幽談 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.25
  • (14)
  • (19)
  • (72)
  • (13)
  • (2)
本棚登録 : 513
感想 : 41
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011539

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ともだち」と「下の人」が好みでした。
    吉田悠軌の本に「成人」が紹介されていてそれ目的で読みましたが、この話は消化不良!気味が悪いだけにもう少し答えが欲しかった。

  • 幽霊を軸とした怪談の短編集。
    「十万年」は恐怖よりもジュブナイルのような読後感がある。

  • 再読。今作はよくわからない不安や恐怖などの形のない恐れがそこかしこに散りばめられた短編集。現実的な恐怖から一気によくわからない恐怖に陥る話もあれば、最初からよくわからない恐怖まみれの話もある。幽霊譚とも違うなんとも言えないゾクゾク感が味わえる一冊。一番好きなのは「十万年」かな。

  • すらすら文章

  • 怖いものとは何だろう。本当に怖いものを知るため、とある屋敷を訪れた男は、通された座敷で思案する。完全な暗闇の世界、思いもよらない異形のモノ、殺意を持った猛獣や殺人鬼、己が死ぬこと、幽霊―。不安でも嫌悪でも驚きでも不思議でもなく、純粋な怖いものを。恐怖に似たものではない、真実の“こわいもの”を知るという屋敷の老人が、男にさし示したものとは。「こわいもの」を含む、妖しく美しい、幽き8つの物語を収録。

  • 「ともだち」と「下の人」は想像しやすくてハッとする怖さがあったけど、他は怖さはなく意味を考えるようなことが多かった。生きるも死ぬもそんなに代わり映えしないのかも、という考え方が頭に残る。
    「成人」が一番興味をそそる話だった。

  • 成人、十万年、知らないこと、が気に入った。

  • 不思議な面白さ。怖くはないけど、でも怖い。怖いって何だろうなぁ。

  • 「こわいもの」を読むに、この人は本当に言葉の定義を大切にする人だなあと思う。
    おばけや幽霊、呪いや念とも違う、なんとも形にならないこわいものの話。なんかよくわからなかったなあ、で終わるような話になるのかもしれないけど、このよくわからなさが不気味でこわいんだろうなあとも思う。正体不明が際立つ感じだった。

  • 京極夏彦の短編集。
    ホラーテイストの・・・かと言って単純にホラーじゃない、不思議な世界観の八篇が収められています。
    読んでて怖いと思ったのは「成人」と「逃げよう」
    特に「逃げよう」は、追いかけてくる“迚も厭なもの”より、追いかけられ逃げ込んだ“おばあちゃんの家”の描写がなかなかの怖さでした(^_^;)
    京極夏彦ってより、夢枕獏の作品を読んでるようで・・・・・ちょっと変な読後感でした。

全41件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

京極夏彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
京極 夏彦
米澤 穂信
京極 夏彦
京極 夏彦
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×