北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011324

作品紹介・あらすじ

関東の覇者、小田原・北条氏に生まれ、上杉謙信の養子となってその後継と目された三郎景虎。越相同盟による関東の平和を願うも、苛酷な運命が待ち受ける。己の理想に生きた悲劇の武将を描く歴史長編。

感想・レビュー・書評

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  • 上杉三郎景虎サイドの物語なので、直江兼続がものすごく悪者です。変わった視点で面白い。越後上杉の知られざる闇が明らかになる感じ・・・

  • 人にはそれぞれ正義がある

  • 例の愛と義の人がひどい書かれようだけど、面白い。
    しかし、いまいち主人公に没入しきれないところもあり、もうちょっとエグく書いてほしかった感じはある。
    この人の歴史小説はすごく面白いので、つい要求が高くなってしまう。

  • 歴史の結末は分かっていても、義を通した者が敗れ、滅びるのはやはり後味が悪い。作者が言いたかったことは何か、戦国にも現代にも通じる世の中の理不尽さか。

  • 上杉三郎景虎。
    関東の覇者、小田原・北条氏に生まれ、上杉謙信の養子となってその後継と目された三郎景虎。
    越相同盟による関東の平和を願うも、苛酷な運命が待ち受ける。己の理想に生きた悲劇の武将

  • 北条家から上杉謙信の養子に入り、謙信から景虎の名前ももらった三郎景虎。
    御館の乱ではもう一人の養子の景勝と争うことになるけど、越後での派閥争いにも大きく影響を受けた二人の養子。特に血縁も地縁もない景虎は一方の派閥に祭り上げられる運命だったのか。
    景勝派だから仕方ないだろうけど、樋口与六(直江兼続)の人物はこれまでの小説などには無い人物像として描かれいるので、兼続ファンには読んでいて辛いかも…

  • 謙信の死後、2人の養子が家督相続をめぐって争いが
    起こりました。北条氏から養子に入った上杉景虎の
    視線から書かれた小説です。
    「天地人」の主人公・直江兼続がヒール役に
    なっています。

  • 「御館の乱」の敗者、上杉景虎の物語。話自体は北条家関連の作品が多い著者らしく完成されているが、ライバルの上杉景勝と樋口与六こと直江兼続の悪役っぷりが尋常ではなく、辟易してしまう。物語に悪役がいるのは必然だがここまでやると引いてしまう。

  • 北条氏康の息子として生を受け、上杉謙信の養子となった北条三郎こと上杉景虎。
    戦国の荒波に挑む彼の生き様を描く。

    謙信の死後、上杉を二分した「御館の乱」
    その勃発に至る経緯と終わりを語られることのない景虎側の視点から描いていく。

    普段は義の人として描かれる上杉景勝・直江兼続が悪人として描かれているのも面白い。

  • 伊東潤さんの本を月1ぐらいで読み漁っていますが
    今月読んだこの「北天蒼星」もおもしろかったですね。

    上杉謙信が亡くなった後に勃発する跡目争い。
    その敗者側の上杉景虎の視点で書かれた小説。

    今まで自分自身が感じていたこの跡目争いのイメージを
    根本からひっくり返された、歴史ってあらためて視点によって全然見え方が違うということを
    知りました。

    なにせみんな大好き直江兼続が徹底的に悪役。
    若干20歳そこそこで景勝を操り、景虎を陥れていく様はすごく苦々しいものがあります。

    なぜこの跡目争いが勃発したのか
    なぜ圧倒的に有利に見えた景虎側は御館の乱に敗れたのか
    そしてなぜこれほどまでに凄惨な終わり方を向かえないといけなかったのか

    この1冊によって新たな見方が間違いなくできます。

    歴史好きにはたまらない。

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著者プロフィール

1960年神奈川県横浜市生まれ。私立浅野中学、浅野高校、早稲田大学卒業。日本IBM(株)入社後、おもに外資系日本企業の事業責任者を歴任。
著書に『戦国関東血風録 北条氏照・修羅往道』(叢文社)、『悲雲山中城 戦国関東血風録外伝』(叢文社)がある。
加入団体に『八王子城とオオタカを守る会』『八王子城の謎を探る会』『ちゃんばら集団剣遊会』『三浦一族研究会』等。
趣味 中世城郭遺構めぐり 全国合戦祭り参加 ボディビル エアーギター アマチュア・ウインドサーファーとしてソウル五輪国内予選に参加(8位) 「湘南百年祭記念選手権」優勝等各種レース入賞多数
*ご意見、ご感想等の連絡は下記のメールアドレスへ
jito54@hotmail.com

「2006年 『虚けの舞 織田信雄と北条氏規』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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