新装版 ロードス島戦記 5 王たちの聖戦 (角川スニーカー文庫)
- KADOKAWA (2014年1月1日発売)
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感想 : 13件
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Amazon.co.jp ・本 (404ページ) / ISBN・EAN: 9784041011492
作品紹介・あらすじ
カシュー王に「アラニア王になれ」と焚きつけられたパーンは、王の資質について悩みながら混乱の極みにあるロードス南部に向かう。そして戦乱の渦中にある三つの王国で王たちの戦いを目の当たりにする!
感想・レビュー・書評
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「王になれ」と周囲から再三勧められても固辞して冒険者としてロードス島の平和のために奔走するパーン。シリーズを通して、目先の正義に囚われて暴走することもなくなりましたし、剣技で自分よりも優れた相手とまみえて敗北を知ったことでより戦士として強くなっているように思います。
「皆を助けたい」と願うあまり、国のためには犠牲もやむを得ないと判断しなければならない場面がある王位という立場には抵抗があるのかもしれません。共に戦った冒険仲間たちも、王位についたり宮廷魔術師となったりそれぞれの道を歩み始めています。
次がシリーズ第一部の最終話になりますが、これまでの冒険で育んできた絆がどのように実を結ぶのか、というところを楽しみにしたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
転章。パーンはまだまだ強くなる…
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またもや解説に共感してしまった。
「読者はこの第5巻でわが身のごとく悩むことでしょう。何しろパーンが身近な戦士に留まるか、それとも遠い立場である王となるかの選択を迫られるからです。」
「ぼくはパーンに対するあこがれが強かったので、はっきり言ってしまえば、王様になってくれ!と切に願いました。」
とムシウタの岩井恭平。
私も昔は王になってほしいと願っており、しかし今ならパーンの考えも理解できる。
大人になったな、自分。
と、自分の成長を確認させてくれる物語。ロードス島戦記。 -
パーンが国王になるかどうかの選択を迫られる第5巻。いい王たちに囲まれているパーンだけに早く国王になっちゃいなよ、と。
そんなこんなでロードス島も最終部に突入。この新装版も残すところラスト2巻です! -
ロードス島戦記 5巻にして第4部。
パーン一行は、ロードス島南東部の情勢を確かめるべく出立する。
3章に分かれていて、1冊の長編ともいえるし、3つの中編ともいえる今作。
それぞれの章で待ち受ける、パーンに降りかかる苦難と南東部で出会う人々
とのやり取りが繰り広げられる。
作中では、各国でマーモに攻められたり土地を奪われ、苦慮している王や国民
たちが描かれ、その中で、フレイムの王・カシューに言われた、王になれという
パーンはどうなる?ってなところ。スレインの気持ちも交差していく。
すでに読了している人は、パーンには王になってほしいのか?
これから読む人はどう思うか?自分としては、パーンは孤高とは思いませんが、
王でも、どこかに仕えるのでもなく、各地を回る旅戦士(傭兵)として名君を
あげていくほうが似合ってるような気もする。
どこぞの使途と戦い続けるドラゴン殺しを背負った剣士に重ねてしまう。 -
ロードス島南部のモス、ヴァリス、カノンでの戦いに身を投じ、3人の王たちのあり方に触れながら周囲から求められる「自らも王として立つべきか」という問いに向き合っていくパーンの姿が描かれる。シリーズ全体の中では「転」の位置付けなのでやや落ち着いているが、エトが久々に登場したり、巨人との戦いが描かれたり見どころも多い。
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南方のモスとヴァリスとカノン。『三つの王の物語』。三つ王の声が特徴的に描かれている。今回の敵は巨人にマンティコア。毎回新たに登場する主要キャラクターが死亡するイメージだったが今回は。。今回でロードス島を一通り周ったことになり、次巻以降クライマックスの予感
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ボリュームは十分だが、3つの話が特に繋がりもなくあるだけなので少し物足りなかった。世界観も広がって、キャラクターも増えて、3冊にすることもできそうな内容なのに、どれもサクッと終わってしまってもったいない。(シリーズ全体の冊数が少ないのは読みやすくて助かるけど…)
パーンの"いろんな所に首突っ込んで無双する感じ"が嫌いじゃないので、彼の選択は嬉しかった。戦記ものらしい面白さと、パーン達の目線でしか見えない面白さを両方楽しみたい。
あと気になったのは表紙。カッコいいけど、この巻の内容とあまり合っていないような…?女の人(エルフ?)出てきてた?? -
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どこが旧版と違うのか、もはや分からなくなってきた。
著者プロフィール
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