に。

    素敵だなって感じたのは、最悪の展開と最良の展開を韓国人留学生が天秤に掛ける場面。最高にクールでかっこいい!

    明らかにブッシュ政権をモデルにしてる印象。戦争の残酷さや非情さが随所に表現にされてる。人間の愚かさも含めて。
    主人公たちはそんな人間の善の部分。希望は、ある。

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