忍び秘録 (角川文庫)

著者 : 荒山徹
制作 : 遠藤 拓人 
  • KADOKAWA/角川書店 (2013年12月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011416

作品紹介

服部半蔵を頼って阿蘭陀から長崎に着いた女と、服部家再興をかけたくノ一3人の闘いの「服部家秘録」2編ほか、ハングル成立の秘密に迫る密書争奪と、秀吉の朝鮮出兵記録改竄秘話。未書籍化作品4編を収録。

忍び秘録 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • これまで未収録の短編を集めた補遺集といった塩梅で、各作品を貫くテーマ的なものは(朝鮮以外には)見当たらないものの、逆に作品のバラ付きが広く(2003~2013年!)、作家荒山徹のいい所も悪い所も盛りだくさんのバラエティ豊かな作品集となっております。

    「金髪くノ一絶頂作戦」という狂った原題の「阿蘭陀くノ一渡海」。実はこの中では最もシリアスで、確かに改題やむなしといった感じでした。ここでは初期の忍者ものに見られた「権力者の理不尽な圧政と、それに立ち向かう者の相克」が描かれていてなかなか懐かしい思いに駆られました。しかしまぁ山田風太郎忍法ものの影響が強く感じられる部分もあったりしましたが。

    「三くノ一大奥潜入」、これについてはノーコメントwただ荒山先生の性描写って露骨すぎるというか無修正ポルノじみたものがありますよね。

    「密書「しのぶもじずり」」題材こそ違うものの、ほぼ『柳生大作戦』と同じアイデアで、プロトタイプのような作品でしょうか。冗長さが無い分、こちらのほうが面白かったような気もします。

    「韓流夢譚」については「歴史改ざん」「良心組」など実にキワどげなネタを使いながらも、朝鮮妖術ノッカラノウムを登場させて穏やかにカバー。…カバー?
    まぁ荒山先生は実に無邪気に自作あるいは他者の作品と世界観を共有させてきますが、本作もそれで。オチはブッとんでてむしろ痛快ですらあったんですが、良くも悪くも荒山先生らしい作品であったなという感じです。

  • 相変わらずの朝鮮と日本の相克を描く短編集。今まで収録されなかったので短編集としてのまとめ感もなく、それぞれの作品の出来はお世辞にも良くはないが、自虐の歴史観の日本と自慰の歴史観の朝鮮という話と、朝鮮の過去の偉人と平安貴族との関係など、そのまま描けば、こういう関係も当然あるだろうなということで、いつものような作者の話の中では新鮮な話だった。ただし、この良い話も最後はやはり対立となり、どこをどう間違えば話がつながるのか全く分からないが巌流島の決闘となってしまうのは相変わらずの飛躍振り。それにしても、もう十兵衛ものは書かないと宣言していたとは思わなかった。

  • 遊んでいる

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